2009年9月24日(木)付


「湯かぶり御免」神輿と熱気 白馬 八方秋祭りで名物行事
 白馬村八方の霜降宮細野諏訪神社の例大祭が23日、同地区で開かれた。岩で作られた御輿(みこし)に八方温泉のお湯をかけながら練り歩く名物行事「湯かけ岩神輿行列」が行われた。「湯かぶり御免」とされている行事で、沿道の住民が、各家庭の引き湯を用意して待ち構え、神輿が通りかかるとバケツなどを手に豪快に湯をかけあった。行列は温泉の湯気と、担ぎ手の汗と熱気に包まれ、氏子や見物客は一体となって祭りを楽しみながら、いで湯の恵みに感謝し、地域の繁栄や1年間の無病息災を祈った。 興奮が最高潮に達するころ、行列は境内へ。神社でも豪快な湯かけの出迎えを受けた。神社では優美な浦安の舞や勇壮な八方太鼓の奉納が行われ、祭りに花を添えた。
大町 ゴスペルフェスへ練習 聖歌隊参加の市民ら
 12月5日に大町市文化会館で開かれる「ゴスペルフェスティバル in Omachi 2009」に向け、クワイア(聖歌隊)に参加する市民らが、同館で練習を重ねている。20日は2回目の練習が行われ、遠くは飯山市や諏訪市などから、総勢112人が参加。コーラスグループ「VOJA」のリーダー・倉知恵子さんの指導を受け、真剣ながらも楽しそうに練習をした。同イベントは平成12年に亀渕友香さんとVOJAが、大町北高校のアジアフ活動に感銘を受け、同校の文化祭に出演したことがきっかけ。ことしは10周年を記念して、保育園児から小学生児童まで32人がVOJAとともに歌うなど企画されている。本番前日には普段コンサートに来られない障がい者らにステージを開放する。参加者らは、本番に向けて、パートごとにわかれ、メンバーとのジョイント曲「ハレルヤ」「家路」の2曲を練習。30分以上発声練習をしたあと、「一言一言をはっきりとして」「全体の音を良く聞いて、自分の声を聞かせて」などとレッスンを受けながら歌練習に取り組んでいた。
子どもに神楽囃子伝承 大原諏訪神社例祭で初披露 大町

 大町市大原町の大原諏訪神社で22、23の両日、例大祭が開かれた。宵祭りで初めて、子どもたちが神楽囃子(ばやし)を披露した。祭りに参加したのは町内の小学1年生から6年生までの14人。大人たちに混じり、町内を巡る道中囃子や、奉納の獅子舞の「ノミ取り」の節など、練習を重ねた笛の音色を響かせた。
雨に負けず健脚競う 大町で県ロードレース大会
 第46回県ロードレース大町大会(県陸上競技協会主催)は23日、大町市運動公園陸上競技場を中心に開かれた。県内の高校生から一般まで約430人が出場し、降りしきる雨にも負けず、健脚を競った=写真。 一般、大学生男子は約16`、高校生は10`、女子は5`を走った。選手たちは市内を走り抜け、沿道から「ファイト」「自分のペースで走って」などと熱い声援が送られていた。
市民が親しめる森づくりを 安曇野RC「三角島」で自然観察会
 安曇野市のあづみ野ロータリークラブ(場々洋介会長)は23日、同市穂高で自然観察会「三角島の地図をつくろう」を開いた。市内から参加した親子連れが市民に親しんでもらえる森づくりを願い、自分たちだけの地図を完成させた。参加者は万水川と大王わさび農場に挟まれた三角形の中州で、高さ10数bに育ったヤナギやエノキなど10本と前回のイベントで植樹した11本にそれぞれ名前をつけて白地図に書き込んだ。元教諭で県自然観察インストラクター、市文化財保護委員の飯沼冬彦さんが講師を務め、ヤナギやオニグルミ、ハンノキなど水を好む木が特徴的な植生の森を紹介。一方でハリエンジュ(ニセアカシヤ)やアレチウリなどの外来植物に悩まされている一面も解説した。同会は4年前から、創立20周年の記念事業の一環として基金を積み立て、「三角島」を「ロータリーの森」として整備してきた。ことし5月の初イベントで、植樹などを実施した。
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9月の一覧
釣りで川の楽しさ知って 中房川でテンカラ<Cベント
 安曇野市を中心に県内外の渓流釣り愛好者でつくる「安曇野の川で遊ぶ会」(辻谷洋一会長)は22、23の両日、毛ばりによる渓流釣り「テンカラ釣り」を楽しむイベントを、同市穂高有明と松川村境の中房川で開いた。テンカラは毛ばりで渓流のイワナやヤマメ、ニジマスなどを狙う釣りで、同会が川で遊ぶ楽しさを広めようと、大町市の愛好者でつくる「北の安曇野渓流会」が7月に釣り文化の継承と自然環境を保全を考える釣りイベントを開いたこともきっかけに、愛知工学大学教授で渓流釣りに詳しい石垣尚男氏を講師に同イベントを企画した。 初日は約20人が「テンカラキャスティング大会」に参加。熟練者は、地面に置いた洗面器に向けてしかけを繰り出し、いかに狙った場所に毛ばりを落とせるかを競った。初心者者は、石垣氏から仕掛けの作り方や釣りざおの扱い方などを教わり、2日目の釣り教室にも参加した。