2009年6月25日(木)付


開校120周年 合唱で祝う 大町南小で記念音楽会
 大町市の大町南小学校(今水茂校長・児童420人)は24日、開校120周年記念音楽会を開いた。全校児童が地域への感謝を込めて「ふるさと」を歌い、会場を訪れた住民らとともに節目の年を祝った。会場となった体育館では、児童がクラスごとに楽器演奏や合唱を行い、練習の成果を発表。記念の「ふるさと」合唱に、保護者や地域住民らも参加し、大きな歌声を響かせた。同校の伝統的なマーチングバンドは今年、4年から6年生まで約60人が参加し、人気アニメの主題歌などを披露。息の合った演奏と振り付けで、会場を沸かせた。同校は明治22年(1889)、常盤尋常小学校として開校。120周年を迎えた今年、記念事業として式典と、地域住民を交えた祭典を、11月に予定している。
幻想的ホタル乱舞 池田花見27日から祭り
 池田町花見(けみ)でゲンジボタルが乱舞し、幻想的で柔らかな光を見せている。23日夜には、前日の雨と日中の暑さでホタルの発生は最高潮に。全長約250bの「ほたる水路」に100匹以上が飛び交った。27日から7月4日まで「第11回花見ホタル祭り」(同実行委主催)が開催される。同水路は平成6年から「花見ホタルの里づくりの会」を中心に、ホタルの幼虫放流や水路整備などを行ってきた。近年では自然発生のホタルも増えてきたという。同日は薄暗くなるにつれてホタルが飛び交い、午後8時半ごろにピークを迎えた。水路わきには、近隣住民や家族連れなどが訪れ「ことしはとくにたくさん飛んでいるね」「ほ、ほ、ホタル来い」と光を眺め、夏の風物詩を堪能していた。「大事に育ててきたホタル。フラッシュ撮影やむやみに懐中電灯で照らす、ホタルを取るなどはやめて」と同会の丸山隆盛会長。「祭りのころにはもっと多くのホタルが出るようになる。マナーを守って多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。
ヨモギもちで「米消費」 小谷のJA女性部料理講習
 JA大北おたり支所女性部の中土支部会員グループ「めだかの学校」は23日、中土店舗「雪洞」内の調理加工施設で料理講習会を開いた。約30人の会員が参加。手間ひまがかかる伝統食の良さを見直し、米の消費拡大をはかろうと、地域素材を使った「ヨモギもち」の作り方を学んだ。会員の相澤千恵子さんと鍛冶倉朝子さんが講師を務めた。 材料のヨモギは春に同村で収穫した若葉を冷凍保存しておいたもの。春一番のヨモギは、冬の寒さを耐えしのいで出てきた一番強い芽で、一年で一番質がよく栄養価も香りも高いという。参加者は講師の指導を受けながら、ヨモギと米の粉を混ぜて蒸し、もちつき機でつく方法でヨモギもちを作った。
期待込め国営公園視察 大町商議所
 大町商工会議所(宮澤吉高会頭)は23日、7月18日に開園予定の国営アルプスあづみの公園大町・松川地区を視察した。開園まで1か月を切って、整備状況やどのような施設があるのかを知るねらいで実施した。会員や市職員ら30人余が参加し、同公園事務所の篠遠富恵課長の案内で第1期開園予定地のインフォメーションセンター、森の体験舎、大草原の家、建設中の空中回廊など、園内を見て回った。
支え合いマップ=@広げよう 松川3地区発表会
 松川村地域包括支援センターは23日、「災害時住民支え合いマップ」の発表会を同村役場で開いた。昨年度マップを作成した緑町、中部、東細野地区が要援護者、支援者などを記したマップづくりの取り組みを発表。村内区長、役員や民生児童委員ら約50人が発表を聴き、マップづくりに理解を深めた。防災力の向上や日常での地域住民の支えあいのため、同村では昨年からマップづくりを推進。同3地区がモデル地区として事業に取り組んできた。他地区にも活動を広げようと発表の場が設けられた。各地区がマップづくりを通して感じた意見を発表。「意外と地区内の実情を知らなかった」「個人情報をどう扱うかが重要な問題」などマップの必要性や問題点が挙げられた。また「作成の過程で道や建物などをより理解できた」など、マップづくりの利点に参加者は関心を示していた。
園児と利用者交流 大町 鹿島荘にはなのき保
 大町市の養護老人ホーム鹿島荘(宮田孝一所長)と、市立はなのき保育園(伊藤孝江園長)は23日、子どもとお年寄りがふれあいながら地域とのつながりを深める恒例の交流会を開き、子どもたちとの再会を楽しみに21人の利用者が園舎を訪れた。小さな子どもたちの発表や手遊びなどで共に楽しい時間を過ごした。幼児91人はクラスごとに歌や遊戯でおじいちゃん、おばあちゃんを歓迎。お年寄りは一生懸命でかわいらしい姿に目を細め手拍子や拍手を送った。年長児とは手遊び「むすんでひらいて」でふれあいを楽しんだ。向かい合いに座り、手を合わせたり、肩をたたきあったりとスキンシップで交流を深め、あちらこちらに笑顔があふれた。参加したお年寄りは、「自分の子どもの小さいころを思い出しました。みんな大きくなって寂しいけど、この子たちと遊べてうれしい。みんなかわいいね」とほほ笑み、園児は、「家におじいちゃんとおばあちゃんがいないから一緒に遊んで楽しかった。また来てほしい」と話した。
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