2009年3月14日(土)付


卒業記念に北アの絵画 大町北小で除幕式
 大町市の大町北小学校(丸山峯男校長)多目的室で12日、20年度卒業記念品除幕式が行われ、卒業生92人と代表保護者が出席。校歌にも登場する北アルプスの山並みや自然の素晴らしさが描かれた絵画「望岳長閑(ぼうがくちょうかん)」と対面。美しい春ののどかさを感じる一枚に拍手と歓声を送った。6学年では、運動会や音楽会などさまざまな場面でふるさとについて学び意識を高めてきた。在校生らにもこの地の良さを伝え残せる事はないかと考え、同市在住の画家、荒井泰三さん(一水会会友・信州美術会会員)に自分たちの思いを伝えるとともに、絵画を依頼した。除幕式で荒井さんは、自然の中で育った幼きころの思い出や大町の良さを語り、「こんなに素晴らしい所はありません。どこに行っても自慢できる大町を誇りに思いこれからも自然を大切にしてください」と話し絵を渡した。
園児に伝統料理伝えて 小谷で保護者対象講習会
 小谷村の小谷保育園(山田圭佐美園長)は13日、同村役場調理室で同園保護者を対象とした「郷土料理講習会」を開いた。日ごろ伝統食にふれる機会の少ない園児の家族に昔ながらの味を伝え、地域の食文化を次世代に継承していこうと昨年から行っている。ことしは「寒干し大根」を使った「凍(し)み大根の煮物」や、月遅れの涅槃会(ねはんえ)にちなんだ「おしんこ」など4品を作った。
フクジュソウ見ごろ 大町市美麻新行の土手
 大町市美麻新行の民家近くの土手で、春の到来を告げるフクジュソウの花が満開となり、アマチュアカメラマンらが訪れて写真に収める光景が見られる。周辺にはまだ雪が残っているが平年より少なめで、日当たりのよい南向きの斜面では今月初旬から順次花を開き、穏やかな陽気の13日は黄金色の花が一面に開き春の風に揺れていた=写真。
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3月の一覧
カラーとモノクロ好対照 安曇野市で共作山岳写真展
 安曇野市堀金の山岳写真家・中沢義直さんと同市豊科、写真家・飯島一裕さんの共作写真展は16日まで、松本市梓川アカデミアホールで開かれている。中沢さんのモノクロ写真と飯島さんのデジタルカラーで撮影した山岳写真それぞれ10点ずつを展示している。 中沢さんの作品は、そもそも軍事用として開発されて、遠いやまの景色などがくっきりと撮影することができる赤外フィルムを使用した「常念岳飛雲」、「常念岳初」、「美ケ原から」など安曇野、松本平の山岳やマッターホルン、モンブランなどの氷雪の世界。 飯島さんのデジタル作品は「前穂高岳」、「槍ケ岳」、「蝶ケ岳より穂高」などでカラーの山岳写真が、ベテランの中沢さんの作品と好対照を見せている。
南極越冬終え帰国報告 池田の赤田さん町長表敬
 第49次南極地域観測隊に参加、昭和基地で廃棄物、排水処理関係を担当した池田町十日市場の穂高有明登山案内人組合所属山岳ガイド・赤田幸久さんが約1年3か月の任務を終えて13日、同町役場に勝山隆之町長を表敬訪問した。赤田さんは山岳関係機関から推薦を受け、約5か月間の研修、訓練の後、平成19年12月に29人の越冬隊で南極大陸へ上陸。基地から出る生活排水や事業廃棄物22種の一時処理・管理や電気、水道設備の点検など通年にわたる環境保全管理を担ってきた。昨年12月には同町池田小学校児童と衛星回線を使った交流「南極教室」も開くなどして今年2月に帰国した。赤田さんは越冬中に気温が氷点下38度にまで達したこと、オーロラや動物など初めて実体験する自然に感動したことなどを報告。観測中に基地で撮影したオーロラの写真を町へ寄贈。勝山町長は「町民に見てもらいたい」と話し、早速写真がロビーに飾られた。