一家追悼のコンサート 大町市内で龍彦ちゃんの遺体が発見された坂本弁護士一家殺人事件の被害者をしのび命の大切さを訴える、第6回「龍彦ちゃんを忘れない愛とヒューマンのコンサート」は23日、大町市文化会館で開いた。事件から20年の節目に、大町でのテーマ曲「いのちの星」を全員で合唱した。 コンサートは、コール和(なごみ)のハンドベルによる演奏と、母の都子さんの手紙の朗読で幕を開けた。大町北小学校、西小学校の有志25人による合唱で、天国の龍彦ちゃんに見守られる自然豊かな地球をイメージしたオリジナル曲「いのちの星」を歌った。市内の音楽家・柳沢和夫さんや後藤叶圭さんによるバンド「TATSUHIKO」が、「あなたの心に」「オアシス」などを演奏。第1部のフィナーレは、会場を巻き込んだ全員で「いのちの星」を歌い、亡き一家をしのんだ。 |
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2009年8月25日(火)付
大町 坂本一家殺害事件から20年 慰霊祭で龍彦ちゃんしのぶ 20年前、オウム真理教(アレフに改称)信者に殺害された坂本堤弁護士(当時33歳)一家の長男・龍彦ちゃん(当時1歳)の慰霊祭が24日、慰霊碑が建つ大町市高瀬渓谷緑地公園で行われた。地元の関係者など約30人が集まり、献花や合唱で龍彦ちゃんをしのんだ。 事件はオウム真理教被害者を救うために活動していた、坂本弁護士の一家が平成元(1989)年に殺害されたことに始まる。同7(1995)年に同市日向山で龍彦ちゃんの遺体が発見されたことから、同所に慰霊碑を建立し、毎年慰霊祭が開かれている。前日には、一家をしのぶコンサートも行われた。 龍彦ちゃんが生きていれば、21歳の誕生日を迎えることもあり、「誕生日、おめでとう」と、坂本さんと親しかった日本フィルハーモニーのバイオリニスト・松本克巳さんが「タイスの瞑想曲」を追悼演奏。追悼の言葉がかけられ、参列者全員で「赤トンボ」を合唱しながら、一家の思いや命の大切さを思い返した。市内のはなのき保育園で訪問演奏も行われた。 |
安曇野彩る花じゅうたん アルプス花街道がイベント 安曇野市のアルプス花街道実行委員会(等々力秀和実行委員長)は23日、「2009アルプス花街道in安曇野 花のじゅうたん『夢』『想』『花』」を同市豊科スワンガーデン内スワンホールで開いた。市全体に広がった花で町を彩る取り組みを巨大な花のじゅうたんで紹介した。 約15畳に広げられた花のじゅうたんは、「花き専門委員会」など市内の花栽培農家から提供されたマリーゴールドなどで描かれた。じゅうたん画の一面には安曇野市をイメージ。オレンジ色の大地に梓川、奈良井川、穂高川、高瀬川などの川を緑色でイメージし、大地を彩るワサビやアヤメなどを盛り込んだ。もう一面には、太陽とそれを見つめる女の子をイメージし、色鮮やかなハートや風船が舞っており、市内在住の大学生・平林円香さんと丸山春香さんの2人がデザインした絵をもとにした。市内の各団体が街道をマリーゴールドやヒマワリなどの花で彩る取り組みのパネル展示や、花の種の配布なども行われた。 |
NDKと小谷FC優勝 フットサル北アリーグ3節 大北地域や安曇野市のフットサルチームが参戦する「北アルプスリーグ」(北アルプスフットサル振興協議会主催)の第3節が23日、大町市の総合体育館で開かれた。ビギナーの部はNDK(大町市)、ミックスの部は小谷FC(小谷村)が優勝に輝いた。 全6節で争われる北アルプスリーグも中盤戦に突入。互いに攻守の手の内を把握してきており、これまで以上に高度な熱戦が展開された。 2シーズンを迎えた今期、高校生以上男子編成のビギナーの部に8チーム、女性か小学生をメンバーに含むミックスの部に7チームが参加。年間王者を目指して、総当たりのリーグ戦に挑んでいる。次回の第4節は白馬村を会場に9月中旬の開催を予定している。 |
雪の中でおいしく育て 小谷で越冬キャベツ定植 小谷村でことしも、同村特産の越冬キャベツ「雪中甘藍(せっちゅうかんらん)」の苗の定植作業が始まった。 収穫期を真冬にあわせて雪の下で育て、雪から掘り出して収穫される。雪のなかの厳しい環境におかれることで野菜本来の力で甘くてやわらかくなるといい、豪雪地小谷村の冬の特産品として数年前から各所で栽培されるようになった。JA店舗や道の駅に出荷されるほか、地元の小学校や保育園の給食食材としても需要が増え、生産農家にとっては中山間地域における冬場の重要な収入源の一つとなっている。 |
トップ選手の熱戦閉幕 美麻ロードレース 全国トップクラスの実業団レーサーがしのぎを削るJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)大町美麻サイクルロードレース大会は23日、2日間の競技を終え、閉幕した。TR(ツアーレーサー)競技では、前日のタイムトライアルに続いて佐野淳哉選手=チームNIPPOコルナゴ=が勝利し、総合優勝を決めた。「TR」クラスは、個人競技ながら同じチーム内でエントリーし、協力し合うチームロードレース。色とりどりのジャージに身を包んだ選手たちは16周200`の過酷な長距離の中、仲間が風除けになったり、先行してレースを揺さぶりつつ、チーム内のエースを優勝に導こうと健闘していた。 |