2009年7月1日(水)付
大出ホタルの里見ごろ ぐるったネットがイベント 大町市平野口の「大出ホタルの里」で、ことしもホタルの見ごろを迎え、夜の川辺を光が彩っている。大町温泉郷周辺の各団体が連携し観光活性化に取り組む「大町温泉郷ぐるったネットワーク」(小林敏博会長)は27日と7月4日、「ほたるのゆうべ」を開いて来場者を歓迎している。大出地区で市内の有志による大町螢の会(宮田渡会長)らが中心となって、ホタルの育つ環境づくりに取り組んでいる。昨年からぐるったネットワークで協力し、ホタルの里を盛り上げようと見学会に取り組んでいる。「ほたるのゆうべ」では、宮田会長がホタルの生態や特徴などについて解説。大出では、ことしは21日に初めて7匹が確認され、それ以後は数十匹が飛んでいる。見ごろは5日ころまでといい、約100匹が飛ぶ。会場では大町民話の里づくりもんぺの会が地元北条屋敷にまつわる創作民話「ホタル若王丸」を初披露。「ホタルが肩にとまると願いがかなうかも知れない」と語った。場内には出店が並び、来場者でにぎわった。 |
ステン彫刻 国営公園に展示 巨大クワガタ=@仕上げ 安曇野市穂高牧、彫刻家・中嶋大道さんは18日にオープンする国営アルプスあづみの公園の入り口広場に展示する体長約8bのクワガタのステンレス彫刻の最後の仕上げを進めている。日本最大≠フクワガタが公園のオープンを飾り、夏休み中の子どもたちの人気を集めそうだ。 中嶋さんは鳥や巨大な昆虫のステンレス彫刻を制作して鹿児島県大崎町、鳥取県米子市、信州新町など全国各地に展示し、個展も開いている。安曇野市では長野道豊科インターチェンジ北側の白鳥の彫刻が良く知られている。 制作作品は実際のクワガタより、角が多く「スタッグビートル」と名づけられた。信州大学の学生と一緒に、クレーンでつるし、プレスの機械やハンマー、手作業で形づくり、ベルトサンダーなどで磨き上げて最後の仕上げに入っている。 |
駅から町歩き満喫 リゾート列車いろどり号ツアー JR東日本は27日、春の信濃路キャンペーン2009「北アルプスいろどり号でいく大糸線初夏の休日」を運行した。約70人が松本駅からのリゾート列車の旅と、駅から歩く観光と食を楽しんだ。大町市のJR信濃大町駅では、約3時間半の停車時間で中心商店街をめぐり、町なかの魅力を満喫した。大町市内のツアーに参加した9人は、観光ボランティアらの案内で中心商店街の裏通りを歩き、西宮神社やレトロな塩の道小径、男清水女清水など、歩いてこそ見られる隠れた名所を見学。創舎わちがいや市野屋商店の酒蔵、塩の道博物館など、現代に残る昔ながらの町屋造りの建物の風情を感じ、町の歴史に思いをはせていた。 |
迫力のステージ観客魅了 田村舞踊研大町で公演 田村尚子舞踊研究所大町支部は28日、第47回モダンダンス公演を大町市文化会館で開いた。「浦島太郎」をモチーフにした紙芝居「モダンダンス浦島太郎」や田村さんが自ら見学し、つくった作品「修二会(しゅにえ)・火の祭」、日本の叙情を取り戻してほしいと願いが込められた舞踊曲「日本の叙情」が披露された。「修二会・火の祭」は奈良東大寺に伝わる春を呼ぶ行事「修二会とお松明(たいまつ)」が主題のモダンダンス。実際の行事の音を使い、本格的な舞台をつくりだした。僧侶たちの機敏な動きや松明の燃え盛る炎など全身で表す迫真の舞踊で観客を魅了した。 |
ホタル祭りにぎわう 池田花見で4日まで ホタルの里で知られる池田町花見地区で4日まで、第11回2009花見ホタル祭りが行われている。地区を流れる水路では、日沈とともに、幻想的な光を放つゲンジボタルの乱舞に多くの人でにぎわっている=写真。 開祭イベントは27日夜、水路近くの集落センター駐車場で行われた。祭り実行委員長の遠藤孝和自治会長は「地域に根付いた祭りとして定着してきた。県外からも訪れてもらえるようになった。成功に終わることができるよう集落全員で頑張りたい」と祭りの幕開けを告げた。 |
松川 村民手作りの舞台盛況 「安曇節ものがたり」公演 松川村伝統の正調安曇節の歴史を伝える村民手づくりの劇「安曇節ものがたり」が28日、同村すずの音ホールで上演された。総勢150人以上の村民が参加して、村の医師・榛葉太生の人生に沿って、正調安曇節の歴史や伝統、民謡に込められた思いを伝えた。劇は榛葉太生の小学生時代から現代に安曇節が受け継がれるまでを2回公演。両回ともに約250の席が満席となった。舞台練習に約半年をかけてきた演技は観客を安曇節の歴史の世界に引き込み、榛葉太生の苦悩や喜びなど当時の様子を的確にとらえ演じられた。小学生らが作ったオリジナルの安曇節も披露された。最終場面を迎え、安曇節の踊りで幕が下りると会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こっていた。 |
●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2009 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.