2009年10月15日(木)付


温暖化の影響指摘 大町山博企画展で高山の現状紹介
 市立大町山岳博物館は12月20日まで、企画展「高山の自然は今…」(本社後援)を館内ロビーと特別展示室で開いている。 同市の山岳文化都市宣言7周年を記念し開いている企画展は、高山環境がさまざまな要因により変化していることから、日本アルプスをはじめ、富士山、白山などからの報告を踏まえ、高山で今何が起きているのかを知ってもらい、考えてもらおうとのねらい。 写真やパネル、ライチョウの卵の実物などを展示し、近年における山岳雪渓・積雪事情(北アルプス)、外来植物・低地性植物が高山帯に現れる(白山)、温暖化とライチョウの感染症(研究室)などの研究について説明している。
小谷鎌池秋色≠ノ 今週末 紅葉見ごろ
 小谷村雨飾高原にある鎌池の紅葉がまもなく見ごろのピークを迎える。赤や黄色など木々が織り成すコントラストが湖面に浮かびあがり、深まる秋を表現している。県内外から連日、多くの観光客らが足を運び、好みの場所でカメラを構えている。 鎌池の紅葉は例年並みで、今週末にもピークを迎える。同高原など、ブナやモミジ、ナナカマドなど多彩な樹木による色の競演は今月末まで楽しめそうだ。 鎌池は、日本百名山に数えられる雨飾山のふもと、標高約1190bに位置する。池の周囲は約2`ほどの自然木を生かした遊歩道も整備され、紅葉のなか40分ほどの散策ができる。大北地域を代表する紅葉スポットとして定着している。
白馬の空で技術競う パラグライダートップ選手集う
 日本パラグライダー協会(JPA)公認の「2009JPAパラグライダーナショナルリーグ第7戦・白馬八方尾根ジャパンカップ」が10から12日までの日程で、白馬村を会場に開かれた。 同大会は今シーズンの日本チャンピオンを選出するために全国8か所で開催されている大会の一つで、上位入賞者には世界大会への出場権を得るための重大なポイントが加算される。白馬八方尾根大会には日本のトップクラスの選手80人余が参加し、北アルプスの雄大な自然の中で熱戦を展開した=写真。 初日はあいにくの悪天候で中止となったが、11、12の両日は晴天に恵まれ、絶好のコンディションで競技が行われた。選手たちは八方尾根兎平ゲレンデから飛び立ち、さのさかや五竜、白馬乗鞍など、白馬山ろくの各ポイントを通過してゴールをめざした。11日は64・1`、12日は66・4`のコースで競技を行い、上昇気流に乗って山間地の風を巧みに操りながら飛行技術を競い合った。
村名しこ名の白馬関応援 PR期待し後援会設立
 白馬村と同じしこ名をもつ大相撲の白馬関(陸奥部屋)を応援しようとこのほど、同村で後援会が結成された。13日は本人を迎えて同村白馬東急ホテルで設立総会が開かれた。後援会の発足に白馬関は「すごくうれしいし励みになる。応援に応えられるように頑張って、村と自分の2つの知名度を上げられるように上位を目指したい」と喜びと今後の抱負を語った。 白馬関はモンゴル・ウランバートル出身の26歳で、現在東十両五枚目。幕下と序二段で優勝経験があり、前頭十六枚目までの幕内入幕も経験している。先月9月の秋場所では9勝6敗の好成績で勝ち越し、来場所の成績次第で再入幕に期待がかかる。しこ名の由来はモンゴルで神聖視されている白馬にちなみ名付けられたといい「同名の白馬村のことは五輪などで知っていて親しみを感じていた」と話す。 後援会設立は昨年の定例村会の一般質問で、当時村議だった池田和良さんが同名力士の応援で白馬の活性化につなげようと提案したことがきっかけとなった。ことし2月には陸奥部屋の親方夫婦とともに白馬関が来村。地域の有志の間で機運が盛り上がり、結成の運びとなった。
愛称決定「やまつばき」 小谷中土 小学校跡の観光交流センター
 小谷村中土の旧中土小学校跡地で建設が進む中土観光交流センターの愛称が「やまつばき」に決まった。旧小学校歌の歌詞にも登場し、校章にもツバキが使用されていたことから採用。伝統を受け継いだ愛称に、地域に愛され、親しまれる施設にとの期待が込められる。 愛称は、同地区住民からの公募で決定した。約1か月間の募集期間に数点が集まり、このほど開いた会合で、土谷地域促進同盟会(下原徳明会長)と中谷開発委員会(相澤誠男会長)が中心となり選考した。
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アルプスマラソンに協力 大町LC奉仕作業と協賛会
 大町ライオンズクラブ(宮永知春会長)は、18日開催の第26回大町アルプスマラソンを前に14日、日本陸上競技連盟公認コーススタート地点となる大町運動公園入り口周辺のクリーン奉仕作業を実施した。大会実行委員会に協賛金を贈った。 「日本の屋根を走る」大会に全国から訪れる約2700人の選手に気持よく走ってもらおうと5年ほど前から続いている恒例行事。参加した会員18人はライオンズクラブの法被を着て、陸上競技場周辺の落ち葉などをかたづけて、市の指定ごみ袋20袋を集めた。

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