2009年11月18日(水)付


ヒメマス大きく育って 大町 青木湖漁協がふ化作業
 青木湖漁業協同組合(太谷正祥組合長)は17日、大町市平の青木湖姫鱒(ひめます)増殖センターで、ヒメマスの卵5万粒をふ化させる作業を行った。組合員9人が、木枠に張った網の上に卵を丁寧に並べ、卵が順調にふ化するよう促した。同組合は中綱湖、青木湖の在来魚の増殖や外来魚の駆除、環境整備などに取り組み、年間通してヘラブナの放流やワカサギなどの卵のふ化作業などを行っている。組合員らは栃木県中禅寺湖産の卵を、井戸水を満たした水槽に張ったステンレス製の網の上に並べた。手で触ると雑菌が付くため、たも網などを使って慎重にひとすくいずつ卵を広げていった。T字型の木製棒を使って、卵が重ならないようにする作業や、ふ化しない白くなった卵を木製の長いピンセットで除去する作業が丁寧に行われた。
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11月の一覧
炭焼き文化次世代に 松川の愛好家 馬羅尾で作業
 松川村の松川炭愛好会(横川秀男代表)の4人は17日、馬羅尾高原の炭窯で炭焼きの作業を行った。土でできた窯で昔ながらの炭焼きの作業と技術を引き継ぎ、かつての必需品だった炭を用いた農村文化を次世代の子どもたちに伝えようと取り組んでいる。4人は8月に焼いた炭約300`を取り出し、大町市美麻のナラの木を切った原木約2dを窯に入れ、火をつけた。煙の色を見ながら入り口や煙口のふたや火力を調整し、約10日間を経て火付きが早く柔らかな火を起こす黒炭ができる。木の表面や形をそのままに炭化した、密度の高いしまった炭となる。同日は、11月と2月の17日に山ノ神に感謝する「山の講」の日。4人は昔ながらの習慣にあやかり、休憩時間に炭をおこした火鉢を囲みお神酒を交わした。同会は小谷村中谷郷おらが里の山本国弥氏が造った窯を引き継ぎ、年に2回程度炭を焼き、道の駅安曇野松川などで販売している。子どもたちや観光客の炭焼き体験などにも協力している。
冬前に観光見本市 白馬 専門家がメニュー提案
 JA大北は17日、白馬村のAコープ白馬店で大北管内北部の宿泊業者を対象とした「業務用冬期観光見本市」を開いた。冬の観光シーズンを前に、専門家によるもてなしのメニューの提案やアドバイスを参考にしてもらおうと、毎年開かれている。同店と取引のある宿泊業者向けに、生鮮食品・冷凍・一般食品、菓子、雑貨、業務用食器、調理器など、100社の企業や団体が出展。マンネリ化をしない特色あるメニューづくりと、多種多彩な創作料理を提供しながら、400人余の来場者と熱い商談を繰り広げた。
白馬で育てた米で交流 東京の中学 農家招き収穫祭
 JA大北が窓口となってことし5月に白馬村で民泊修学旅行を体験した、東京都杉並区立和田中学校(代田昭久校長)でこのほど、同校の収穫祭が行われた。生徒たちを受け入れた白馬村岩岳の民宿農家とJA観光担当者らが招かれ、3年生161人の生徒が田植え体験をした田んぼで収穫された、あきたこまちの新米を味わいながら交流を深めた=写真。 新米は事前に600`が同校に郵送され、このうち40`が収穫祭の給食として、おにぎりにして提供された。
小谷 都市と農村 交流拠点に 「やまつばき」12月12日完成
 小谷村の中土観光交流センター「やまつばき」が12月12日、しゅん工する。都市と農村の交流拠点への願いを込め、県外からのスポーツ合宿誘致など多面にわたる活用に期待が集まる、当日はしゅん工式のほか、県外強豪を迎えたフットサル大会や、中土地区住民手作りカレー昼食会などを企画している。 フットサル大会は、しゅん工記念として開催。神奈川県社会人女子フットサルリーグの強豪「秦野FC」を、村内男女混合チーム「Vitale」(ビターレ)が迎え撃つ。
大町塩博 冬季も開館
 大町市八日町にある塩の道博物館(片倉恵男館長)は、今シーズンも冬季開館を続ける。 同館では一昨シーズンまでは、併設の流鏑馬(やぶさめ)会館を除いて冬の間休館したが、観光関係者からの要望を受け昨冬から冬の間も開館し、今シーズンも12月からも通常通り営業する。片倉館長は「冬季は入館者が少なく、昨シーズンはゼロという日もあったが、冬も開館することで少しでも市の観光振興に役立てたら」と話した。