2009年5月31日(日)付


ブランド化で地域価値向上を 信大と連携 連続講座始まる

 大町市は29日、「地域ブランド連続講座」の第1回を市役所で開いた。11回の講座を通して、信州大学との共同研究で進めてきた「地域ブランド」の考え方を市民に広げ、地域の総合力向上につなげる。初回は、信州大学副学長で人文学部の中嶋聞多教授が「地域の価値創造とブランド戦略」と題し、地域ブランドの概論を紹介した。
雪中で熟成「栂の森」 小谷 5月末から限定発売
 小谷村の栂池高原スキー場ゲレンデで、雪の中に埋めて熟成させてきた氷雪熟成酒「栂の森」が5月末から同村で限定発売を開始した。 松本市島立の酒醸造元「大信州酒造梶vの杜氏を務める同村出身の小谷杜氏・小林幸由さんが、地元小谷村のグリーンシーズンの観光振興の手助けにと、ことし3月に仕込み、5月中旬に掘り出したもの。同スキー場と道の駅おたりが全面協力した。 しぼりたての新鮮な風味を残すことにこだわり、酒を熱殺菌する火入れ作業はいっさいしていない。そのため、店では品質管理に細心の注意を払い、購入者にも一番おいしい状態で飲むための保管方法を説明して販売している。
親子でミニ運動会 もみのき保で交流深める
 大町市東中原町の市立もみのき保育園(田中美和子園長・園児38人)は30日、同園保護者会(工藤美保会長)主催の「親子レクリエーション」を市平公民館講堂で開いた。休日を親子で過ごすとともに保護者や子供たちの交流を深める場とした恒例の行事。未満児から年長児までの親子が「ミニ運動会」に参加し、両親らが足を開いて作るトンネルを子どもたちが順番に通り抜ける「トンネルリレー」、玉入れ用の紅白玉をバケツに入れて親子で運びフープの的をめがけて投げ入れる「消火訓練バケツリレー」など、6種目の競技に力を合わせて取り組んだ。日ごろ、仕事などで忙しい保護者もわが子と向い合う時間ができ、友達とのかかわり方や成長した姿を感じる機会となった。また、子どもをとおして母親同士も会話が進み、互いに園や家庭の様子などから子どもたちの情報交換の場となり和やかな会場となった。
地域農業のあり方探る 松川 明大農学部と公開授業
 明治大学農学部と地域のジョイント公開授業が30日、松川村多目的施設すずの音ホールで開かれた。「食と農業が明日の日本を創る」をテーマとした農学部教授やOBによる授業などが行われ、大北各地の農業関係者ら約90人が参加し、地域における農業のあり方や役割りの重要性について認識を深めた。 農学部記念授業では、竹本田持・教授が登壇し、「地域活性化は農業振興から」と題し講義した。食料自給率や時代とともに変化した農業に対する見方の推移を示しながら、都市と農村をつなぐ交流の広がりを重要視した。 さらに、「見せる農業。見られる農業」が求められていることを示し、「主役である農家の人々が自信に満ちあふれ、一定の緊張感を持って取り組むことが必要」と唱えた。 OB授業や遊休荒廃地に焦点をあてたテーマ授業、公開討論会もあり、参加者たちはメモをとるなど真剣な表情で耳を傾けていた。
銀松苑で交通安全啓発 利用者らが手作り品配布
 大町市常盤の老人福祉施設「銀松苑」、大町署、交通安全協会常盤支部などは28日、交通安全に向けた啓発活動を同施設で行った。敷地内に誘導したドライバーに、施設利用者らが手作りのごみ入れやしおりを手渡し、安全運転を呼び掛けた。 施設の前をはしる県道有明大町線は、交通量が多く、交通死亡事故が発生。事故防止につなげようと利用者や住民ボランティアが、チラシを利用したごみ袋と、押し花を挟んだしおり200セットを制作した。参加者は、県道沿線に建立された道祖神を参拝。神事を行い、手を合わせて交通安全を願った。
甘い香りでお出迎え 池田広津 カミツレ祭り
池田町広津のカミツレ研究所・八寿惠荘で30日から、「第21回いけだまち広津カミツレ花祭り」が始まった。施設周辺に広がる見ごろを迎えたジャーマンカモミールが、甘い香りで訪れた人たちを出迎えている=写真。 施設周辺約150eのカモミール畑には多くの家族連れの姿が見られ、可憐な花の撮影や刈り取り体験など、安曇野の自然を満喫している。
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