2009年5月1日(金)付


「豚インフル連休も対応」 大町市長が定例会見
 大町市の牛越徹市長は30日、記者会見を市役所で開いた。世界保健機関(WHO)が警戒レベルをフェーズ5に引き上げた新型インフルエンザについては市でも対策本部を設置し、連休中も対応が取れるように態勢を整えたとした。インフルエンザは保健センターによる午前9時から午後9時までの相談態勢をしき、市民の直接の不安を受け付ける。観光地である大北は連休中の人の動きが多くなり、アルペンルートに多くの海外旅行客が訪れることから、県の発行した広報文などを中心に宿泊業への周知など細心の注意を払うとした。牛越市長は「不安や過剰な反応で社会的機能が低下するのは適切でない。安心して市民生活を続けていただくためにも正確な情報を伝えたい」と述べた。
カタクリ満開 チョウ舞う 白馬五竜でイベント
 白馬村の白馬五竜かたくり苑で6日までの日程で「第14回白馬五竜かたくり祭りとヒメギフチョウ」(白馬五竜観光組合・褐ワ竜主催)が開かれている。初日の29日はオープニングイベントが開かれ、県内外から訪れた大勢の来場者が、満開の花とさまざまな催しを楽しんだ=写真。 カタクリは雪解けとともに咲き出す、北国の春を代表する山野草。おじぎをするように下向きに薄紫色のかわいらしい花をつける姿は愛好家に人気が高く、同村では村花に指定されている。同苑は20万株のカタクリの花の群生と村の天然記念物に指定されているヒメギフチョウが舞い飛ぶ地として知られ、毎年多くの観光客が訪れる。
堂屋敷跡訪ね歴史たどる 大町権現山探索ハイク
 大町市美麻公民館と美麻地区子ども会育成協議会は29日、「権現山探索ハイク」を開き、美麻地区新行の市史跡・堂屋敷跡をたずねた。約500年前に修験者によって作られた史跡を見学し、地域の歴史に思いをはせた。山城跡は新行集落北西の権現山(1222b)の中腹にあり、「長者屋敷」とも呼ばれている。木々が茂る林の中に屋敷跡と思われるような礎石や井戸の跡などが残り、現在も権現様を祭るお堂が残されている。
豚インフル対策本部設置 安曇野市 連休も相談窓口
 安曇野市の平林伊三郎市長は30日、堀金総合支所で定例記者会見を開き、同日午前8時半に同市健康支援センターの健康福祉部に新型インフルエンザ対策本部を設置したと発表した。大型連休中も情報提供や相談窓口を設置する。 世界的に被害が拡大する豚インフルエンザなどに対応するもので、平林市長を本部長として市役所職員行動計画を決めて6班に分けて総務、広報、医療、予防などの活動を行う。
北ア背にこいのぼり泳ぐ 白馬平川に120匹
 端午の節句を前に、白馬村の国道148号沿いの平川の川面を渡して120余のこいのぼりが掲げられた。残雪や北アルプスの山々と清流に、華やかな彩りを加えて春風に躍っている。 こいのぼりは同村飯森地区の有志で作る「飯森チャレンジ会」が、二十数年前から家庭で不要になったこいのぼりを持ち寄り、飾り始めたのがきっかけ。その後、会員が集まったこいのぼりを地域で補修したり、村内外に寄贈を募りながら毎年飾っている。今ではこの季節の風物詩として親しまれ、多くの人が訪れる名所となっている。
雪解けで「幻の滝」 小谷村大渚に出現
 小谷村中土の大渚地区で、「幻の滝」と呼ばれる「尾丸(おまる)滝」がことしも現れ、訪れる人の目を楽しませている。 尾丸滝は鎌池に向かう林道から見える落差約40bの滝で、近くの松尾川を本流としている。通常は横川第一発電所のダム取水に充てられるため、春の雪解けや秋の長雨の増水時の限られた時期にだけ見られることから、地元では幻の滝と呼ばれている。今年は暖冬のため例年より早く出現したという。 若葉の明るい黄緑色に染まり始めた渓谷に、吸い込まれるように流れ落ちて行く滝のさまは壮観。訪れた人は真っ白な滝の流れに歓声をあげ、盛んにシャッターを切っていた。
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