2009年9月12日(土)付


災害時建物を判定 大町市と建築士会協定調印

 大町市と県建築士会大北支部(松澤昇支部長)は11日、地震を主とした「災害時における応急危険度判定に関する協定」に、同市役所で調印した。災害時、住民の避難建物などの安全を同支部が判定し、2次災害の防止を図る。
 同支部は、県から認定された被災建築物応急危険度判定士約50人が所属し、8月上旬に市に協定を提案。災害後、迅速に被災建築物を判定し、余震による建物倒壊の危険など、ステッカーで安全性を掲示する。
地元の材料で“旬産旬食” 白馬で「しなの食大学」
 大北調理師会(北澤英明会長)主催の「しなの食大学大北教室」の第3回目が10日、白馬村役場で開かれた。会員や一般などから多数が参加して、北澤会長の講義や調理実習で食の安全や工夫あふれる地域食について学んだ。
 テーマは「地産地消(旬産旬食)と地域の食材」。白馬支部会員で白馬かたくり温泉・十郎の湯の和食台所「和」料理長、奥野辰一郎さんと、県内在住の野菜ソムリエ・茂山英根さんが講師をつとめ、素材の扱いかたや料理手順を注意点をふまえながら説明して実習を開始。「信州サーモンの韓国風あえもの」「枝豆の呉汁」など4品を調理した。参加者は真剣な表情でメモを取りながら、講師の手元に見入っていた。
池の田にウッドチップコース 小谷 10月完成へ整備着々
 小谷村池の田地区で、同村2か所目のウッドチップを使ったランニングコースの整備作業が進んでいる。約16fの共有地は植林と自然林の混成林で、木々がうっそうと生い茂り、森林整備が必要とされていた。
 同所は北アルプスなど山々の眺望がみごとな見晴らしの良い高台にあることから、整備によって開通した作業道を、美しい景観を生かしたチップロードのランニングコースとして有効活用しようと、地域住民の総意で計画。県の選定事業「平成21年度地域発・元気づくり支援金」の助成を受け、白馬乗鞍観光協会・白馬コルチナ観光協会・ソルトロードノルディックウオーキングクラブ・地元地権者と村との協働により、森林整備にあわせてコース作りが始まった。
技能五輪銅メダル報告 大町の手塚さん「悔い無い」

 カナダ・カルガリーで8月28日から9月9日まで開催された第40回技能五輪国際大会左官部門に日本代表として出場し、銅メダルを獲得した大町市常盤、手塚雄二郎さん(22)は11日、同市役所を訪れて牛越徹市長に大会結果を報告した。
 手塚さんは左官店を営む父親の姿を見ながら育ち、池田工業高校卒業後は新潟の魚沼テクノハイスクールに進学し、繊細さが必要とされる技術を身に付けた。昨年10月には第46回技能五輪全国大会で銀メダルを獲得。国際大会は22歳以下の年齢制限があることから、23歳の金メダル獲得者に代わり出場権を手にした。
安曇野の魅力再確認 松川 団塊倶楽部で講演会

 松川村男女共同参画セミナー「団塊倶楽部」は10日、公開講演会「安曇野よ、永くそこにあれ」をすずの音ホールで開いた。白馬村在住の民俗・日本思想史家の田中欣一氏を講師に、大北を含めた安曇野地域の魅力を再確認した。
 講演では、地域の住民が敬ってきた霊山・有明山や、安曇族の名残が残る穂高神社、地域の交流と交易、文化を支えた千国街道など、さまざまな観点から安曇野の歴史と文化の魅力を語った
建設に向けた姿後世に 碌山美術館記録DVD完成

 碌山美術館(安曇野市穂高)建設記録DVDが完成した。美術館建設に立ち上がった教師や生徒らの奮闘する姿を後世に残したいと同館友の会(村木陽子会長)が制作。30万人を超える関係者らの力で昭和33年に完成した同館の建築工事全容から、開館にいたるまでのすべてを収めたDVDに仕上がった。
 50年ほど前の同館建築当時、隣接する穂高中学校の体育教師・等々力美貞さん(87)=大町市=が自前8_カメラで記録した映像に、ナレーションと音楽を加えて再収録した。
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