2009年3月15日(日)付


歴史と意義 一冊に 「若一王子神社昔語り」 発行
 大町市の若一王子神社(竹内直彦宮司)の例大祭を継承しようと取り組む市民有志でつくる「大町の伝承文化を守る会(松澤徳雄代表)」はこのほど、同神社やその神事の歴史をまとめた冊子「若一王子神社昔語り」を発行した。同神社の本殿創建450年の記念誌として、全国的にも貴重な神仏習合の社の歴史と意義を見つめなおす資料がまとまった。冊子はセミB5判で50n。大町市文化財保護審議会長の篠ア健一郎氏が執筆を担当し、神社の創祀(し)や大町地方を治めた仁科氏の隆盛、文化財指定された建物、流鏑馬(やぶさめ)や舞台巡行などの神事を紹介し、明治時代の廃仏棄釈を乗り越えてきた同神社の歴史的意義を記した。
塩の道祭りに向けわらじ 小谷の名人鷲澤さん
 毎年5月の連休に、小谷・白馬・大町を結んで行われる北アルプス山ろくの春の大イベント「塩の道祭り」に向け、それぞれの市村で準備が進んでいる。小谷村ではこのほど、同街道を昔ながらの仮装をして練り歩き、毎回祭りに花を添えるスタッフが履く「わらじ」が完成した。 わらじは同村の依頼で、わら細工名人として知られる、同村の鷲澤冨司さんが製作した。鷲澤さんは90歳を超えた現在でも冬の農閑期にわらを使って縁起物やしめ縄、生活用品などを作り続けており、その速さとうまさは村でも1、2に数えられる腕前と評判が高い。
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3月の一覧
協働のまち成果発表 大町市の支援事業14団体
 大町市が市民の自主的、主体的なまちづくりの活動を支援する「きらり輝く協働のまちづくり事業」の最終報告会は14日、サン・アルプス大町で開かれた。14団体がそれぞれの活動成果を報告し、団体間の交流を図った。 各団体が5分間の持ち時間で活動成果を発表し、2分間の質問タイムには市民審査員や会場から活動ぶりに関する質問が出された。このうち館之内公徳会の伝統文化継承事業は太鼓、笛を補助金で購入。秋祭りに演奏される祭ばやしのけいこの成果を披露した。
郷土食作り修了式 JA小谷 めだかの学校
 JA大北おたり支所女性部の中土支部女性会員グループ「めだかの学校」は13日、今年度の修了式を開いた。約30人の会員が参加して、地域の伝統食作りを体験しながら、初年度の活動を振り返った。 修了式では同支部会長で同会校長の鷲沢和子さんから、会員一人ひとりに修了証が手渡された。受け取った会員からは「毎回楽しい企画があり、有意義な時間を過ごすことができた」「郷土食や健康体操などを楽しみながら学ぶことができた」などの感想が聞かれた。
水稲種もみ配布開始 JA大北 田植えは5月から
 大町市常盤のJA大北南部営農センターで14、15の両日、水稲の種もみ配布が行われている。種もみを予約した常盤地区と松川村の米生産者が次々と訪れ、今年の稲作がスタートした。職員が、列をつくる車両にコシヒカリや美山錦など袋詰めされた種もみを積み込んでいった。コメの胴割れ防止を目指し、予防法を記したチラシを配布。出穂期の高温による胴割れを避けるため、5月10〜15日ころの田植えを呼び掛けている。同JA管内では今年、育苗したものも含め16品種121d余を提供。4月中旬ころから種まき、5月中旬をピークに上旬ころから田植えが始まるという。
ギネスに挑戦池田流 缶積みや紙飛行機10種

 池田町教育委員会は「第1回池田流ギネスに挑戦」を14日、同町総合体育館で開いた。「コーヒーの缶積み」や「紙飛行機」など誰もが参加できる全10種目の競技に参加者は寒さに負けず、汗を流した。同大会は2年ほど前からレクリエーション大会開催に向け構想が練られてきた。記録は次回大会まで1年間、同体育館に飾られる。