2009年8月4日(火)付


カワシンジュガイ引っ越し 農具川改修で居谷里沢に
 大町市文化財センターは3日、生息地が県天然記念物、種(しゅ)が市天然記念物に指定されている同市白塩町の下部農具川カワシンジュガイの引っ越し作業を行った。蛇行する農具川を直線的な流れにする河川改修に伴うもので、約2`北側の居谷里沢にしばらくの間避難≠キる。 カワシンジュガイは清流に住み、長楕円(だえん)形、黒色か黒褐色の10a前後に成長する2枚貝で殻の内側は真珠色に光っている。氷河時代にシベリアから日本へ分布を広げた北方系遺存種で、県内では大町市の農具川と支流の居谷里沢、長野市戸隠の逆さ川だけに確認されている。 河川改修工事でしばらくの間砂れきがたまらないことなどが懸念されるために、河川近くの人も協力した引っ越し作業を行った。作業はこの日で終了し、合計約200個体を居谷里沢に移した。
「水の大切さ知って」 池田浄水園でイベント
池田町は2日、水と親しむイベント「夏だ親子で水遊び21」を、同町会染の高瀬浄水園で開いた。下水処理の施設見学や魚つかみ大会などを通して、来場者にきれいな水の大切さをアピールした。町役場の職員が、参加者を案内し町内から下水が集まる施設の設備や浄水の仕組みを解説。微生物の働きなどで、水中の不純物が取り除かれると説明し、「洗剤を多量に使うと死滅してしまうので気をつけて」と呼び掛けた。イベントは、下水道事業の推進につなげようと、毎年開いている。家族連れなど多くの来場者が集まり敷地内の水辺公園で、かき氷の振る舞いやニジマスつかみなど満喫していた。
村120周年祝う踊りの輪 松川ふるさと祭り盛大に
 松川村の第27回ふるさと祭りは1日、緑町イベントストリートで開かれた。村政施行120周年を記念したことしは「世界に羽ばたく松川村、世界の中の松川村」をテーマに村内各地区や団体が参加。世界各国を紹介する模擬店やイベントも用意された。夕方まで降り続いた雨は夜にはやみ、踊りの輪や中国の太極拳、ブラジルのサンバの披露で盛り上がった。夕方から特設ステージでは「正調安曇節」のバンド演奏や寸劇も披露され、各国の踊りや出し物が会場をにぎわせた。祭りが最高潮に達した夜には訪れた約800人が参加し、舞台を中心に踊りの輪が広がった。村内野球チームと交流に訪れていた静岡県富士市の元吉原野球少年団も祭りを楽しんだ。
庭木の管理方法学ぶ シルバー人材が講習
 北アルプス広域シルバー人材センター(舘岡和文理事長)の庭木・庭園管理講習会は3日から始まった。20人が参加して大町市仁科町、小松造園・小松弘代表の指導で7日まで5日間の予定で、せん定実習や樹木の冬囲いなどの技術を学ぶ。 樹木せん定作業は同人材センター就業の種類のなかで発注が最も多く、20年度は673件で全体4246件の約16%を占めた。
小学生マレットに親しむ 小谷公民館 初の大会
 小谷村公民館は3日、初の「第1回小学生マレットゴルフ大会」を同村栂池マレットゴルフ場で開いた。公民館ではこれまで、小学生のスポーツ振興のため、ドッジボール大会などを開催してきたが、年々参加者が減少してきたことから、生涯スポーツとして人気の高いマレットゴルフでスポーツに親しんでもらおうと、ことし初めて大会を設けた。当日は約50人の小学生が参加して、初の栄冠めざしてプレーを楽しんだ。
海と山 少年野球が交流 松川に静岡のチーム訪問
 松川村の小学生野球チーム、松川村少年野球愛好会(井上直昭会長)と親交の深い、静岡県富士市元吉原野球少年団は1、2の両日、松川村を訪れ、愛好会のメンバーたちと交流した。今回は初めて夏に招き、さわやかな安曇野で白球を追う少年同士が親しんだ。両チームは、山の村と海の町同士の縁で、1年ごとに相互に訪問し、スポーツなどを通して交流し、今回が29回目を迎える。昨年までは富士市から冬に招いてスキー交流などを行っていたが、今回は初めて夏に行い、野球の練習試合で交流した。すずの音ホールで対面式を行った後、村営川西野球場で開いた練習試合では、途中からどしゃぶりの雨のなか、選手たちは全力を尽くして熱戦を展開。6回表で試合中止となり、松川チームは9対11で惜しくも敗れた。夕方は両チームのメンバーで松川ふるさと祭りを楽しみ、かぶろ会館で一緒に宿泊。翌日は国営アルプスあづみの公園でのクラフト体験や、バーベキューで触れ合い、球児同士で長年の友達のように仲良くすごした。
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