2009年7月23日(木)付


真昼の天体ショーに歓声 各地で日食観察会
 国内で46年ぶりの皆既日食が見られた22日、大北安曇野地域でも、各地で観察会が行われた。大町市八坂の八坂小学校では、遮光グラスを手にした全校児童約70人が部分日食を観察し、真昼の天体ショーを楽しんだ。観察会は、市民参加の天体観測に取り組む「フォーマルハウト」を講師に開催。太陽が午前9時50分ころから欠けはじめ、ピークの11時過ぎに7割以上隠れると、空を見上げる子どもたちから、大きな歓声が起こった。 同会によると、月が太陽を覆う日食は、奄美大島や屋久島など一部の地域で皆既日食が、国内の多くの地域で部分日食が観測された。
街頭でマナー呼びかけ 池田 交通安全やまびこ運動
 夏の交通安全やまびこ運動に合わせて、長野県交通安全運動推進北安曇地方部と池田松川交通安全協会(相澤克彦会長)は21日、交通指導所を池田町会染の県道大町明科線・道の駅池田ハーブセンターで開いた。行楽シーズンに県内外から訪れる旅行者に、交通ルールの順守やマナー実践を呼びかけた。池田・松川両町村や北安曇地方事務所、大町署、交通指導員など約80人が参加。運転手一人ひとりに、安全運転を呼びかけた。沿道にはのぼり旗を並べ、通過する対向車両にも啓発した。道交法の改正や飲酒運転の防止、ことしに入って管内で5人が亡くなった交通死亡事故を防ぐためのルール順守を訴えるチラシを手渡した。同町渋田見地区の有志がビニールロープでつくり協会に寄贈した、交通安全を願う魚のマスコットも配った。
 安曇野市の国営アルプスあづみの公園穂高・堀金エリアで22日、夢プラン「日食の観察会」が開かれた。自然に囲まれた身近な公園で、日本で46年ぶりとなる皆既日食に合わせて部分日食をリアルタイムで観察し、世紀の天文ショーに触れた。市内在住で日本宇宙少年団北アルプス分団長・自然観察インストラクター宇宙教育指導者の丸山卓哉さんを指導者に、天体望遠鏡に取り付けた太陽投影板に太陽の姿を映したり、赤外線をシャットアウトする日食メガネを用いて観測した。当日は曇り空ながら、雲の切れ間からのぞいた欠けた太陽は白い板に三日月状の光を落とした。厚い雲を通して肉眼で観察できるタイミングもあり、午前11時10分ころに食がピークを迎えると、来場者は7割も欠けた太陽の姿に息をのんでいた。
ジャガイモ掘り笑顔 松川村の北保育園
 松川村の北保育園(松島幸子園長・園児164人)の幼児140人は22日、「安曇野松川農業小学校」の畑でジャガイモ「北あかり」の収穫体験を行った。収穫時を迎え、見事に成長したイモを掘りだし歓喜の笑顔を見せた=写真。同村農業委員会(榛葉良行会長)らの支援を受け、食物を育て収穫し食べるまでの感謝と喜びを自らの作業で体験する食育の一環で3年目の取り組み。園児たちは、収穫用の袋を片手に長靴姿で畑に並んだ。友達と向かい合いになり茎を引き抜くと大きく成長したジャガイモがゴロゴロと現れた。われ先にと拾い、「まだあるよ!」と土の中に手を入れ次々と掘り出すとそれぞれが用意した袋にあふれるほどになった。
振り込み詐欺対処学ぶ 池田町公民館こがね塾
 池田町公民館の生涯学習講座・新池田学問所で75歳以上対象の「こがね塾」は21日、第2回講座として振り込め詐欺予防の講習会を町公民館で開いた。ビデオや講話を通し、誰もがだまされてもおかしくない詐欺の手口と対処法を学んだ。振り込め詐欺の手口は年々巧妙化し、救急車の効果音や専門用語でまくしたてることで臨場感を出し事故を装うものや、着信表示される電話番号を偽装し、中には誘拐を装うものまであるという。振り込みを急がせパニックにさせるのが犯人の狙いなので、落ち着いて家族への事実確認や相談が大切とした。講師を務めた大町警察署の小杉久仁喜生活安全係長は「まるでマジック(手品)のように、だまされないと思っていてもみんなだまされる。まさかと思わず、自分のこととして考えていただきたい」と述べ、振り込む前に必ず家族や消費者センターに相談し、自分だけで対応しないように呼びかけた。報道などで知識として知っていても、急な電話にパニックになり、だまされたり、自分から情報を与えてしまう場合が多いと説明。家族で「ペットの名前は」などの合言葉を決めておくことなどを指導した。
交通安全願いかかし 大町常盤 やまびこ運動あわせ設置
 大町市常盤上一の国道沿いに、交通安全を願うかかしがお目見えした。「夏の交通安全やまびこ運動」にあわせて交通安全協会常盤支部(南澤秀夫支部長)会員が実施。19日から25日の運動期間中、大型店舗出入り口にマイケル・ジャクソンや宇宙飛行士の若田光一さんなど話題の人をかたどったかかしが並び、注意を呼びかける。 南澤支部長は「コンクールも兼ねています。話題の人物やキャラクターなどのかかしで交通安全に関心を高めてほしい」と話している。大町署管内でことし発生した交通事故は20日現在で149件。同市、松川村では相次いで4件の交通死亡事故が発生。警戒を強めている。
歩行者や高齢者、女性がかかわる事故が増加。地域別では池田町、松川村での地元住民による事故が多いという。同署佐藤正剛交通課長は「『かもしれない運転』を心がけ、車を運転している責任と自覚をもって安全確認を怠らないことが大切。地元だからこそ、走りなれた道ほど注意してほしい」と呼びかけた。
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