2009年6月10日(水)付


「大姥小唄」奉納 再び 大町 大姥堂7年一度御開帳に
 大町市平野口大出の西正院大姥堂は22日午前10時、例祭を開き、7年に一度の御開帳で市指定文化財の秘仏・大姥尊像を公開する。同世話人会(吉沢通会長)は御開帳に合わせ、かつて地域に伝わっていた「大姥小唄」をよみがえらせ、初めて奉納する。 大姥尊像は、富山城主だった戦国武将・佐々成政がかつて立山連峰を越えた伝説「さらさら越え」の際、旅の安全を祈り、大姥信仰の拠点だった立山の芦峅(あしくら)寺から運んだものとされ、迎えた地域の住民に別れ際に寄進したと言われている。 室町時代の作で写実性にすぐれたもので、秘仏とされ例祭に合わせ7年に一度公開されている。回向柱の建て替えは14日に行う。
技術と資質磨く 大北 消防団が幹部訓練

 大北消防協会(会長・立花嘉美松川村消防団長)の消防団幹部・救護・ラッパ訓練は7日、松川村役場などで開かれた。7月12日に白馬村で開く、消防団の地区大会を前に大北5市町村消防団班長以上の幹部500人が参加して、消防団員としての技術、資質向上を図った。
平和の誓い新たに 仁科神社で戦没者慰霊祭
 大町市平木崎の仁科神社(羽田浩一宮司)で8日、例大祭と平地区戦没者慰霊祭が行われた。遺族や氏子ら関係者50人余が参列し、80余柱の戦没者の御霊を慰めるとともに世界平和への誓いを新たにした。 宮司による大祭祝詞奏上や慰霊祭詞奏上、玉ぐし拝礼などの神事、宗偏流長野支部によるお点前と献茶、神前舞奉納などが行われた。 同神社総代会の石原学会長は「それぞれの御霊に謹んで追悼の意を表します。今日の繁栄は英霊と遺族のみなさんのたゆまぬ努力のお陰。世界の恒久平和を祈念します」、牛越徹市長は「発展に寄与された遺族のみなさんの努力に敬意を表します。恒久平和は人類共通の願い。世界各地で起きている紛争が1日も早く根絶することを願います」と、それぞれ慰霊のことばを述べた。
小谷社協 一人暮らしのお年寄り交流
 小谷村社会福祉協議会は7日、同村福祉センターせせらぎで村内のお年寄りを対象にした「第20回一人暮らしの方のお楽しみ会」を開いた。 家にとじこもりがちな高齢者に、他地域の友人との交流を楽しんでもらおうと、村内の男性72歳以上、女性75歳以上を招いて毎年行っている。ことしも30人余の参加があり、さまざまな催しが参加者を喜ばせた。 最初に地域包括支援センターの礒江知恵美さんによる講話が行われた。介護保険のしくみや流れ、利用の方法などわかりやすく解説。サービス内容などについて理解を深めた。
馬羅尾で練習成果発揮 本社杯 マレットゴルフ大会
 第11回大糸タイムス杯マレットゴルフ大会は9日、松川村の馬羅尾高原マレットゴルフ場で開いた。同村マレットこまくさ会(遠藤嘉輝会長)が主催、会員84人が参加し日ごろの練習の成果を発揮し親ぼくを深めた。 同マレットゴルフ場は今年度新たに9ホールを増設。さまざまな大会に対応できるようになった、36ホール、パー144のコースでストロークプレーで競った。 選手たちは、仲間と互いに声をかけ合いながらプレー。木や石など自然の障害物を利用したコースに苦戦しながらも「ちょっと強すぎ」「もう少しこっちへ打って」とアドバイスし、競技を楽しんでいた。
小谷 織り姫養成塾開講 ぼろ織り=@文化を伝承
 小谷村と村の有志でつくる「小谷ぼろ織りの会」(山崎けさ子代表)主催による、「織り姫養成塾」が4人の受講生を迎え8日、同村おたり名産館でスタートした。 ぼろ織りは昔の着物や野良着などの古布を細く裂き、はた織り機で新たな布を織り込む手法。貴重な布を最後まで慈しみ、大切に使い切るという、昔の人の知恵から生まれた農村文化は、今ではその伝統技術と美しさが優れた工芸品、リサイクル文化として注目を集めている。 同塾は小谷の伝統技術のぼろ織りを次世代に継承して村の活性化をはかろうと、平成3年から毎年2回開講され、これまで80人余の修了生を送り出している。
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