2009年7月4日(土)付


伝統学び 祭囃子復活へ 八坂中生徒にお年寄り指導
 大町市の八坂中学校3年生5人は、八坂宮の尾地区に伝わる祭囃子(ばやし)を、地域のお年寄りから学んでいる。交流をしながら練習を重ね、途絶えてしまった地域の伝統芸能の復活を目指す。生徒たちは、総合学習のテーマに地域の伝統芸能を選択。同地区の農業・勝野行雄さん、同じく石川雄三さんと宮下嘉光さんに依頼し、太鼓と横笛の技術を学んでいる。 初日の2日、宮の尾公民館で練習し、宮下さんが製作した譜面をじっと見つめながら太鼓や横笛を演奏。代々見よう見まねで伝えられた祭囃子を、苦心しながら学んだ。練習の成果は、文化祭で発表するという。
校外販売へ商品づくり 安曇養護 10、11日各地で
 池田町の安曇養護学校高等部の生徒は連日、校外販売で出品する商品づくりに打ち込んでいる。陶芸や縫製、家庭、木工、ハーブの5班に分かれ、仲間たちとアイデアを出し合いながら、手作りの逸品を仕上げている。校外販売は町内外3会場で10、11の両日、行われる。 縫製班のなかでは、ことしから新たにレザーグループが立ち上げられた。携帯ケースやキーケース、ブレスレットなどの革製品づくりを進める。柄付けも生徒が自ら行い、刻印とハンマーを手に「イメージ通りに仕上げるのが難しい。力も必要」と黙々と作業していた。
水泳技術高める 白馬 地域スポーツクラブ教室
 白馬村の体育協会と白馬総合型地域スポーツクラブ主催のキッズスポーツプログラムの一つ、水泳教室が白馬村のB&Gプールで開講した。ことしは「アクアリズム運動」をテーマに、年齢や実力別に3つのクラスを開講。村内の年少児から小学3年生までの多数の子どもたちが練習に励んでいる=写真。 アクアリズム運動は、水遊びに有酸素運動と泳法の要素をバランスよく取り入れ、プールという水環境の中でさまざまな身体運動を体験し、運動機能と水泳技術を高める。通常の水泳教室より遊び要素を多くし、水遊びを通じて水への恐怖心をなくし、水泳への興味を育てることを目的としている。
北アブランド弁当に夏=@地産食と季節の味工夫
 北アルプス山麓(ろく)農畜産物ブランド運営委員会(委員長=宮澤敏文県議)は1日、「北アルプス山麓弁当」夏バージョンを発表した。大北地域の弁当仕出し店などが地域の産物をふんだんに使い、豊かな食材と季節の彩りを生かした弁当の第2弾。地域の会議やイベントでの利用を通し、ブランドの普及が期待される。今回の弁当は大北各地の5社から5品。それぞれに白馬の紫米や信州サーモンなど、ブランド認定品目4点以上を用い、季節の味を工夫をこらして作り上げている。同じ食材でも弁当によってさまざまに調理され、大北の野菜がたっぷり入った夏らしさただよう弁当がそろった。
大町高 太鼓演奏で白嶺祭開幕
 大町市の大町高校で3日から、第62回白嶺祭が開かれている。生徒会本部役員12人が開催式で、松川村の「松川響岳太鼓」直伝の太鼓演奏を行い、幕開けを祝った。生徒たちは、ばちを手に、「響岳」の太鼓を使って「JAPAN」と「あばれうち」を演奏。息の合った力強い音色と掛け声を披露し、会場を魅了した。美麻源流太鼓の経験者1人を除き、全員が初心者で、5月から厳しい練習を継続。ステージを降りると「今の自分たちにとって、最高の演奏ができた」、「みんなのやる気で乗り越えられた」と話し、涙をぬぐいながら成功を喜びあった。白嶺祭は、「夢心地−Let's 笑 time−」をテーマに、6日まで開催。初日は、女性に扮(ふん)した男子生徒など、仮装した生徒たちが市内をパレードし、JR信濃大町駅前で「山岳部歌」を合唱、開祭を住民にアピールした。
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7月の一覧
夏本番前 熱中症予防を 白馬で講演 方法啓発
 白馬村の体育協会と白馬総合型地域スポーツクラブは1日、同村ウイング21多目的室で「熱中症予防・栄養と食事講演会」を開いた。 財団法人日本体育協会日本スポーツ少年団が全国のスポーツ少年団団員や指導者を対象に実施している「スポーツ活動サポートキャンペーン事業」の一環。特別協賛企業の大塚製薬鰍フ管理栄養士・風間千夏さんを講師に、これから熱中症の増える時期に向けて、スポーツ活動中の熱中症の予防方法と、正しい水分補給についての啓発を行った。