2009年4月5日(日)付


牛乳パックでネパール緑化 大町 NGO安倍氏が講演
 大町市のエコショップ・グリナーズビレッジは4日、ネパールの緑化に取り組むNGOカトマンドゥ=松本市=の安倍泰夫代表の講演会を店内で開いた。身近な取り組みを環境問題への関心の第一歩につなげてきた息の長い活動を紹介した。 同NGOは平成2年ごろから、牛乳パック回収を通して得た資金を用いて、ネパールでの植林活動に取り組んでいる。現地の人たちの中に入り込み、10年で10万本、これまでに育てた森は30万本に達する。ネパールは森林が砂漠化し3分の1に減少し、きれいな水が不足し多くの幼乳児が下痢で亡くなっている。水を蓄える森林を育てるにも、1年のうち乾季が約半年と続くために木が育たず、植えただけでは活着率は0・5%にとどまっていたという。安倍さんらは、現地の人が自ら植林に取り組むという点に力を入れた。ネパールの環境では乾季の水やりが大切で、当初は手伝う子どもたちに奨学金の補助から始め、内戦に巻き込まれゲリラたちを説得しながらも、住民らとともに取り組む輪を広げてきた。
モーグル 一流の技=@学ぶ 白馬八方 上村愛子選手招き初企画
 白馬村八方尾根スキー場で4日、同村白馬高出身でバンクーバー五輪日本代表内定第1号となった、モーグルの上村愛子選手を招いての初企画「上村愛子ジュニアモーグルキャンプin白馬八方」が開かれた。 同選手が所属する長野県スキー連盟とNTTドコモ長野支店の主催。県内から集まった、将来の五輪選手を夢見る33人のジュニア選手が参加して、第一線で活躍する上村選手から一流の技を学んだ。 参加者は8グループに別れ、同連盟のフリースタイル部のメンバーをコーチに、八方のゲレンデの斜面やウエーブ、浅めのモーグルで、スキー操作の講習を受けた。上村選手は各グループを巡回しながらコブで滑るときのコツなどを指導=写真。あこがれの選手との練習とあって、子どもたちは真剣な表情で取り組んでいた。
1セットで3000円お得 松川でプレミアム商品券発売
 松川村商工会は4日、同村セピア安曇野で1セット1万3000円分の商品券が1万円で購入でき、3000円分得になる「プレミアム商品券」の販売を開始した。販売1時間前から店先には長蛇の列ができ、5000セット用意したうちの1000セットが1時間ほどで売れる好調ぶりだった。これまで10lのプレミアム率で3回行ってきたプレミアム商品券は、昨年の未曾有の不況を受け、緊急経済対策として大幅な増額を図った。
キャッチフレーズ表彰も 伝統「ひな市」開催 池田
 池田町2丁目のスペース・ゼロで4日、伝統行事の「ひな市」が開かれた。プレミアム商品券の販売開始や地元商店などの出店に多くの人が訪れた。ことしは商店街の活性化を図るキャッチフレーズの発表と表彰も行われた。「ひな市」の始まりは4月1日に桃や桜、柿などの苗木を売り、庭木の手入れなど行うこの時期に新入生など子どもの成長を願い、記念樹として植えたことに由来するといわれている。
「清明」春の足音届く 安曇野市でサクラ開花間近
 5日は二十四節気の一つ「清明(せいめい)」。「春分」から15日目にあたり、「清浄明潔」の略とされる。4日の大北地域は薄雲が広がり、やや肌寒さを感じさせる天候となった。 一方隣の安曇野市では、本格的な春の訪れを感じさせる。同市豊科南穂高の田淵行男記念館前にある「百楽桜」が、今にも咲き出しそうなほどにつぼみをふくらませている=写真。同館は「来週中にはお目にかかれるのでは」と期待を寄せる。
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4月の一覧
未来を開く新生活 安曇野養護学校で入学式
 池田町の県安曇養護学校(布山清保校長、全校児童・生徒190人)は4日、入学式を同校体育館で開いた。小学部9人、中学部20人、高等部29人の計58人の新入生が拍手で迎えられ、未来を開く子どもたちが、自立を目指す新生活の第一歩を踏み出した。
新入生たちは壇上に上がり、1人ひとり名前を呼ばれ紹介された。手を上げて大きな声で返事をして、上級生の歓迎の拍手に応えた。