2009年5月23日(土)付
希少種ヒメシャガ見ごろ 大町市内の群生地 絶滅の恐れがある植物として、長野県植物レッドデータブックに掲載され、準絶滅危惧(きぐ)種に指定されているヒメシャガの花が、大町市内の群生地で見ごろを迎えた。 ヒメシャガは大型のシャガに比べ、草丈が半分ほどの25〜30a程度。アヤメ科の多年草で、薄紫色のかれんな花が人気を呼び乱採取され自生のものが激減、長野県では準絶滅危惧種に指定、県によってはより絶滅の恐れが強い絶滅危惧種に指定されている貴重な花。ササユリなどと同様、県の許可を得ず採取することは禁じられ、罰則も設けられている。 群生地には数百株が見られ、花は1〜3日ほどで閉じるが、次のつぼみが花を開くため、あと1週間から10日ほどは楽しめそう。 |
修学旅行で食と農学ぶ 白馬の民宿に東京の中学生 白馬村で20日から都会の中学生が農家民宿に滞在しながら農作業などを体験する「民泊修学旅行」が行われている。今回訪れたのは東京都の杉並区立和田中学校(代田昭久校長)の3年生161人。2泊3日の旅行期間中、JA大北が窓口となって受け入れを行った同村切久保・新田・佐野地区の民宿40軒に4人から5人で分宿し、農作業体験で食と農の大切さを学びながら地域の人との交流を深めている。20日は岩岳地区の田んぼで昔ながらの手植えによる田植えを体験した。 |
大町の水工場 増産態勢 アルプスウォーター ライン増設 大町市平二ツ屋で市の水道水源から飲料水を製造するアルプスウォーター鰍ヘ22日、アルピナ第2工場のしゅん工式を開いた。大町市が誇る水を販売する好調な事業を支える増産態勢を確立した。同社は神奈川県横浜市のプロパンガス製造・卸・小売会社、潟gーエル(稲永修代表)の子会社。大町の水などを原水に逆浸透膜でろ過した純水を生産し、関東圏でガスの販売網をベースに、ボトルやサーバーなどで約7万件に宅配している。水事業は順調で、需要は当初見込みを超えて年々増え、現在の倉庫部分に水処理やボトル製造などの1ラインを増設し、これまでの倍の年間700万本のボトルを生産する増産態勢で供給キャパシティーを向上させた。市では雇用確保や観光PRにつながるとして、工場誘致条例に従って助成。同社では工場増設に合わせ、さらに十数人を採用した。しゅん工式には市や関連会社などから約130人が出席。テープカットや鏡割りで完成を祝った。 |
六地蔵に愛称つけて 白馬町活性化推進委が募集 白馬村の白馬町住民有志でつくる白馬町活性化推進委員会(新沢惠委員長)が同地区を流れる木流川沿いに建立した六地蔵「木流し地蔵尊」の愛称募集が始まった。新沢委員長は「地域のにぎわいなどを願い建立したお地蔵さん。親しみやすい愛称を」と呼びかける。応募の締め切りは6月末までで、村外からの応募も可。7月上旬の発表を予定している。 |
ゲレンデの雪で熟成 栂池で純米吟醸酒掘り出し 小谷村の栂池スキー場で20日、ゲレンデ内の雪の中に埋めて熟成させてきた「氷雪熟成酒」の掘り出し作業が行われた。 松本市島立の酒醸造元「大信州酒造」の杜氏を務める、同村出身の小谷杜氏・小林幸由さんが、地元小谷村のグリーンシーズンの観光振興の手助けにと、スキー場の全面協力により昨年から取り組んでいる。 ことしは昨年より本数を大幅に増やし、3月に同酒造で仕込んだ純米吟醸酒720_g入り840本を貯蔵した。暖冬で雪解けが早かったことなどから、仕込み中はスキー場の職員が雪をかぶせるなど苦労も多かったという。 |
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