2009年7月7日(火)付


釣り人と自然の交流を 大町で初テンカラミーティング
 日本古来の渓流釣り「テンカラ」を通して釣り文化を継承しながら渓流の自然環境を守ろうという初の釣りイベントの信濃大町テンカラミーティングは4、5の両日、大町市葛温泉籠川周辺で開いた。県内外から約50人の釣り愛好家が集まり、講習会を行い釣りと自然の共存を図る北の安曇野渓流会を立ち上げた。 テンカラとは毛ばりとライン、竿だけで渓流のイワナやヤマメ、ニジマスなどを釣る手法。大町近辺でも黒部ダム建設以前は猟師がテンカラを使って魚を捕っていた歴史があったとされる。設立した北の安曇野渓流会は渓流釣りに詳しい豊田市在住の愛知工業大学教授・石垣尚男氏が会長に就任した。 葛温泉の温宿かじかで開いた、テンカラミーティングのイベントでは、石垣氏らが「この季節は夕方に釣果が期待されます。力でなく竿の弾力でキャスティングすることが大切」などと釣りやポイントについて指導した。
綱引き 夏の陣=@熱戦 小谷
 小谷村公民館と村体育協会主催の「小谷村体育協会長杯争奪綱引き大会・夏の陣」が14日、同村小谷小学校体育館で開かれた。 一般男子の部に12チーム、一般女子の部に10チーム、小学生の部に6チームの学校や職場、地区のスポーツ愛好仲間などで編成された、初出場を含む約400人が出場。一本の綱に力を合わせて、リーグ戦とトーナメント方式で優勝めざして競いあった。 開会式では選手を代表して6年生チーム「優勝ってい!」の山本くるみさん、太田三保子さんが力強い選手宣誓を行った。選手たちは審判の競技開始の合図とともに、いっせいに後傾姿勢となり、こん身の力をふりしぼって熱戦を展開。五分五分の好勝負が繰り広げられ、選手たちの懸命な姿が、心に残る感動を与えていた。
「白馬花三昧」開幕祝う 山草咲く五竜でセレモニー
 白馬村の褐ワ竜は5日、白馬五竜アルプス平で「白馬Alps花三昧(ざんまい)2009五竜会場オープニングセレモニー」を開いた。県内外から訪れた大勢の観光客や村民らが、盛りだくさんのイベントを楽しんだ。 花三昧の主要会場の一つ、五竜会場の山野草園は、これから秋まで150種50万株の花々を楽しむことができる。今シーズンは新たにロックガーデンも新設。同園のシンボルとして知られる高山植物の女王・コマクサなどを植栽した。ことしは例年より1週間ほど早くシラネアオイやミヤマオダマキ、チングルマなど、相当数の花が開花し、来場者の目を楽しませている。
森の案内人になろう 大町で子どもに地域紹介
大町市の大町温泉郷周辺地域団体連絡協議会(小林敏博会長)は4日、地域を学ぶ講座「森の案内人になろう」を、同市平の宮の森自然園などで開いた。小学生など地域住民約40人が参加し、文化財や豊かな自然など地域の魅力を知った。自然園では、大町市の農学博士・宮田渡氏を講師に、森の中を歩きながら自然を観察。ミズバショウやコブシなど植物を間近に、姿や生態を学んだ。大姥堂では、大町民話の里づくり「もんぺの会」が、臨場感あふれる昔語りを披露。子どもたちが、大姥尊像を前に、戦国武将・佐々成政の「さらさら越え」の伝説に耳を傾けた。
糠くどご飯で地元産PR JA大北 常盤で振る舞い
大町市のJA大北女性部常盤支部(丸山智恵子支部長)は4日、昔ながらの釜炊きご飯を、Aコープ常盤店で振る舞った。不用となったもみ殻を燃やすかまど「糠(ぬか)くど」を使い、「エコ」と地元米の魅力をアピールした。会場では、女性部員10人が、大北管内で収穫された、精米したてのコシヒカリ約14`を、3回に分けて釜炊き。ふたを開けた釜から漂う甘い香りに、家族連れなど来場者らが驚きの声が上がった。振る舞いは、「エコ」と「地産地消」に取り組む女性部の活動の一環として、同店の「夏の大感謝祭」に合わせて開催。同支部によると、「糠くど」は昭和40年代ころまで、市内で使われ、廃棄されるもみ殻を燃料に、排出される灰も肥料になるため、地球環境にやさしいという。
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7月の一覧
北ア背にラベンダー見ごろ 夢農場
 白馬村で開催されている白馬Alps花三昧(ざんまい)の会場の一つ、嶺方の白馬みねかたスキー場山頂の「白馬夢農場」で、ラベンダーが見ごろを迎えている。標高1100bの畑からは白馬岳や五竜岳など北アルプスの山並みが一望でき、美しい山々を背景に、丘陵一面にさわやかな青紫色と香りが広がっている。 ラベンダーは「ドリームブルー」と「グロッソー」の2種類があり、現在は3分咲きといったところ。多少開花は遅れたものの、数日の恵みの雨で花の数や色づきが一気に進んでいる。