2009年5月5日(火)付


小谷ー白馬ー大町 いにしえの道歩き30周年 きょうまで塩の道祭り
松本平と新潟県を結び、かつて塩を運んだ古道・千国街道のうち小谷、白馬、大町の3市村のコースを歩く「塩の道祭り」が3日から5日の日程で開かれている。祭りはことし、第30回の節目を迎え、記念企画などもあり、多くの人でにぎわっている。 初日は小谷村、2日目は白馬村で開かれた。両日とも晴天に恵まれ、小谷は過去最多人数だった平成16年に並ぶ約4000人が参加。下里瀬から栂池までの約9`を、往時をしのばせる旅人や歩荷(ぼっか)、牛方などに仮装した人らも登場するなか楽しみながら歩いた。
松川ちひろ公園 パンジー見ごろ
 松川村の安曇野ちひろ美術館横の大花壇で、パンジーが見ごろを迎えている。県内外から大型連休を利用して訪れた家族連れなどが、色とりどりの花を楽しんでいる。約3000平方bの大花壇では、1万5000本のパンジーが白や黄色の花を咲かせている。観光客が周囲を散策し、携帯電話やカメラを手に、記念写真を撮影していた。パンジーは、同村のボランティア団体「花が咲いている村づくりの会」(丸山岩男会長)が、昨年11月に定植。いわさきちひろの作品をイメージし、20年近くにわたり植えているという。
GW*kア山ろくにぎわう 白馬のミニSLに歓声
 白馬村和田野のミニSL軌道と鉄道模型館を備えた「白馬ミニトレインパーク」がこのほど、冬期休業を終えて営業を再開した。大型連休中は特別企画でミニ機関車などが走り、家族連れなどでにぎわっている。 同施設は白馬村の白馬鉄道温泉梶i太田真由己代表取締役)が宿泊施設「ログコテージ・エポック」の敷地内で運営。ことしは毎月第1日曜日、県内のミニSL愛好家でつくる「信州ミニ鉄道倶楽部」(木村博代表)による定期運転会が予定されており、初回は大型連休に合わせて3、4の両日、特別企画として開かれた。
 白馬村には約2000人が集まった。民俗日本思想史家の田中欣一さんを案内役に、青木湖畔から同村グリーンスポーツの森まで約12`の道のりを歩き、歴史や文化にもふれた。 住民が各地区ごとに昔の農民や武士、旅人などにふんして歩き、飯森地区では田中さんが指導した地元の子どもたちによる、農作物を荒らす害鳥を追い払うための伝統行事「鳥追い行列」が登場。参加者は昔の暮らしに思いをはせていた。飯田神明社では昔ながらの花嫁行列や浦安の舞が祭りに花を添えた。 同イベントは5日、大町市で開かれる。
あすモーツァルトコンサート 松川 鈴の音ホールで
 モーツァルト交響曲・全曲演奏会実行委員会(牛山勝雄委員長)は松川村多目的センター「すず音ホール」で6日午後1時半から、モーツァルトコンサートを開く。完成したばかりのホールで行われる地元で本物の演奏が聴けるコンサートに、たくさんの来場を呼びかけている。入場無料。 実行委員会は松本、安曇野、塩尻市を中心としたメンバーで昨年3月にモーツァルトの交響曲全52曲を10年かけてすべて演奏しようと発足した。これまで松本市内で3回コンサートを開いた。
小谷・白馬 節目祝い幻想の前夜祭
 塩の道祭り30周年を記念した前夜祭が、白馬、小谷両村でそれぞれ開かれた。白馬村では3日夜、携帯用の明かり「ことぼし」やちょうちんを持って練り歩くイベントがあり、里山は幻想的な雰囲気に包まれた。 白馬のイベントは「塩の道まつり前夜祭実行委員会」(大糸タイムスなど後援)が、同村の民俗日本思想史家・田中欣一さんをアドバイザーに企画。全国から120人が参加して、昔ながらの里山風景が残る同地区を巡った。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2009 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

5月の一覧