2009年10月9日(金)付


カヌー体験 湖学ぶ 大町観光ガイド養成講座
 市民が大町市内の観光地の良さを伝えるための観光ガイド講座の第3回「仁科三湖の魅力発見!ティータイムカヌー体験」が7日、同市平青木湖周辺で行われた。市内から8人が参加し、カヌーで湖を渡り、低い視点からの景色を楽しんだり、お茶を楽しみながら、同湖周辺の歴史や自然を学んだ。同講座は観光ガイドを目指す人のために市内の観光地を回り、学んでもらおうと、同市観光協会が企画した。同市でも人気が高いという、カヌー体験、講師に市文化財センター・島田哲男所長を迎え、青木湖キャンプ場で、仁科三湖の歴史や植物についての講座などを行った。
稲刈りで食の大切さ学ぶ 安曇野まつかわ農業小
 子どもたちに小さいうちから農業を体験させ、地域の活動や食育への意識付けをねらいに、松川村農業委員会ら各団体がサポートし行う農業事業、「安曇野まつかわ農業小学校」の農場で7日、稲刈り作業が行われた。米作りに田植えからかかわってきた村内の松川小学校(飯田茂校長)3年生97人が、稲刈りがま片手に、昔ながらの作業を体験した。児童らが刈り取った稲は、古代米の一種「白毛もち」で、祝い事に用いられたもち米。アイガモ農法を取り入れ完全無農薬で栽培し、昔から続く手間のかかる米作り体験で安心安全な食の大切さなどを学んだ。
白馬で滞在 体験学習  東京武蔵野市の中学生
 東京都武蔵野市の武蔵野市立第1中学校(大町洋校長)の1年生101人が、6日から4泊5日の日程で大北地区を訪れ、自然豊かな農山村に長期滞在して体験学習を行う「セカンドスクール」で地域の自然や産業について学習を深めている。 7日は小谷村中土地区の里山で、地域の里山整備活動を支援しながら里山の現状などを学んだ。 里山整備は同校の恒例プログラムで、ことしで7年目の取り組み。同校によるこれまでの支援で、森林はうっそうとした森から視界のすっきりした本来の里山によみがえりつつあることから、ことしは下草刈りを中心とした作業を行った。
「マラニック」で交流 白馬で初スポーツイベント
 白馬村体育協会と白馬総合型地域スポーツクラブはこのほど、秋の初イベント「癒やしのマラニックツアー」を開いた。マラニックとはマラソンとピクニックを結びつけた走り方で、タイムや順位を競い合うのではなく、それぞれのペースで楽しく走ることを目的とした新しいスポーツとして注目されている。今回は隣県の新潟県で、日本海の心地よい潮風を感じながらさわやかな汗を流した。 ツアーは旧北陸線を利用した「日本海・久比岐自転車道」で、糸魚川市の浦本駅を始点に、ランニングでゴールの上越市のうみてらす名立まで約20`を走る健脚コースと、マリーンドーム能生から同じゴールをめざす一般コース約10`の2つのコースで行われた。松川村在住の楜沢俊明さんら、陸上競技の専門家がナビゲーターをつとめ、参加者に走り方のコツやノルディックウオーキングなどを指導した。 おだやかな天候に恵まれ、参加者は海を眺めたり、仲間とふれあいながら、マラニックの魅力を存分に堪能していたようすだった。ゴールのうみてらす名立には全員がほぼ同じペースでゴール。完走した喜びをかみしめながら、海の幸を囲んで交流を深めた。
大北 新型インフル対策学ぶ 観光関係者 出前講座で
大町市は7日、観光関係者を対象に、県の新型インフルエンザ出前講座を同市役所で開いた。大北地域の宿泊施設などから約40人が出席し、観光地での被害防止に向けて大町保健福祉事務所の職員から対策を学んだ。同保健所の保健衛生係長・傳田純子さんは、施設内のこまめな消毒やマスクの準備など対策を解説。来場者から「コスト削減のためマスクの再利用は可能か」などの質問が出され、「きちんと殺菌できれば使える」と答えた。県内では、新型を含めたA型インフルエンザ感染者数が、届け出が不要となった8月25日から10月7日まで、連絡があっただけで1300人余。関係機関が手洗いやうがいの徹底、飛沫(ひまつ)感染防止のためマスク着用などを呼び掛けている。市観光課の平林圭司課長は「それぞれの事業所で講演を生かした対応をしてほしい。秋の行楽シーズンに向け、被害の拡大防止につなげたい」と話した。
被害ほぼなく台風通過 大北 リンゴは早期収穫
 非常に強い台風18号は8日未明から昼にかけて県内を通過したが、予想されたルートより大きく東にずれ、大北地方に大きな被害は無かった。JR大糸線は運休、大北の小中高などは休校の対策がとられた。 同市役所消防防災課によると、台風18号による同市内の被害は常盤西山地区の水路が若干あふれた程度。同市八坂に隣接する信州新町弘崎の犀川水位が水防団待機水位(2・70b)を超えているため、同市は上流の八坂地区舟場と瀬口の水位確認警戒を継続している。 JR大糸線は、8日始発から昼ごろにかけて、松本駅から南小谷駅まで全区間の運転を見合わせた。中央西線特急しなの、中央東線特急あずさ、スーパーあずさなどが昼過ぎまで運休した。立山黒部貫光によると、立山ロープウエー(大観峰〜黒部平間)は午前8時の始発から運行を見合わせ10本運休したが、正午から運転を再開した。 農業関係では暴風雨による果樹などの落下が心配され、農家が早めの収穫を行なったため、JA大北によると、果樹被害ほとんど見られなかった。同JAのりんご選果場では8日は朝から、早めの摘果が行われた中生種リンゴが通常のほぼ倍となる、コンテナ約1200箱が集荷された。 大北、安曇野市内高校、池田町、松川村内小中学校、小谷村内小中学校、保育園は休校の措置をとり、児童、生徒の安全対策に万全を期した。

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