2009年4月18日付

別天地雪の大谷にぎわう　アルペンルート全線開通
大町市を玄関口に、北アルプスを貫き富山県と長野県を結ぶ観光路線、立山黒部アルペンルートは17日、室堂～弥陀ケ原間がオープンし、全線開通した。最後の開通区間を控えた室堂ターミナルでは、16年目を迎える「雪の大谷ウオーク」のオープニングセレモニーが行われた。ことし１００万人の大台を迎える見込みで、達成に向けたキャンペーンを行う。
　標高２４５０㍍の室堂はあいにくの吹雪と霧に覆われ、気温は零度、風速は10㍍に達していたが、国内外からの観光客でにぎわっていた。
　雪原を除雪によってくりぬいた雪の大谷は、雪不足が心配されながらも15㍍に達し、昨年、一昨年に迫る高さを記録。春の里とは別天地に繰り出した観光客たちは、そびえる雪の壁の高さや風の冷たさに驚き、看板や壁と並んで記念写真を撮っていた。埼玉県から訪れたという女性は「貴重な体験ですね」と話していた。

米国プロバスケに挑戦　白馬の大塚さん日本選抜で

　白馬村北城瑞穂の大塚史日瑚（ふみひこ）さん（28）はことし、アメリカプロバスケットボールリーグ｢ＩＢＬ｣に日本選抜チームのメンバーとして参戦する。相手を一瞬で抜き去るスピードと正確なジャンプシュートを武器に世界の舞台に挑む。４月下旬に渡米する予定。
　大塚さんは、昨シーズン在籍したアメリカプロリーグ「ＡＢＡ」での活躍などが認められ、ＩＢＬ日本選抜入りを決めた。

あすまで春の植木祭り　大町の大北森林組合で
　大町市平木崎の大北森林組合で17から19日の３日間、「春の植木祭り」が行われている。植木や花などが手ごろな価格で並び、初日から多くの来場客でにぎわった。
　会場では、来場客が植木の育て方や庭造りの方法を組合員に相談。自然志向の庭造りに人気が集まり、サクラやモミジなどが売れ筋だという。
　期間中、ケヤキやナラなど、大北産の板材を手ごろな価格で提供。家具職人による、オリジナル家具の制作も受け付けている。植林シーズンを前に、林業用機械の展示即売会も開催。最終日はサツキとツツジを特価で販売する。

放課後に茶道体験　松川の子ども教室
　学童保育など放課後の子どもの居場所づくりをすすめる「松川村放課後子どもプラン」の一環の、「放課後子ども教室」が松川小学校で始まった。16日は児童らが庭でお花見をしながら、茶道と琴を体験。日本文化に親しんだ。
　子どもたちの安全な遊び場の確保と自主的な活動を図るため、大北地域で初めて取り入れられた。小学３年から６年までを対象に放課後、学校施設を利用して地域交流や勉強、スポーツなど課外体験をする。
　児童クラブ参加者も合わせて40人あまりの児童が参加し、桜を眺め、スタッフによる琴演奏を鑑賞しながらお茶を一服。子どもたちは琴や野だてに関心を示しながら花見を楽しんだ。参加した子どもたちは「外でお茶を飲むと風が気持ち良い」「桜がきれい」と文化交流を満喫していた。

たかがりおやき発売　大町展望レストラン営業開始

　大町市八坂鷹狩山山頂の「山小屋展望レストランたかがり」が17日から、今シーズンの営業を開始した。初日はあいにくの雨模様の天候となったが、晴れた日の北アルプスの眺望が人気を集める。
昨年までは蒸かしまんじゅうを販売していたが、ことしは「たかがりおやき」を新発売する。ダイコンやニンジン、長ネギを使った野菜ミックスで、１個１２０円。同店では「おふくろの味、田舎の味、なつかしい味をぜひお試しください」と話している。
午前11時－午後５時（ラストオーダー４時）まで、毎週水曜日定休。問い合わせは同店電話０２６１-26-２５５６まで。