2009年3月17日(火)付


豊作願い作始め神事 仁科神明宮で無形文化財行事
 大町市社宮本の国宝・仁科神明宮は15日、春祭りの祈年祭(としごいのまつり)の本祭りを開いた。県指定無形民俗文化財の「古式作始めの神事」が奉納され、ことし一年の豊作と健康を祈った。神楽殿内を農地に見立て一坪の広さに仕切り、鍬(くわ)初めから苗代づくり、牛による万鍬かき、種まき、鳥追いなどの一連の動作を演じた。歌上げでは宮司が歌を歌い上げて「とーど衆」を呼び、胴上げした。作始めは、その年の豊凶を占う祭りで、稲作りの一連の動作をユーモラスに模した、古式ゆかしい神事。平安末期に伊勢神宮の庄園だった同神社で、農民が稲の作柄を占い、400年の歴史があると言われる。
白馬五竜スノーフェス 今季最後 多彩イベント
 白馬村の白馬五竜スキー場のエスカルプラザで14日、今シーズン白馬山ろくスキー場の各地で行われた夜のイベントの最後を飾る「第34回白馬五竜スノーフェスティバル」が開かれた。県内外から多数のスキー客らが訪れ、冬シーズンを締めくくる多彩なイベントを楽しんだ。 夜の部は、午後5時からナイターの無料開放があり、多くのスキーヤー・スノーボーダーでにぎわった。祭りは地元飯森水神太鼓の勇壮な太鼓演奏で開幕。とおみゲレンデのたいまつ滑走の明かりに照らされながら、五竜にちなみ、和紙で作られた10bの赤い龍を数人が担いでゲレンデを滑走する「大龍の練り歩き」が行われ、舞い跳ぶ龍の美しさに会場は幻想的な雰囲気に包まれた。
 恒例の花火大会では、スキー場が全国から募集した大切な人へ感謝を込めたメッセージつきの「ありがとう花火」を含む、色とりどりの打ち上げ花火が白銀のゲレンデを彩った=写真。当日はホワイトデーで、記念日にちなみ男性が女性に贈った愛のメッセージが数多く寄せられ、会場は大いに盛り上がった。
土びな飾り月遅れ節句 小谷深原「末永く大切に」

 小谷村の深原地区で、地区住民が各家庭で昔ながらの土びなを飾り、月遅れの節句を楽しんでいる。このうち、鷲澤善和さん宅では、明治から昭和にかけて作られたさまざまな人形が30体以上残され、話題を集めている。
緊急時 地域で助け合い 山下あやめ会救急講習
 大町市社山下のあやめ会(永田潤太郎会長)は15日、今年度の会食会と救急救命講習を山下集落センターで開いた。住民ら約40人が、いざという場合に身近な地域の人同士で助け合うための技術を学んだ。北アルプス広域消防の署員が講師を務め、のどに物を詰まらせたときの異物除去や、意識を失い呼吸が止まってしまった際の人工呼吸や心臓マッサージ、AED(自動体外式除細動器)の使い方などを指導した。参加者は、訓練用の人形に人工呼吸やAEDを実践。近くの人を集めて助けを求め力を合わせてそ生させる行動や、AEDの電気ショックで心臓の鼓動をよみがえらせる方法など、具体的に体験した。
安全願いだんごまき 小谷大網で昔ながらに
 小谷村大網地区の阿弥陀堂「西明庵」で15日、1か月遅れの涅槃会(ねはんえ)にちなんだ「念仏講」が開かれた。
 同地区の阿弥陀堂は、地域の民間信仰の象徴的存在として地元住民の心のよりどころとなっている。念仏講では住民が米の粉を練って作っただんごややしょうまを供え、法要が終わったあと、だんごをまいて分け合う「だんごまき」という珍しい風習がある。
ボラの多彩舞台楽しむ 大町市の児童センター
 大町市児童センターは15日、「みんな集まれ!お楽しみ会」を同センターで開いた。県内のボランティア「トライアングル」のおはなしコンサートで、人形遊びやパネルシアターなどを通し、訪れた約30人の親子が一体となって楽しんだ=写真。トライアングルの3人は、それぞれの持ち味を生かし、訪れた親子たちを楽しませた。  トライアングルは主婦や声楽の経験者らでつくる子育てボランティアサークル。塩尻市など、県内各地で活動している。
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