新型インフル対策学ぶ 白馬村 専門家招き講演会
 白馬村のウイング21文化ホールで8日、県の専門家を招き「新型インフルエンザ講演会」が開かれた。新型インフルエンザが全国各地で猛威をふるい、県内の感染者も増加傾向にあり、秋冬に向けて大規模な流行が懸念されるなか、同村は観光地として多くの観光客が訪れる地域特性にあることから、村全体の総合的な新型インフルエンザ対策を進めようと企画された。大町保健福祉事務所・健康づくり支援課の赤羽功達課長と保健師らが講師を務め、宿泊施設など事業者向けと地域住民を対象にした一般向け講習会の2部で講演した。
台風一過 青空の下強歩 大町と白馬の3高校
 大町市の大町高校(下坂一俊校長)と大町北高校(小林善一校長)で9日、強歩大会が行われた。大町高校では第42回全校強歩大会が開かれ、男子249人、女子207人が、台風一過の青空の下、元気良く強歩した。
 白馬村の白馬高校(六川雄一校長)で9日、恒例の強歩大会が開かれた。約200人の生徒が参加し、黄金色に輝く稲穂など秋染まる白馬で健脚を競った。
写真=走り出す生徒たち=大町高
木崎マス採卵始まる 漁協6万匹放流目標に
 大町市の木崎湖漁業協同組合(西澤武一組合長)で8日から、「幻の魚」ともいわれる同湖の固有種「木崎マス」の採卵が始まった。増殖事業の一環で、産卵のため、同湖北岸に流れ込む川をそ上するマスを捕獲し採卵する。
 同漁協の採卵場に組合員5人が参加し、捕獲したメスの体長や重さなど測定したあと、腹を開いて鮮やかなオレンジ色をした卵を取り出し、オスの白子(しらこ・精子)をかけて受精させた。
 受精卵はふ化水槽に入れて1か月ほどで卵に目がつくと別のふ化水槽に移され、12月中旬にはふ化するという。
ナラ枯れ防止へ住民一丸 白馬村和田野区が勉強
 ナラ枯れ被害が出た白馬村和田野区(ダン・マット区長)は8日、被害についての認識を深める勉強会を和田野の森教会で開いた。住民ら約30人が参加。県担当者から、発生の原因や防除策などの説明を受けるなか、被害の拡大防止に向け、住民一丸となった取り組みを確認した。
 県林業総合センター育林部主任研究員の岡田充弘さんは、粘着材散布や薬剤注入など、ナラ枯れの原因であるカシノナガキクイムシが運ぶ病原菌の侵入を防ぐ効果的防除策を紹介。さらに、カシノナガキクイムシは大径木を好むことから、活用を含め大径化させないことも方策のひとつにあげた。
産地美麻にソバ乾燥施設 新行の振興会が新設
 大町市美麻の新行地域づくり振興会(竹折敬喜会長)は10日から、ソバの乾燥調整施設を、同地区の集出荷場で新たに稼働する。生産者の負担軽減と安定供給を図り、地域の農業振興を目指す。
 施設は総工費600万円のうち、半額を県の「集落営農法人化等緊急整備事業」の助成で設置。石抜き機や風力選別機、計量器などを併設した遠赤外線乾燥機を導入し、不純物の除去や品質の一定化が可能となる。
 同地区の農家はこれまで、ソバの乾燥を天候に影響されやすい天日干しで行い、3〜7日ほどかかっていた。施設を利用することで、1日最大1・5dの安定した乾燥調整ができるようになるという。
北アに冬“雪化粧”

 白馬連峰など北アルプスの山々が9日、初冠雪した。秋台風が過ぎ去ると同時に、冬の訪れを感じさせている。雲の合間から姿を見せた雪化粧に、観光関係者は「すっきりとした白。冬の訪れを感じる」と話していた。
 白馬岳(標高2932b)では、8日午後2時ころから降り始め、標高2000bの大雪渓上部から山頂までを白く染めた。早朝までに7、8aの積雪になった。

2009年10月10日(土)付


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