2009年8月11日付

３世代和やかに交流　大町　旭町公民館が納涼祭
　大町市の旭町公民館（藤林泉館長）は８日、恒例の納涼大会を同町公民館で開き、子どもからお年寄りまで大勢の住民が集まって楽しいひとときを過ごした。雨天のため会場を公民館に移して行われたが、金魚すくいやボンボン釣り、フランクフルト、おでん、焼き鳥など、手づくりの夜店のコーナーを開設。館内ではカラオケ大会やビデオの上映などがにぎやかに行われた。町内の協賛企業が提供した軽快自転車、ホットプレート、食事券、日用品など、豪華景品が当たるお楽しみ大抽選会では、当選者が発表されるたびに一喜一憂する姿が見られ、３世代が和やかに交流を深めた。

安曇野ちひろ美術館　平和の尊さ語り継ぐ　吉永小百合さんが朗読会
　女優の吉永小百合さんが一人の人間として戦争や原子爆弾の悲惨さ、平和の尊さをボランティア活動で語り継ぐ「原爆詩の朗読会」が９日、松川村の安曇野ちひろ美術館（松本猛館長）で行われた。同美術館と交流の深い同村松川中学校の生徒らが参加し、実際に起きた苦しみや悲しみ、多くの命が一瞬にして消え去った事実を64年後の今、あらためて考えた。　同美術館での開催は、運営母体の「いわさきちひろ記念事業団」理事長の山田洋次さんが吉永さん主演の映画「母べえ」の監督である事など、さまざまな共通点や思いが一つとなり、吉永さんの、「８月６日か９日のどちらかに」との熱い思いから実現した。

独自創造物で社会風刺　大町の羽田さん　東京で個展
　大町市の版画家・羽田智千代（としちよ）さんは４日から、版画展を東京都杉並区立芸術会館「座・高円寺」のギャラリー・アソビバで開いている。擬人化された独自の創造物が現代社会を風刺するモノクロ版画の作品を飾っている。　同会館はことし５月に開館。羽田さんの版画を見る機会のあった職員が「特異で、個性的な作品」に魅せられて企画した。羽田さんも「こんな奇妙な絵も作品なんだ、と思ってくださる方が一人でも増えてくれればうれしい」と快諾した。

小谷　古木多い３社の社叢　初の天然記念物指定
　小谷村で初めて、神社周辺の自然林・社叢（しゃそう）が村天然記念物に指定された。中土の中谷大宮諏訪神社と北小谷の深原字宮諏訪神社、南小谷の黒川諏訪神社の３か所で、いずれも、神社をとりこ囲むように樹齢数百年以上の古木が立ち並び歴史を漂わせている。　３神社から昨年秋に申請を受けた。村文化財保護委員会の視察や審査を経て先月末にいずれも指定となった。村は近く、指定を周知する看板を設置するとしている。　最も歴史ある林とされているのは中谷大宮諏訪神社。神社周辺にはスギやケヤキ、イタヤ、サクラなど数多くの樹木約２００本が並ぶ。スギは１００本以上あり、そのうち約20本は目通り周囲が３㍍以上に及ぶ巨木だ。　今回の指定を含め村ではこれまで、29件を文化財指定している。そのうち７件が天然記念物指定となっている。　社叢について村は、人為的に伐採されることがなく、地域本来の植生を理解する上で貴重な生態を保っているとし、保護すべき自然財産として位置づけている。

アイガモ「追い込み」体験　松川村の農業小学校で
　松川村の松川小学校（飯田茂校長）３年生97人は、総合的な学習で「安曇野まつかわ農業小学校農場」水田の稲作に取り組んでいる。10日は、有機農法として７月に放鳥したアイガモの回収作業、「追い込み」を体験。素足で小さな稲穂がつき始めた田の中に入り、友人らと手をつないだ輪を徐々に狭め、３回の追い込みで20羽全てをカゴに収めた。子どもたちに小さいうちから農業を体験させ、地域の活動や食育への意識付けをねらいとした、同村農業委員会ら各団体がサポートし行う農業事業の一環。田植えから収穫、「食べる」までを実際に行い、食への関心を高めている。

小中生ライダー　熱い走り　白馬でマウンテンバイク全国大会
　白馬村の白馬スノーハープクロスカントリー競技場で８、９の両日、「第８回全国小学生・中学生マウンテンバイク大会」が開かれた。全国から昨年を大幅に上回る３１１人のちびっ子ライダーがエントリー。豊かな自然に囲まれたオリンピックコースで日本一をめざし、熱い戦いを繰り広げた。　９日に行われた年齢別クラス競技では、保育園児が補助輪をつけた自転車に乗り、２００㍍のコースを１周する競技から、起伏のある１周２・２㌔のコースを周回する競技まで、レベル別で一斉スタートして順位を競った。　時おり雨の降るあいにくの天候で、コース内はぬかるみがあったり坂道で滑りやすくなったりして、１周するころには選手も愛車も泥だらけに。しかし選手たちは悪条件をものともせず、巧みなハンドリングで力走していた。