2009年10月8日(木)付


大北でも台風警戒 8日最接近か 注意呼びかけ
非常に強い台風18号は8日、朝から昼前にかけて長野県に最も接近するとみられ、長野地方気象台など関係機関が、河川の増水や農作物への被害など注意を呼び掛けている。同気象台によると、18号は8日朝、紀伊半島を北上し日本列島を縦断する可能性がある。県内では未明から暴風域に入り、夕方ころまで1時間に約40_の激しい雨と、風速18bの強い風が予想されるという。大町市は7日、関係機関の連絡体制を確認し、増水対策として土のうを準備、災害に備えている。台風の状況を確認しながら、防災無線を通して避難準備情報や避難勧告などを発信していく。県は6日、台風の接近に伴い収穫期を迎える果樹や園芸施設への被害対策を発表。防風ネットの設置や点検、浸水が予想される場所からの資材の移動などを呼びかけている。市内の稲作農家も対策に追われ、7日朝からあわただしく収穫を行った。市防災課は「土砂災害の危険性がある、山あいなどの地域では特に注意が必要。市内の危険個所をまとめたハザードマップや、避難経路を確認してほしい」と呼び掛けている。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2009 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

10月の一覧
地蜂料理振る舞う 大町の愛好会 「天候不順で少なめ」
 大町市や松川村の地蜂(クロスズメバチ)愛好家でつくる大町地蜂愛好会(萱津虎雄会長・会員約50人)は7日、同村内で蜂の子の採取を行ったり、同市平公民館で地蜂料理を作った。ことしは天候不良の影響でハチがあまり活動せず、例年に比べ地蜂が採れなかったという。同会は市の元気づくり支援金を用い、愛好家らで立ち上げて7年目。ことしは、地蜂が雨を嫌うことやクマやテン、ムジナなどの動物が巣を食べてしまうなど収穫量減につながったと見られる。
災害時飲料水提供で協定 松川村とあづみ野ビバレッジ
 松川村と村内に工場を持ち飲料水製造のあづみ野ビバレッジ(三木隆士代表取締役社長)は6日、災害時の応急生活支援物資供給などの協力に関する協定を結んだ。地震や風水害が発生した際、同社が飲料水を村民に提供し、災害時の村民生活を守る。協定は、震度6以上の地震など甚大被害が発生した場合に設置される村の災害対策本部が要請した場合、同社で生産するペットボトル入りの飲料水を提供し、村民生活の早期安定を図る。費用は価格を協議した上、村が負担する。同工場は村が誘致する工業団地へ進出し、ことし4月から操業を開始。500_g、2gのペットボトルを生産し、1分間に2gボトル100本の生産能力を持つ。同村での協定はこれまで、二十数年前にJA大北と結んだのに続き2回目。
小谷にマールボローの中学生 学校で姉妹都市交流
 小谷村と姉妹都市を結ぶ、ニュージーランドのマールボロー地区からの中学・高校生らの訪問団が4日から同村を訪れている。15歳から17歳までの少女5人と引率教諭1人が来村した。同村の中学校生徒の家庭など6軒でホームステイを体験する中で、相互の国際交流を深めている。7日は小谷中学校を訪れ、同世代の生徒といっしょに日本の授業や給食などに参加した。 最初に紹介式が開かれ、生徒の歓迎を受けた。生徒を代表し、今春にニュージーランドでの海外研修に参加した帯金未来さんが「小谷にようこそ。いっしょに楽しい時間を過ごし、たくさんの思い出をつくってください」と英語であいさつ。5人はしっかりした日本語で「初めまして」と話し、名前や家族構成などを自己紹介した。 授業では各クラスに分かれ、音楽や美術、体育の授業を体験した。双方の生徒は身ぶり手ぶりも交えて積極的に言葉を交わしあい、国際感覚や自主性・協調性をはぐくんでいた。 同村とマールボロー市は平成3年に姉妹提携を結び、英語教師来村や中学生海外研修、住民の相互訪問などで交流を続けている。
実践通して文化学ぶ 大町北高でワークショップ
 大町市の大町北高校(柏原康久校長)は6日、全校生徒約370人が、実践を通して文化を学ぶワークショップを開いた。生徒が、講師を務める住民らと交流しながら、大町市特産の松崎和紙工芸やそば打ちなど18講座で学んだ。西アフリカの民族楽器・ジャンベ(太鼓)を学ぶ講座では、県内の演奏家が、情熱的なリズムとダンスを披露。生徒が脚ではさんだ太鼓を力いっぱいにたたき、世界の伝統文化を体感していた。講座は、地域と学校との連携強化を教育方針に掲げる同校が、総合的な学習の一環として毎年開講。生徒の好奇心に応えられるよう幅広いテーマで開き、ヨガや福祉体験、演劇なども並んだ。
育てた野菜でカレー作り 小谷保育園が親子料理教室
 小谷村の小谷保育園で7日、年長組園児26人が自分たちで育てた野菜を使って保護者といっしょにカレー作りを行う「親子料理教室」が開かれた。 親子で一つの料理を作ることでふれあいを深め、食の大切さや地産地消を推進する同園の食育の一環。食で健康な村づくりを願う同村の「まめってぇおたり推進委員会」の会員も参加し、園児にカレー作りを指導した。