2009年9月13日(日)付
地域の安全に連携 れんげ荘と野口防災会が訓練 大町市平野口の救護施設れんげ荘(川上明子所長)と野口地区防災会(会長=工藤哲秀自治会長)は12日、地震を想定した合同の避難訓練を実施した。災害時応援協力協定を結んだ両者が協力し、安心して暮らせる地域づくりの体制を確認した。職員19人と防災会18人、利用者76人が参加。県内北部で震度6強の地震が発生したと想定して避難経路や点呼の確認をした。利用者が部屋から避難する際に防災会の会員らが車いすの利用者を介助し、安全を確認しながら体育館まで移動した。防災会員は訓練に先立ち、職員に車いすの操作説明を受け、正しい介助の方法を身につけた。同施設と地元は地域に密着した施設として、4年前から合同訓練を実施。昨年から災害時応援協力の協定を締結し、さらに連携を確認した。 |
平和願い英霊弔う 松川神社で秋季大祭 松川村の松川神社で12日、秋季大祭が開かれた。遺族をはじめとした村関係者ら約40人が出席し、同神社に祭られる村内戦没者155柱と消防活動による殉職者の英霊を慰めた。 大祭は、村議会(甲斐沢明議長)が崇敬者代表として毎年、春と秋に行っている。 神事や黙祷で御霊を弔い、甲斐沢議長は「戦後60有余年。時代は巡り、戦争の悲惨さやおろかさが忘れ去られようとしている。地球上に争いがなく、平和で豊かな世界を築くことをここに確認したい」とあいさつした。 |
学習と交流の拠点に 安曇野市穂高「みらい」開館 安曇野市穂高交流学習センター「みらい」が12日、開館した。記念式典やテープカットに多くの関係者が参加し、同市中央図書館や多目的交流ホール、地域学習室などからなる、安曇野の地域学習と市民交流の拠点施設の開館を祝った。中央図書館には初日から多くの家族連れらが訪れ、蔵書14万冊と充実した館内で目当ての本を探していた。 同施設は図書館を核とした多目的施設。平成12年から芸術文化施設整備に向けた準備が始まり、合併後、全市的観点からの検討を加え計画した。 鉄骨一部2階建て造りで、延べ床面積は約4200平方b。総事業費は約20億円で、合併特例債などが充てられた。正面玄関を入ると開放的なエントランスホールが広がる。正面には中央図書館、右手には200人以上収容可能のホールがある。そのほか、グループ研究室などもある。 開館記念イベントとして、安曇野やわが国の発展に大きな功績を残した100人の人物を紹介する開館記念特別企画展「安曇野200年100人の肖像」やコンサートなども開かれている。 |
「ちひろの世界」たどる 松川 美術館で企画展 松川村西原の「安曇野ちひろ美術館」(松本猛館長)展示室1・2で、展覧会「ちひろとちひろが愛した画家たち」が始まり、冬季閉館前の11月30日まで開催している。会場には、水彩画のイメージが強いいわさきちひろが戦前に描いた唯一の油彩や1950年から60年代の絵本の挿絵「にんぎょひめ」や「あかいふうせん」など絵本とともに展示。「にじみ」や「ぼかし」と言った、ちひろならではの技法が存分に生かされた絵画が約50点並んでいる。同時に、ちひろが魅了され影響を受けた画家たちの作品約20点にちひろの彼らに寄せる当時の思いが添えられ、ちひろ自身の画業の変遷、作品の魅力などたどる事ができる。大正、昭和の子どもたちに夢やあこがれを届けた絵雑誌、「コドモノクニ」の絵画を手掛けた岡本帰一、武井武雄、初山滋などの作品は、中高年にはなつかしいようで、足を止めじっと見つめる姿が見られた。 |
50人参加し親ぼく あすかの杜杯争奪マレット 大町市八坂で宿泊施設などを運営する「あすかの杜」(高橋忠芳社長)は11日、第2回あすかの杜杯争奪マレットゴルフ大会を、同地区の大平競技場で開いた。市内から約50人が出場し、競技を通じて親ぼくを深めた。選手たちは、27ホール、パー108のストロークプレーで試合を展開。自然の傾斜を生かし、起伏に富んだコースを回り、仲間と談笑しながら和やかに競技を楽しんだ。 |
地元の味知って 大町で「淡水魚の日」大盛況 大町市内の3漁業協同組合でつくる、大町市漁業協同組合連絡協議会(会長=猿田勝文北安中部漁業協同組合長)は12日、「淡水魚の日」をジャスコ新大町店店頭で実施した。地元の市内の湖や川で獲れた魚を新鮮で格安に販売するイベントで、多くの市民が詰めかけにぎわった。シナノユキマスやヒメマス、木崎マス、イワナ、アユ、ヤマメなど鮮魚計約500匹や焼き魚のパックなどが特価で売り出された。会場には開始前から市民が並び、販売が始まると大盛況の中でいきのいい川魚を買い求めていた。淡水魚の日は、竈(かまど)神社の祭礼用の鮮魚を大特価で販売し、地元の淡水魚のおいしさを知ってもらい、地元の消費拡大につなげようと毎年開いている。 |
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