松くい虫対策強化 松川 被害受け会議
 松川村は5月、村内で初めて松くい虫被害が確認されたことを受け8日、同村役場で松くい虫防除対策会議を開いた。村や地方事務所、区長、大北の森林関係者などが参加し、今後の対応を協議した。今後は地域住民の合意を得るとともに、県の「松くい虫被害地域」認定も受ける予定とし、秋には人家地帯と山の緩衝帯整備も行う。森林保全等巡視員の増員も検討している。 松くい虫被害は、マツノマダラカミキリを媒体にして、寄生虫のマツノザイセンチュウが移ることでマツのみが感染、枯れる。同村の松くい虫被害は平成8年に大町市八坂地区で松くい虫被害が確認されて以来、池田町、同市社など東山で発生していた被害に次ぐもの。 現在、村内で松くい虫被害と確認され、伐採薫蒸処理したマツは、60本、約64立方b。5月半ばには、ヘリコプターによる調査を実施。新たに村内4か所に枯れ木が見つかっている。

2009年6月11日(木)付


関東甲信 梅雨入り 黒沢高原で牛放牧
 気象庁は10日、関東甲信、北陸、東北南部の各地方が梅雨入りしたとみられると発表した。関東甲信の梅雨入りは平年より2日遅く、昨年より12日遅い。 同庁によると、関東甲信地方は梅雨前線や気圧の谷の影響で曇りとなっており、今後1週間は雨の日や曇りの日が多くなる見込み。 10日の大北地域は、梅雨空を思わせるようなどんよりとした雲が広がった。大町市平の黒沢高原では、5月下旬から牛の放牧が行われており、一面の緑の中でのんびりとした光景が広がっている。 標高1130bの同高原の広大なゲレンデを利用して毎年実施されているもので、現在は20頭余の乳牛が放牧され、気持ち良さそうに寝そべったり牧草をはむ姿が見られた。
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6月の一覧
松川の児童 水田に放つ アイガモで「安心な米」
 松川村の農業委員会などが食育をすすめる、安曇野松川農業小学校が管理している水田に8日、松川小学校3年生児童92人によってアイガモが放たれた。稲や環境にとって優しいとされる「アイガモ農法」の取り組み。 高田武同農業小副校長は児童らにアイガモも食物連鎖の一環ということを教え「自然の恵みのおかげで生きていることに感謝して」と呼びかけた。 同農業小学校は4年前から食育として、無農薬や自然の恵みの大切さを学ぶため稲作を行っている。児童らの手や田植え機で、約20eの水田にもち米とコシヒカリが植えられた。
水しぶきに歓声 大町の保育園プール開き
 大町市平の市立しらかば保育園(中村祐子園長・園児68人)は9日、市内保育園のトップを切って今年度のプール開きを行った。子どもたちの大好きな水遊びシーズン到来に歓声がわいた。 水あそびでの「きまり」を守りながら水に親しみ楽しさを知るとともに、その季節にしかできない遊びに喜びを感じ思い出づくりの場とするねらい。
千国街道巡り理解 白馬高 総合学習で
 白馬村の白馬高校1年生は今月、総合的な学習の時間の一環として白馬と小谷の両村を巡り、地域の自然や歴史、文化についての理解を深めている。このうちA組31人は10日、白馬小谷研究社の田中元二さんを講師に、小谷村の千国街道を歩いた=写真。 生徒は栂池から牛方宿を通り、千国の庄史料館に至る同村の塩の道街道の代表的なコースを散策した。同コースは塩の道街道の宿場町としてにぎわったおもかげが今も色濃く感じられ、道沿いには往時をしのばせる石仏が数多く残されている。 田中さんは生徒に西国、秩父、坂東の百番霊場に合わせた百体観音や、牛方と牛が一緒に泊まった牛方宿などの由来を各所で一つひとつ説明。石仏の素材は姫川の西と東で硬さに違いが表れるという地層の話、その石材を加工する職人として名をはせた高遠の石工の優れた仕事ぶりなどに触れ、生徒は熱心に耳を傾けながら昔の暮らしに思いをはせていた。
歌やゲームで英語知る 大町児童センターが教室
 大町市十日町の児童センター(滝沢多恵子所長)で6日、小学生以下を対象にした英語教室「キッズ英語」が開かれ、歌やゲームを楽しみながら英語に触れた。体験をとおして英語に興味を持ち小さいころから国際的感覚身につけるねらい。 参加した幼児の親子や小学生約30人は、児童英語教師の資格を持つ市内在住の築地紀子さんの指導で、アップテンポな英語の曲に合わせて体を動かしリズムを楽しんだり、洋書絵本の読み聞かせに夢中になっていた。