2009年11月1日(日)付
大町 丹精込めた菊花を表彰 峯村さん3種目主席 大町市の文化祭にあわせて披露される「菊花展」の表彰式が31日、大町市文化会館西側駐車場の展示場で行われた。大町市秋香会(伊藤恒治会長)や八坂小学校児童、共同作業所がんばりやさんらが出品。天候不順のなか、昨年を上回る251点の作品のなかから11個人、団体が表彰された。展示はことし、85回目を迎える伝統の催し。28日に北安曇農業改良普及センター職員ら3人が審査。花の色や大きさ、バランスなど総合的に評価した。昭和48年から菊づくりを続け、県知事賞など3種目で優秀な成績を収めた峯村良章さんは「天候不順などで苦労したが、大きな花が咲いて苦労が実ったのでうれしかった」と話した。会場には、「厚物」と呼ばれる種類の菊でつくり上げた「三本立」、「ダルマづくり」、「福助づくり」などが並び、愛好家が情熱、丹精こめた作品が観覧できる。 |
第52回小谷村文化祭が1日までの日程で、同村おたり開発センター・村公民館・保健センターおよび議会棟を会場に開かれ、大勢の来場者でにぎわっている。 会場では、手芸や書道、伝統技術のぼろ織りの作品展示や芸能祭のステージ発表など、村民の日ごろの文化活動の集大成を披露している。ことしは特別企画として、館報おたりの連載で知られる栂池在住の梶荘三郎さんが、毎月「みちくさ」のコーナーで紹介した山野草の写真約90点を視聴覚室で展示。205号室では、8月に同村で開かれた「式年薙鎌(なぎがま)打ち神事」のようすを伝える「薙鎌展(文化財保護委員会主催)」が行われ、来場者は足を止めて熱心に見入っていた。 |
各地で多彩に文化祭 白馬と小谷 発表や体験 第39回白馬村文化祭(同実行委・村公民館主催)が1日から3日間の日程で、ウイング21を会場に開かれる。2日には、子育て支援ルームと村公民館が共催した初の特別企画「乳幼児のお母さんのための心と身体のリラックス講座」もある。 同講座は午前10時から2階多目的室で開く。「自分を知る、そして前へ〜」をテーマに文部科学省推進事業団体伊那市総合型地域スポーツマネージャーで健康運動アドバイザーの山岸洋子さんが講師を務める。託児も受け付ける。 文化祭は、「出会い ふれあい 学びあい」をテーマに、村内団体による芸能発表や作品展示、バザーなどが開かれる。会場入り口を菊愛好家の伊藤節子さんらが丹精込めて育てた菊が彩るなど、住民の日ごろの成果が披露される。 |
全国の古民家集合 国営公園で模型展 国営アルプスあづみの公園大町・松川地区は31日から、「日本の古民家模型展」を園内「大草原の家」で開いている。沖縄県から北海道まで、各地の風土に培われた日本家屋を再現した作品、約30点が並んでいる。作品は、福島県いわき市の会社員・菅野清八氏が、現地に赴き写真撮影や計測、地元住民への取材を通して制作。約28分の1の大きさながらも、カヤの穂や取り壊された民家の木材を使い精巧に組み上げられている。地元からは、白馬村の屋根から窓枠まで本物さながらに表現された古民家が展示され、まきなどの小物が作品の生活感を高めている。 |
市民の活動成果一堂に 大町各所で文化祭 大町市内で31日、大町市文化祭が始まった。大町公民館・大町市文化会館などを会場に各種展示や催しが行われ、市民の活動成果を一堂に発表している。大町公民館、文化会館、社公民館、八坂小学校体育館、大町山岳博物館は3日まで、八坂公民館は8日まで開催している。平公民館では15日にピュアフェスタを開く。大町公民館、文化会館会場では31日、朝から多くの人が訪れ、市内グループの絵画やフラワーアレンジなどの展示、フリーマーケットなどの出店を楽しんでいた。各サークルの体験コーナーなども設けられ、多くの人でにぎわっていた。1日午後2時から市民芸能ステージ、3日午後2時からは日本舞踊と謡曲が文化会館大ホールで披露される。 |
松くい虫被害木活用 穂高西小アカゲラ巣づくり 安曇野市の穂高南小学校保護者でつくる3学年わんぱく親父の会(高島顕代表)の松くい虫被害材を利用したアカゲラ巣箱作りは31日、同小学校で行われた。3年生と保護者約30人が参加して松くい虫のマツノザイセンチュウについて学び、巣箱を作った。 同市の松くい虫被害は平成12年に初めて確認されていらい伐倒くん蒸、破砕などで徹底的な駆除が行われているが、明科地域を中心に年々増加する傾向にあり、昨年は同市内で約2000本が処理された。処理するしかない松くい虫被害木利用の可能性を模索するために被害木を製材して材質試験や利用方法の検討を行っている。 マツノザイセンチュウは、マツノマダラカミキリを媒介として広がり、マツを食い荒らしてしまうために水が上がらなくなり枯れてしまう。アカゲラはキツツキ目キツツキ科に分類される鳥で、カミキリの幼虫を食べる。被害材を使った巣箱づくりは一石二鳥≠ニなる初めての取り組み。 |
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