2009年1月13日(火)付


かるたで伝統文化知る 大町北高や図書館
 市立大町図書館(臼井正子館長)は10、11の両日、かるた会を開いた。住民有志などによってつくられた「大町民話かるた」や「安曇野方言カルタ」で、昔ながらの正月の遊びと地域の文化に触れた。地元に伝わる物語や、独特の方言などが盛り込まれた札が読み上げられ、参加した子どもたちは一生懸命に絵札を探した。 大町市の大町北高校(柏原康久校長)で8日、毎年恒例の「かるた大会」が開かれた。全校生徒が百人一首を楽しみながら、伝統の日本文化に触れた。生徒たちは、並べられた札に注目し、上の句が読み上げられ、「きまり字」を聞くと勢いよく手を伸ばし取り合った。会場のあちこちから歓声が起き、生徒たちが手札の数に一喜一憂した。
小谷と安曇野で「まゆ玉」
 小谷村のJA大北おたり店にこのほど、職員手作りのまゆ玉が飾られ、利用者の目を楽しませている。同村では養蚕が盛んだった昭和30年代ごろまで、養蚕業の隆盛と五穀豊穣を願いってまゆ玉を作り、ミズキの木に実りの象徴として飾りつけて小正月を祝っていた。  安曇野市穂高北穂高の安曇野高橋節郎記念美術館(矢野口義宣館長)で10日、新春恒例のまゆ玉づくりともちつきイベントが行われた。数十組の親子連れが参加し、ボランティアの地域のお年寄りたちとの交流を深めながら伝統行事を楽しんだ。
無病息災願い小正月行事
幸祈り雪洞に「嫁さま」 小谷 李平で昔ながら
 大北、安曇野各地で小正月の伝統行事が開かれている。このうち北小谷の李平地区は10日、どんど焼きを行い、炎が立ち上る会場の一角の雪洞には「嫁さま」と呼ばれる紙人形とクルミの木で作られた道祖神を供えた。 「嫁さま」は、細く切った和紙や色紙で、まげを結い着物を着た紙人形を作り、割りばしをつけて供る、地域に古くから伝わる風習。地元の人によると、集落に入ってくる病気や災いを防ぐ道祖神と同じ意味を持つ守り神で、毎年各戸の女性が作るのが決まりという。
山留OBと地元交流 小谷で初スキーイベント
 小谷村のNPO法人「小谷山村留学育成会」(北村正理事長)は11日、初のスキーイベント「山村体験留学生DAY」を同村のコルチナ国際スキー場で開いた。かつて同村で小学校時代を過ごした山留生とその家族、地元の同期生ら約20人が参加して、思い出の地でスキーを楽しみながら旧交を温めた。 同時にスタートした2人がゲレンデに設置したポールを通過して順位を競うレースを行い、懐かしい学校の記録会気分を味わっていた。中にはスキーをはくのは数年ぶりで、滑るうちに「小谷の雪の感触を思い出した」という参加者もいた。
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大町で獅子舞やどんど焼き
 大町市社松崎では、地元のどんど焼きで、松崎神明宮獅子神楽(遠藤俊行代表)が奉納の獅子舞を舞った。グラウンドに、子どもたちが地域で集めた松飾りやだるまなどが積み上げられるなか、獅子が道中ばやしの演奏に合わせて周囲を舞い、子どもたちの頭をかんで、健やかな成長を祈った。たいまつを手に火もつけた。獅子神楽は江戸時代から続くといわれ、年4回の行事で舞っている。後継者が高齢化しているため、子どもたちに関心を持ってもらおうと8年ほど前から、どんど焼きでも舞っている。現在は中学生なども、おはやしを引き継いでいる。
平成生まれ 新成人門出 安曇野市

 安曇野市の成人式は11日、同市豊科、安曇野スイス村サンモリッツで開かれた。本年度は初めて平成生まれが加わり、約1000人が晴れ着やスーツ姿で参加して交流会や記念撮影で大人としての門出を祝った。 今年同市内で成人を迎えるのは昭和63年4月2日から平成元年4月1日までに生まれた男性518人、女性551人。
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