2009年6月28日(日)付


白馬岩岳 斜面彩るユリ咲き始め
 白馬村の花三昧イベントに先立ち、メ−ン会場の一つ、白馬岩岳スキー場の「白馬いわたけゆりの園」が27日に開園した=写真。 園内約5fのゲレンデの斜面には50種類、50万株のユリが植えられている。現在はまだ園の下部で早咲きのスカシユリなどのつぼみがふくらみ、花をつけ始めたばかりだが、これから8月にかけて、さまざまな品種の色とりどりの花々が順番にゲレンデの斜面を彩っていく。 ことしは約6万株の球根を追加移植した。開園期間中は、種類ごとに見ごろを迎え、甘いユリの香りとともに来場者を癒してくれそうだ。 同スキー場では今シーズン、ユリのみならず、白馬三山の美しい景観を楽しんでもらおうと、7月18日から8月31日までの期間、ゴンドラリフト「ノア」も運行する。これにともない、山頂レストラン「スカイアーク」も営業。レストランのメニューも充実させ、来場者を歓迎する。
旧南小谷小解体へ 調理棟は食育活用模索
 小谷村は近く、旧南小谷小学校の解体に着手する。有効活用の考えから、同校の利活用について村ホームページなどを通じて広く周知したが希望が無く、解体に踏み切った。 解体するのは、昭和41年完成の鉄筋コンクリート造り3階建て校舎と、36年完成の鉄骨平屋体育館。ともに耐震工事を必要とするなど老朽化が進んでいた。 校舎に隣接する調理棟は、改修を繰り返してきたことから、耐震工事の必要性が無く、残す考え。同校敷地内には、村のそば乾燥製粉施設もあることから、食育に関連付けた有効活用についても模索していきたいとしている。  村議会6月定例会に上程された今年度一般会計補正予算に校舎解体工事費が盛り込まれた。冬までには更地となる。
薙鎌ちなんだ旧跡巡る 小谷村公民館の里山紀行
 小谷村公民館は26日、成人教室の一環として身近な里山の魅力にふれる「里山紀行」を開いた。白馬小谷研究社の田中元二さんを講師に、「塩の道・再び」シリーズの第3回目企画として、昨年から行われている糸魚川市から栂池に至る古道塩の道の続きとして、北小谷地区深原から中谷、土谷地区までの東側街道を歩いた。 イベントには約40人が参加。同古道は信越国境の地として諏訪大社の御柱大祭の前年に行われる「薙鎌(なぎがま)打ち神事」にゆかりの深い道。ことしはその神事の年にあたっている。 街道には神事にちなんだ名所旧跡が数多く残されていた。諏訪大社から薙鎌の神事をつかさどる大祝(おおほうり)一行が、薙鎌を奉持して奉告祭を行ったという中谷大宮諏訪神社や、神社に到着するまでに必ず安置したという土谷ガニ原の「お頭岩」などを見学。参加者は田中さんから薙鎌打ち神事にまつわるさまざまな伝承の説明を受けながら、古代のロマンに思いをはせていた。
白馬Alps花三昧準備 7月1日からイベント多彩
 白馬村を花や高山植物で彩り夏シーズンの観光客を村全体で歓迎するイベント「白馬Alps花三昧(ざんまい)」に向け、実行委員会の村観光局らが26日、JR白馬駅と神城駅前で「街角花いっぱいキャンペーン」を実施した。 村民が持ち寄ったプランターで駅前を飾り、美しい花で観光客を迎えようという企画で、ことしで5年目の節目を迎えた。観光局の呼びかけに賛同した村内の観光関係者や自治体、小中高など、初参加を含め、約50団体から協力があった。それぞれの団体が植栽した、マリーゴールドやペチュニア、ブルーサルビアなど、夏から秋にかけて楽しめる一年草を中心としたプランター230個余が寄せられた。
郷土の味 伝承を しなの食大学開講
 県調理師会大北支部(北澤英明支部長)の「しなの食大学大北教室」の第1回目が25日、大町市の県大町合同庁舎で開かれ、約40人が参加してノロウイルスの基礎知識や食べ物について講義を受けた。同支部の中牧美郎技術指導部長は「食べ物の今を学ぶ」をテーマに講義。現在の日本は食べ物があふれているが、2050年には食料が不足するといわれる。無駄なく使い、残ったものは資源として活用することも大事。日本の食料自給率は40%で食べ物の多くを外国に頼っており、その外国のことをもっと知るべき、と話した。大町保健福祉事務所の小山淳一食品・生活衛生課長はノロウイルスの感染や発症、症状などについて話し、塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)が有効とし、おう吐物などに行う消毒薬の希釈方法など調整のし方を説明した。
新型インフル予防学ぶ 大北婦人会が研修会
大北連合婦人会(吉澤すみゑ会長)は26日、生活に身近な知識を学ぶ「家庭教育の在り方研修会」を大町市の大北福祉会館で開いた。会員ら約40人が、大町保健福祉事務所の尾川裕子・主任臨床検査技師を講師に、新型インフルエンザの予防法などを学んだ。 尾川さんは、感染者の咳やくしゃみ、手で触れる物を介して、ウイルスが感染すると説明。せっけんを使った手洗い・うがい、人込みを避ける、マスクを着用するなど予防策を紹介し、落ち着いて対応するように呼びかけた。
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