2009年7月17日(金)付


国営公園に歌響かせよう 北ア第九を歌う会 開園へ練習
 大北安曇野地域の音楽愛好家らが集う「北アルプス第九を歌う会」(横澤厚信会長)は18日、国営アルプスあづみの公園大町・松川地区の開園式典や記念イベントで、コンサートを開く。このほど完成した「信濃大町の詩(うた)」や、「アルプス讃歌(さんか)」など、地域をたたえる曲を披露する。 同会は、所属する約80人が、大町市少年少女合唱団とともに、開園式典のオープニングを務め「アルプス讃歌」を合唱。同公園草原エリアの記念イベントで、「信濃大町の歌」や「早春賦」、「信濃の国」などを披露する。横澤会長は「アルプス讃歌は人間と自然の共生をテーマに、公園にふさわしい曲。世界平和を願う歌を聞いてほしい」と話した。
視覚障害者の生活知る 美麻 人権を考える集い
大町市は16日、美麻地区「人権を考える市民の集い」を、美麻小中学校で開いた。児童、生徒や地域住民ら約200人が、視覚に障害がある広沢里枝子さんの講演を通して、人権への意識を高めた。広沢さんは、「見えないってどんなこと」と題して、盲導犬・ネルダーを傍らに、視覚障害を解説。家族や盲導犬との生活を、笑いを交えながら話した。ラジオのパーソナリティーを18年間務め、障害者の自立支援などに向けて尽力。盲導犬とともに、大町マラソンへの参加など、挑戦を続けている。
スポ少 日独文化交流へ 大町の2人剣道で派遣
 日本体育協会日本スポーツ少年団は20日から、第36回日独スポーツ少年団同時交流事業の一環で、全国の団員と指導者84人をドイツに派遣する。大町市から、おおまち剣道スポーツ少年団の橋井友泉さんと、ときわ剣道スポーツ少年団の北澤祐典さんが参加し、ホームステイなどを通じて文化交流を図る。大町高校2年生の2人は15日、市役所を訪れ、荒井今朝一教育長に報告。橋井さんは「交流しながら、自分の人間性を磨きたい」、北澤さんは「学んだドイツ語で、いままでのスポーツ活動を伝えたい」と抱負を述べた。事業は昭和49年から、海外のスポーツ環境の学習と、青少年の健全育成を目指して開いている。今回、事前研修会で選抜された小学生から高校生までの団員が、8月11日までドイツに滞在。2人が所属する団体は、南バーデン地方を訪れ、高校生らとディスカッションなどを行う。
祭りの力作一堂に 塩の道フォトコン入賞展
 塩の道祭りフォトコンテスト入賞作品の展示が16日から、白馬村道の駅休息所で始まった。最高賞の推薦に選ばれた「さあ もうひとふんばり」など、古道「千国街道」を舞台とした祭典の一場面を切り取った作品18点が飾られ、訪れた人たちの関心を集めていた。 ボッカや旅姿の仮装行列、道中に点在する道祖神を背景に笑顔をこぼす参加者、水田のあぜで一休みする一行などを写した作品が目を引く。観光客を出迎える人形に照準を合わせたユニークな作品もある。昨年のフォトコンで推薦、特選に選ばれた3点も展示してある。 ことしの塩の道祭りは30回記念ということもあり、参加者数は3日間を通じて過去最多の7000人を記録した。フォトコンにも過去最多に迫る186点の応募があった。長野フジカラー松本事業所が審査した。北アルプス3市村観光連絡会は「ことしは人物の表情をとらえた作品が入賞の中心となっている。風景ではなく人物の角度から塩の道祭りを振り返っては」と話している。
大町出身加藤さん池田で 色鮮やかキルト展
 池田町会染の安曇野東山包美術館で22日まで、大町市出身の手芸講師・加藤恵子さん(あとりえ恵主宰)によるハワイアンキルト・ステンドグラスキルト展が開かれている。ハワイの植物を題材にした「ハワイアンキルト」、黒い布地に鮮やかな色布が映える「ステンドグラスキルト」など200点以上の鮮やかな作品が並ぶ。作品は一部販売も行っている。加藤さんは10年ほど前にキルト作りの面白さに魅せられ作品作りを始めた。生まれ育った地域で作品展を開き、ハワイアンキルトの素晴らしさを伝えたいと3年ぶりに同館で作品展を開いた。今回は新作で、中心から外へ向かってグラデーションになる「サークル染め」のキルトを展示、バッグやテーブルクロスなどが並ぶ。加藤さんが主宰する教室の生徒作品も展示している。加藤さんは「元気が出る作品ばかり。大北の風景とおおらかなハワイアンキルトをご堪能ください」と話している。
夏の花 咲き始め 大町の扇沢植物園
 大町市扇沢の植物園で、夏の花が次つぎと開き始め、訪れる観光客や登山者の目を楽しませている。 植物園にはおもに亜高山帯から高山帯にかけて見られる植物を中心に、さまざまな山野草が植えられていて、扇沢総合案内センターの窪田英雄さんが手入れをし、大切に育てている。 最盛期を迎えたカラマツソウは、花の形がカラマツの葉に似ていることから名付けられたという、白い花が見ごろ。同じキンポウゲ科のキンポウゲの黄色い花も盛り。 このほかヨツバヒヨドリ、シナノナデシコ、シモツケソウ、オカトラノオ、クガイソウなども咲き始めた。窪田さんは「野生のニホンザルのいたずらで、折られてしまったものもありますが、これから夏の花で彩られるので、避暑がてら標高約1500bの植物園までお出かけ下さい」と話した。
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