2009年7月8日(水)付


有志の整備でホタル繁殖 常盤上一 高瀬川で見ごろ
大町市常盤上一の高瀬川河川敷で、住民有志が繁殖に取り組むホタルが見ごろを迎えている=写真。地域の住民らが訪れ、夜の暗がりを飛び回る多くの光に歓声を上げている。ホタルは、「上一ホタルの会」(菅野金一会長)が繁殖に取り組み、年々数と生息地を拡大。今年は、ゲンジボタルとヘイケボタル、合わせて、140匹以上が確認された。週末ころまで見られるという。同会は、ホタルが生息する地域を取り戻そうと、ホタルやえさとなるカワニナの成育、水路の整備などに取り組む。活動7年目を迎えた今年の4月、会員の自宅で育てた幼虫を40匹以上放流したという。菅野会長は「会員の努力のおかげで、ホタルが増えつつある。ぜひ住民の方に見てほしい」と話した。
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7月の一覧
姉妹学校提携へ協定書案 大町 メンドシーノ訪問団表敬
 大町市の姉妹都市、米国メンドシーノから来日している訪問団37人は7日、牛越徹市長を表敬訪問し、市役所や市議会を見学した。美麻小中学校とメンドシーノK−8スクールとの姉妹学校提携に向け、協定書案が訪問団に託された。 K−8スクールは、日本で言う幼稚園、小、中学校が1つになった学校。両校は平成4年から、毎年相互に児童や生徒が訪問しあう交流が続き、互いの文化に触れ合ってきた。卒業後も高校で留学する生徒がいるなど、相互に根付いた交流をしている。 姉妹提携は、昨年の米国訪問時に、メンドシーノの学校から呼びかけられて検討を開始。今回は実現に向け内容を話し合い、協定書案をまとめた。来年の訪問時に締結する見通し。
七夕ちなみまんじゅう作り 大町桜田町の老人クラブ
大町市桜田町の老人クラブ「桜寿会」(縣智会長)は6日、毎年恒例の「おやき作り勉強会」を、桜田町公民館で開いた。七夕にちなんで会員約20人がまんじゅうを作り、それぞれの家庭の味を教えあいながら、親ぼくを深めた。会員たちは、家庭で漬けた「野沢菜の古漬け」やおからなど4種類を具材に、地粉を使った皮で約200個作った。互いの健康を気遣い薄く味付けし、短冊が飾られたササを眺めながら、できたてを味わった。同会は、会員が旧美麻村でおやき作りを体験したことをきっかけに、3年前から勉強会を開催。年間を通して、和洋菓子作りやそば打ちなどを行い、交流を図っている。
美麻小中 日本文化で国際交流
 大町市の美麻小中学校(塩島弘之校長、児童・生徒115人)は6日、同市姉妹都市のメンドシーノから来日している訪問団37人を招き、交流会を開いた。歓迎セレモニーや学年ごとの交流で日本の文化を伝えた。地域に伝わる行事やならわし、日本文化をを体験しながら美麻の魅力や日本らしさを伝えるとともに好きになってもらえたらと計画。全校児童・生徒が訪問を心待ちに準備した。体育館で行われた歓迎セレモニーでは、中学3年生が中心となり、着物や浴衣の和装、すし、しゃぶしゃぶなどの高級料理や納豆、みそ汁など庶民的な食べ物など日本特有の文化を発表。市内や地区内の名所や観光地、名物や特産物などを愉快なパフォーマンスを交えながら紹介した。小学1、2年生の教室では、日本伝統行事の七夕の「ササ飾り」を制作。短冊に願い事を書き込み、折り紙で「ちょうちん」などの飾りを作りササ竹に結んだ。子どもたちは、片言の英語や身振り手振りでコミュニケーションをはかり、書道や絵手紙、折り紙や切り紙などの交流をそれぞれの学年、教室で楽しんでいた。
夏山の安全を祈願 白馬五竜「地蔵の頭」で

 白馬村の褐ワ竜は5日、五竜アルプス山野草園上部の地蔵の頭で、「とおみ尾根夏山安全祈願祭」と「遭難者慰霊祭」を開いた。 シーズン中の登山の安全と、遭難者の冥福祈って、毎年行われている。式典は山岳関係者や観光関係者など、50人余が出席して仏式で執り行われた。同村長谷寺の副住職の読経のなか、全員で焼香を行い、夏山シーズンへの思いを新たにした。
がん治療の現場知る 白馬で医師ら講演会
 白馬村の保健福祉ふれあいセンターで5日、「がんを無くすために」と題した講演会が開かれた。「北アルプスからがんを征圧する会」(若林透代表)の主催。安曇総合病院の呼吸器外科部長・花岡孝臣さんと、長野県議会がん征圧議員連盟会長の宮澤敏文さんの講演を聞き、がんの知識の普及や対がん活動への理解を深めた。 花岡さんは「がんを無くすために・がん治療の現場から」と題し、最前線の研究と治療の現場で活躍している豊富な体験をもとに、がんについてわかりやすく解説。「理想的ながん治療の方策には、早期発見・早期治療が一番効果的であるものの、現代社会は健康を守る時間的なゆとり、経済的余裕が欠如しがち」と話し、手遅れをなくすため、症状がないうちの積極的な検査・検診を呼びかけた。