2009年6月23日(火)付


7年一度の御開帳 大町 野口西正院大姥堂で
 大町市平野口大出の西正院大姥堂で22日、7年に一度の御開帳が行われ、大勢の参拝者でにぎわった。 本尊の大姥尊座像は戦国時代末期に、周辺を敵方に囲まれた越中・富山城主佐々成政が、厳冬の立山連峰を越えて、駿府の徳川家康のもとへ援軍を求めて向かうさい、道中の安全を願って家臣に背負わせて持ってきたものを大出の住民に寄進したものといわれる。御開帳は善光寺御開帳と同じ年に行われている。 像はヒノキ材寄せ木作りで、高さ39・5a。頭に布をかぶり、ゆったりとした単衣をまとい、帯を前に結んで右足を立てて座った老婆の像で、写実性に富み量感も豊かな室町時代中期の作とされ、大町市有形文化財に指定されている。 同市大澤寺の宮本秀昭住職らによる開扉法要、大般若経転読法要が営まれたあと、地元の人たちの努力で復活させた民謡「大姥小唄」が披露された。
キノココマ打ち 自然理解 小谷で親子レクリエーション
 小谷村の小谷小学校PTAは、今月から学年ごとに親子レクリエーション会を開き、会員相互の親ぼくとレクリエーションを通した親子の交流を深めている。各学年が村内の名人・達人を講師に、食や自然について学ぶ企画が多く設けられ、21日は5年生の学年会が深山遊園北野の郷で開かれ、キノコのコマ打ち体験で郷土の自然や産業に理解を深めた。 参加者は同園のスタッフの指導を受けながら、親子でナメコのコマ打ちを行った。大人が原木の丸太にドリルで穴を開け、子どもたちは昔ながらのコマ打ち用金づちを手に、ナメコ菌のついたコマを打ち込んでいった。「工作のようで楽しい」と話しながら、親子で協力して作業に汗を流した。
間伐材でバイオトイレ 大町の有志 三厘で設置作業
 里山再生に向けた活動などを展開する大町市を中心とした有志でつくる「森づくり人づくり22」(平林昭光代表)は21日、間伐材を使った環境に配慮したバイオトイレづくりを、会員が管理する平海ノ口の山林内で開始した。間伐材有効活用によるエコな取り組み提案を掲げ、9月下旬の完成を目指す。 同会が取り組むバイオトイレは、おがくずを使い、攪拌(かくはん)加熱による分解処理するもの。材料のほとんどを山林内の資源でまかなうこだわり。試行錯誤を重ねながら、普及につながるエコトイレを完成させたいとしている。
ポンプ操法技術競う 白馬消防団個人賞を創設
 白馬村消防団(横山武久団長)は21日、平成21年度の消防ポンプ操法大会を同村岩岳スキー場駐車場で開いた。 ことしは優秀分団以外に特に優秀な個人に光を当てて評価・表彰し団員の励みにしてもらおうと、新たに個人賞を創設。同団の歴史の新たな1ページを刻もうと、選手は気合の入った操法を披露。 競技には村内の各3分団から選抜された4人の精鋭が、小型ポンプ操法に6組、ポンプ自動車操法3組、放水競技に5組出場して挑んだ。 あいにくの悪天候だったが、団員は雨にも負けず途切れることのない集中力で、仲間とともに連日連夜の訓練の成果を披露。実戦さながらの迅速な行動には、地域の安全を自分たちの手で守るという気概が強く感じられた。
平和願い上原良司しのぶ 池田で集い 映画を上映
 池田町出身で、太平洋戦争で命を落とした特攻隊員・上原良司をしのぶ会が21日、同町クラフトパーク内に建立された良司の碑前で行われた。町内外から200人を超える参加があり、良司が残した平和と自由のメッセージに思いを寄せた。 良司をしのぶ会は、碑を建立した「上原良司の灯を守る会」(師岡昭二代表)が主催し、ことしで6回目を迎える。 良司が愛唱した「谷間の灯ともし頃」を大合唱。碑近くの創造館では、良司の学習を続ける豊科高校JRC福祉クラブ作成の良治の生涯をたどるパネル展示や、良司愛唱歌を中心とした演奏会、戦争を題材に取り上げた映画「語らずに死ねるか〜無名の元兵士たちの声」上映もあった。 師岡代表は「良司が残した平和と自由へのメッセージと心を大事にしながら、日本や世界の平和を願い活動を続けていきたい」とあいさつ。 良司の妹・上原清子さんも会場に足を運び「雨も止み良司が好きだった山も見えるようになり、うれしく思う。多くの戦争犠牲者に思いをはせ、これからの国の行く末に役立ててもらいたい」と涙ながらに語った。
白馬で水辺の安全教室 着衣で水泳 事故防止

 白馬村のプール施設「B&Gプール」が20日からオープンした。初日はプールが無料開放され、多数の利用者が初泳ぎを楽しんだ。併せて今年度の水難事故ゼロをめざし、同施設で着衣水泳による「水辺の安全教室」が開かれた。 白馬村水泳協会に所属する、県水泳連盟公認指導員の青田智子さんやスタッフが講師となり、万が一水難事故に遭った場合の対処法を指導した。
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