2009年11月12日(木)付


火災備え連携確認 国営公園大町松川地区で総合訓練
 秋の火災予防運動(9日〜15日)にあわせて11日、国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で消防総合訓練が行われた。北アルプス広域大町消防署員、市内消防団員、公園職員ら約150人が参加。園内建物からの火災を想定して、消火活動、人命救助など本番さながらの動きで真剣に取り組んだ。火気の取り扱いが多くなるこれからの時期に、火災予防意識の向上を図るための合同訓練。同公園では開園以来初の大規模訓練となった。
読み聞かせで表現力養う 穂高商業高校で実習
 安曇野市の穂高商業高校商業科で選択授業の文書デザイン科目を履修している2年生20人は11日、読み聞かせ実習を穂高西小学校で行った。子どもたちを前に発表することで、人前で表現する際に必要なプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を養った。同科目は、広告デザインや発表など、ビジネスに必要な発表・表現能力を磨いている。同実習は昨年から実施。生徒たちは週に3時間を1か月ほどかけて、本の選定や話し方の練習などを重ねてきた。スライド発表などの実習では、パソコンを用いた資料作りに主眼を置きがちな中で、発表に必要な話し方や人前での表現に必要なことを体験を通して身に付けるねらい。当日は1年生2クラスや特別支援学級の児童ら約70人を対象に3クラスに分かれて発表。生徒は子どもたちの前で、笑いなどの反応を受け止めながら本を読み上げた=写真。本に目を落とさずに相手を見て、しっかり声を届けるなど、実際の発表や面接などに応用できる体験をした。
リサイクルバザー盛況 白馬の女性有志タンテの会
 白馬村の女性有志でつくる「タンテの会」は11日、同村役場多目的ホールで「第28回リサイクルバザー」を開いた。 日常生活で環境に優しい生活を実践しようと、家庭で使わなくなった品を出し合い、環境意識の高揚と理解を深めている。毎年2回実施され、10年以上も続く催しで、年々広がりを見せている。今回も村内外から多数の出店があった。 会場には雨にもかかわらず早朝から多数の来場者があり、生活用品や地場産の生鮮品などを品定めしてにぎわった。気に入った品を手に取り、出店者と笑顔でふれあいながら、物を大切にする意識をはぐくんでいた。 バザーの出店料は、村の福祉事業に役立ててもらうことを目的に、毎回村社会福祉協議会に寄付されている。
善光寺峰街道を歩く 大町文化財センターが企画
 大町市文化財センター主催の善光寺峰街道を歩くは10日、同市内の60、70代の15人が参加して行われた。大町市街地から美麻、小川村を経て長野市に通じる尾根づたいの道を巡り、往時の様子しのんだ。 同センターの相澤亮平文化財指導員を講師に、同市三日町のまむし坂上がり口の「右 志んまち、せんかうし とかくし」と刻まれた道標、坂道を登りきった「なごんばら池」端の道標や、峠地点にあり樹齢200年を超え、戦争中は出征兵士をここまで送ってきたため「別れの松」という別名もある唐笠松を見学した。
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11月の一覧
「Club Happo」誕生 白馬 会員登録で特典
 白馬村の白馬八方尾根スキー場に、今シーズンから携帯電話で登録するとさまざまな特典が受けられる会員組織「Club Happo」が誕生した。昨年で50周年を迎えた同スキー場が、白馬の自然を保全しながら「これからの八方50年宣言」を合言葉に、さらなる発展に向けて、スキー場の魅力を発信する新サービス。10月の開始から1か月で会員数は1200人を突破し、人気が高まっている。 Club Happoは、携帯電話で無料の会員登録をすると、iCoPPa!(イコッパ!)と呼ばれるカード式ICチケットが発行され、八方を訪れるほどにポイントがたまるシステム。  イコッパは、首都圏の鉄道の自動改札で使われている、スイカやPASMOと同じチャージ式のカードで、1枚のICチケットを共通媒体として、複数のレジャー施設が入場可能となるサービス。 同スキー場では全国に先がけ、今シーズンからリフトチケットを同カードに一新。各リフト改札もこの冬から左側センサータッチ式の新フリーゲートシステムとした。
最後の酒♀ヨ信越首席 大雪渓の細野杜氏 喜び
 池田町会染渋田見の大雪渓酒造(薄井敦行代表取締役社長)が醸造した清酒・大雪渓大吟醸が、第80回関東信越国税局酒類鑑評会の吟醸酒の部で、優秀賞に輝いた。県内入賞17団体の首席として受賞。杜氏を務めてきた細野登さんは、自身でつくる最後の酒の快挙に「感慨深い」と喜びをかみしめる。 首席での入賞は、11年前に続く2回目の受賞。新仕込み蔵となった平成14年以降は、同鑑評会での入賞を逃していたが、7年目にして納得の味に仕上がり、入賞に結びついた。 吟醸酒の部には、同国税局管内6県の酒造会社から223の出品があった。県内では61の出品があり、そのうち17品が優秀賞を受賞。大雪渓酒造が首席に選ばれた。 半世紀以上にわたり酒造りに携わってきた細野さんも、ことし6月に一線を退いた。「自分の伴侶として酒造りをしてきた。蔵人がひとつになってこそ良い酒が造れるもの」と語る。今後は顧問として後進の指導にあたる。