2009年10月30日付

珍しい〝紅白〟キク披露　大町の小林さん文化祭に出展
大町市のキク愛好家が集う「秋香会」は31日から、大町市文化会館で開く市文化祭に、会員らの作品を出展する。28日の品評会で、会員の小林正二さんが、赤い花の品種「国華強大」を披露。一つの鉢で赤と白の花が開き、関係者を驚かせている。北安曇農業改良普及センターによると、小林さんの作品は「枝変わり」と呼ばれる突然変異で、１本の株から違った花が咲く現象。果樹などでも発生するが、キクでは珍しいという。　同会は、黄色や赤など色とりどりのキクを出展。会員が「盆栽菊」や「だるま菊」など、キクでさまざまな形を表現した作品が並ぶ。小林さんは「20年キク作りをしているが初めて。文化祭で多くの方に見てもらえたら」と話した。

力作防火ポスター表彰　北アルプス広域北部消防
　北アルプス広域北部消防署（松田俊郎署長）で28日、平成21年度防火ポスターの表彰式が行われた。同署管内の白馬、小谷両村の小中学校から昨年を大幅に上回る１２３点の応募があり、白馬北小の兼田美紅さん、白馬南小の清原悠夏さん、白馬中の横川智之さんが金賞に輝いた。　兼田さんの作品は、燃え盛る炎に表情を加え、たばこのポイ捨てや花火により、住宅や森が燃える様子を描き、「気をつけよう　火のしまつ」とのメッセージを添えた。　多彩な色を使った個性豊かな作品が集まり、審査員を務めた松田署長は「審査員泣かせの力作ばかりで苦労した」と振り返った。　防火ポスターの募集は、防火意識の高揚を目的に、同署と、白馬小谷防火管理者協議会、大北北部消防連絡協議会が毎年実施している。小学１年から４年までの部に28点、５・６年の部に70点、中学生の部に25点の計１２３点の応募があった。昨年の応募総数は１００点だった。　審査は９月下旬に行われ、松田署長や美術教諭、両村消防団長ら５人が審査し、24点の入選を選んだ。　応募作品は、両村文化祭で展示される。さらに、入選作品は、白馬小谷防火管理者協議会の来年度防火ポスターに採用される。

最新の緑化工法学ぶ　池田で現場見学会

　環共システム研究会（佐々木正博会長）と保育ブロック緑化工法研究会（曽根原好幸会長）は28日、植生を自然に近い状態に戻す最新の緑化工法、リバーソイル工法と保育ブロック緑化工法の現場見学会を池田町大峰の試験施工現場で開いた。従来工法と比べ樹木の根が張り、防災機能の高い森林づくりと環境保全につながる工法を、発注者らが学んだ。

劇で支えあい考える　池田で生活介護サポーター養成講座
　池田町社会福祉協議会は今年度、生活・介護支援サポーター養成講座を開いている。第２回の28日は池田町総合福祉センターやすらぎの郷で開き、職員による劇「これぞ理想の池田町!?」を通してディスカッションし、地域の支え合い活動について考えた。生活・介護支援サポーター養成講座は、地域住民が地域包括支援センターや町内の福祉機関などと協働で支え合う活動に参加できる支援者を育てようと今年度から始まった。同じ地域に住み、高齢者の心理や尊厳を大切にできる関係となれる支援者を育てることで、安心して暮らせる町を目指す。地域の見守り活動や「ふれあい・いきいきサロン」、「サポートてるてる」などを担うための基礎知識を習得する基礎講座全６回と、さらに介護の基礎を学ぶステップアップ講座４回の２段階で学ぶ。

あすまでシクラメン直売　JA大北　温室ハウス
　大町市平のＪＡ大北中部育苗センター（工藤治男管理者）で31日まで、温室ハウスを開放してシクラメンの直売を実施しており、愛好者らが大勢訪れてにぎわっている。赤や白、ピンク、紫色などの花が一面に咲くハウス内では、５号鉢が９００円、ミニシクラメンは２００円から販売され、鉢を手に取りながら好みの花を探す光景が見られる。ミニシクラメンは10万鉢、５号鉢は２０００鉢が栽培されており、好きな鉢を選んで購入できるのが人気。

学年超え野外活動　池田小　秋の一日楽しむ
　池田町の池田小学校（竹内彰校長・児童２６４人）で29日、１年生から６年生で編成するグループで行動する「縦割り班野外活動」が行われた。６年生を中心に班で計画を立て、校外で秋の訪れを感じながら楽しい一日を過ごした。異年齢の集団の中で互いの良さを知り､より親しくなるとともに郷土の素晴らしさや自然に触れる事をねらいとした恒例の行事。　同町会染の「クラフトパーク」、松川村の「安曇野ちひろ美術館」、大町市内の公共の公園、安曇野市の「国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区」の４会場から行き先を選択し６年間で必ず４か所を回る取り組みを行っている。　安曇野ちひろ美術館には、約50人の３班が訪れ、館内見学や絵本読み聞かせ、いわさきちひろの技法「にじみ体験」で、近隣施設の魅力を体験した。初めて入館したと目を輝かせる子どもも見られ、ちひろが描く世界を見て回り、スタッフの表現豊かで感情のこもった読み聞かせに夢中になっていた。