2009年6月21日付

メンドシーノの作家大町に　市長を表敬交流さらに
　大町市内で米国の姉妹都市と地元作家の芸術家交流展に出展している米国カリフォルニア州メンドシーノ周辺のクラフト作家らは大町入りした19日、牛越徹市長を表敬訪問した。作家らは作品や前回訪問時の写真などを市長に贈り、海を越えた友好の意を表した。写真家で子どもたちの交流をサポートしていた訪問団代表のシャロン・ガーナーさんは、前回訪米時に牛越市長らが野球をしたときの写真を持参。「この交流を大切に思う。姉妹都市として異文化を理解しあい、アートとアートの関係を続けていきたい」とあいさつした。他の訪問者からも、本やポストカード、Ｔシャツなどさまざまなお土産が手渡された。牛越市長は、一人ひとりに日本の伝統技術である地元松崎和紙のペンケースを贈り、「昨年の訪問時、作品を見せていただき感心した。大町でも大勢の作家がすばらしい作品を作っている。両者の交流の機会が実り感謝したい。美麻とメンドシーノの心の懸け橋を築いてほしい」と話した。

地域の協力でバザー盛況　仁科台中学PTA会
大町市の仁科台中学校ＰＴＡ会（田中良都会長)は19日､バザーを同校体育館で開いた。地域の事業所や農家などの協力で集めた物品を、手ごろな価格で販売し、収益金を生徒たちの教材費に充てる。会場では、農作物や生活雑貨、食品などさまざまな商品を取りそろえ、開店前から入り口には長蛇の列ができた。エプロン姿の同会役員らが店員となったカフェや、地域住民有志による｢ぽん菓子｣の実演販売も行われた。生徒が技術家庭科の授業の一環で育てた、「ミニ」ひまわりやハーブの苗なども販売。小さな黄色い花をつけたポットが、開店後間もなく売り切れる人気ぶりだった。

点字実施　福祉を理解　大町　小中ボラ塾開講
　大町市社会福祉協議会は20日、平成21年度小中学生ボランティア塾の開講式を、市総合福祉センターで開いた。市内の小学４年生から中学３年生９人が、講習会などを通じて身体障害や地域福祉について理解を深めていく。初日は、子どもたちが視覚に障害がある牧野和子さんから、日常生活や点字について学習。「大町点訳ほたるの会」会員の指導で点字づくりを実践し、点訳器と点筆を使い、点訳を行っていった＝写真。１マス６つの点の組み合わせで50音を表現する点字。子どもたちが小さなマスや多数の組み合わせに苦労しながらも、紙に文章を打ち込んでいった。

鮮やかラベンダー見ごろ　松川　香多つ夢里農園
　松川村川西の｢香多つ夢里(かたつむり)農園｣(北條茂代表）でおよそ15㌃、約１０００株のラベンダーが見ごろを迎えている＝写真。８月はじめごろまで楽しめそうだ。現在は鮮やかな青が印象的なオカムラサキが中心で、続いてラベンダースティックなどクラフト用に適したイングリッシュ系のラベンダーが見ごろを迎える。同園は減反をきっかけに４年前に開園。昨年からオカムラサキを加え、さらに鮮やかさを増している。同園では摘み取り体験を実施。オカムラサキは専用のコップ１杯で５００円、イングリッシュ系は専用袋に詰め放題を５００円で提供している。

優秀成績たたえる　白馬　スポーツ功労など授与
　白馬村と白馬村スキークラブは19日、全国大会優勝や世界大会入賞者に贈る村スポーツ功労賞と、村スキースポーツ育成振興奨励金、村スキークラブ会長賞の授与式を村多目的研修集会施設ホールで開いた。　スポーツ競技で特に優れた成績をおさめ、村民の誇りとなり、村民のスポーツに関する意識の高揚に尽くした者に贈られる名誉ある賞。ことし２月に同村を会場に開かれた第58回全国高等学校スキー選手権大会（インターハイ）の、クロスカントリー男子リレー競技で優勝した白馬高校出身の太田光平さん、太田圭祐さん、栗山雄大さん、角田稜さんをはじめ、各大会で活躍した村内の小中高校生50の個人・団体に、功労賞・奨励賞・会長賞が授与された。

アイガモで安心な米　小谷の早津さんヒナ放つ
　アイガモを使った米作りに取り組む小谷村の早津秀實さんの水田に、ことしもアイガモのヒナが放たれた。　アイガモ農法はアイガモが水田の害虫を食べ、常に水をかいているため水がかくはんされて雑草が生えないなどの利点があり、地球環境に優しいと注目を集めている栽培法。早津さんは家族や親戚のためにおいしくて安全な米を作りたいと、６年前から地区の休耕田８㌃を借りて同農法を始めた。　ことしは６月初旬に26羽のアイガモを放した。業者の都合でアイガモの到着が遅れたため、例年より田には草が多くなってしまったというが、アイガモを放すとさっそく元気に泳ぎ回り、旺盛な食欲で雑草や害虫をついばみ、みごとな仕事ぶりを見せている。