2009年1月8日(木)付


家運隆盛願い「巻き俵」 大町 旧中村家で伝統正月行事
 大町市美麻青具の国重要文化財旧中村家住宅で7日、正月の伝統行事「巻き俵」が行われ、外国人を含む約15人がこの行事に見入った。
 同住宅は江戸時代中期の元禄11年(1698)に建てられたが、巻き俵は当時から行われていると見られる中村家の伝統行事。芯(しん)となる角材の周りに毎年正月に稲ワラを巻きつけ、年ねん俵が太くなることで家運隆盛を願う。
無病息災祈り七草がゆ 国営あづみの公園で振る舞い
 安曇野市堀金烏川、国営アルプスあづみの公園は7日、同公園テーマ展示館・社会科教室で七草がゆの振る舞いをした。同公園内で採集したナズナも材料としたおかゆを食べ、1年の無病息災に祈りを込めた。 7日は七日正月という五節句のひとつで元日からこの日までを松の内という。朝食に七草がゆを食べて健康と豊作を祈る。春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。セリやナズナは内臓の働きを助けたり、スズナは消化を助けたりするなど、それぞれの役割があり、正月で食べ過ぎたもち腹を休めるともいわれる。
スノーシューで自然体感 白馬落倉 体験会に愛好者集う
 白馬村落倉地区の宿泊関係者らでつくる落倉高原バックカントリーフィールド(BCF)は7日、スノーシューや歩くスキーで同高原の里山をめぐる「BFC2009スノーウオーキング体験会」を開いた。県内外から多数の愛好家が参加して、同地区の冬ならではの自然をじっくりと体感した。 落倉高原はスノーシューや歩くスキーのために同会が中心となって作った、樹林や起伏の多い尾根など変化に富んだ常設コースがあり、初心者から上級者まで幅広い年代が自分のレベルに合わせて散策できる。参加者は今回、コースの一つとなっている、戦国時代の史跡が数多く残り眺望の美しい「浅間山かもしかコース」を、半日かけてのんびりと歩いた。
抱負胸に新学期 大北各地で始業式
 大北地域の各小中学校や養護学校21校は7から9日にかけて、始業式を行っている。大町東小学校(細澤義和校長)では7日、集まった児童が「明けましておめでとうございます」とあいさつ、新年の抱負を全校の前で発表した。  大北地域の学校では新学期、地域の特性を生かしてスキー教室などを開催。小学6年生や中学3年生が進学などに向けて準備を進めていく。細澤校長は「新年の目標に向かって、今年のえとの牛のように、1歩1歩着実にがんばってほしい」と述べた。
スキージュニア今季初熱戦 小谷 栂池で大回転競技
 小谷村の栂池高原スキー場白樺コースで7日、「第13回栂池ジュニアCUP大会」(栂池スキー学校主催)が開かれた。絶好の雪質と好天に恵まれたなか、県内外の園児から小学生まで263人の選手が参加して、シーズン初の大会の大回転競技で熱戦を繰り広げた。 参加者は学年のクラスごとに分かれ、標高差190bの起伏のある急斜面のコースで、日ごろの練習成果を発揮してタイムを競った。
力作人権ポスター展 大町の小中 市役所で
 大町市教育委員会は7日から、市内小中学生が描いた人権教育ポスターを市役所ロビーの市民ホールで展示している。小中学生らしい感性から人権問題を見つめた作品38点が展示されている。ポスターには「ひとりぼっちはさみしいよ」「みんな地球の仲間だよ」「つらいのなら誰かに相談」など、身近ないじめから人種差別などさまざまな観点から、人の権利や友情、笑顔や思いやりの心をはぐくむ標語が絵で表現されている。市教委は、作文やポスターを通して、子どもたちの人権を尊重する意識を高めようと、各校で人権週間などを利用した作品作りを呼びかけ、ことしで31回目を迎えた。
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