2009年11月28日(土)付

外国人観光客減を懸念 円高受け大北でも
 東京外国為替市場で26日、約14年ぶりに1j=86円台まで円高が進み、27日には一時85円台まで値上がりした。昨年からの円高傾向に、大北地域では外国からの観光客減少など、懸念が広がっている。 関西電力によると、黒部ダムへの外国人観光客は今年、26日現在で約7万人と、昨年の約10万2000人から大幅に減少。円高に加え、新型インフルエンザなどの影響もあると見られる。同社は「今後も円高が続けば、来シーズンのさらなる外国人入り込み減少も心配される」と話した。インバウンド(外国人誘客)を進める白馬村では、外国人の多くを、ドル安の影響を受けにくいオーストラリア人が占め、「影響は少ない」という。市内金融機関によると、アメリカのリーマン・ショックを契機に、米経済の先行き不安によるドル安が進み、昨年9月ころから円高傾向が続いている。専門家の間でも「70円台まで値上がりする」「底打ちとなった」など意見が別れ、今後の見通しについては不透明だという。円高ドル安が進めば、輸出関連企業の業績悪化が懸念されるが、大町市内で輸出を手掛ける企業では「輸出量が少ないため、影響も少ない」「ダメージはあるが、深刻でない」としている。

「夢」のせて風船放つ 大町南小120周年記念
 大町市常盤の大町南小学校(今水茂校長)の開校120周年記念イベント「夢風船・バルーンリリース」(開校120周年記念事業実行委員会・実行委員長=老野育男PTA会長)が27日、同校で行われた。全校児童421人が青く晴れ渡った空へそれぞれの「夢」をのせてメッセージ付き風船を放った。同校は明治22年に「常盤尋常小学校」の名で開校し、昭和62年に現在の校名に改めた。11月上旬に記念式典などを計画していたが、インフルエンザのまん延にともない中止となった。子どもたちの記憶に残るような事業をしたいと、計画されていたバルーンリリースのみ行うことになった。風船は自然に返る天然素材でできているものを使用した。「サッカー選手になりたい」、「家族においしい料理をつくってあげたい」など自分の夢を書いたメッセージカード付き風船を小西悠介児童会長のカウントダウンで一斉に空へ。空高く飛び立った黄色、赤、緑など色とりどりの風船に児童らは歓声をあげ、「返事が帰ってくるといいな」と見つめていた。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2009 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

11月の一覧
園児の作品で交流を 白馬幼稚園に展示
 白馬村の信学会白馬幼稚園(伊藤房光園長)で29日まで、園児たちの絵や工作などを集めた作品展が開かれ、来場者の目を楽しませている。 園児の頑張る姿を地域の人に公開し、作品を見ながらコミュニケーションの場にしようと、毎年この時期に行われている。 ことしは「みんなのせかい」がテーマ。園内には年少、年中、年長の園児97人が日ごろの園活動で制作した絵画や飾り物などの個人作品のほか、各学年ごとに白馬の自然や絵本をモチーフに、廃材や紙粘土などを利用して共同制作した大きな作品が展示されている。 作品展には初日から多くの保護者や地域住民らが訪れ、園児の個性豊かで独創的な力作の数々に目を細めて見入っていた。
コルチナオックスV 小谷野球リーグ閉会
 小谷村の小谷野球リーグ(北村哲也会長)今年度第33回リーグ戦は、コルチナオックス(林旭監督)が3年ぶり3回目の優勝を飾った。閉会式は26日夜、村多目的センターで開かれた。 5月上旬の開幕以降、7チームによる総当り2回戦で争われた。コルチナオックスは、開幕から2連敗とつまずいたが、気の引き締めをはかり、最終戦まで引き分けを挟んだ9連勝で優勝をつかんだ。
花で安心な環境づくり ボラ松川駅にプランター設置
 大町署管内の池田・松川地区で少年非行の防止に取り組む大町少年警察ボランティア協会南部ブロック(中川弘道ブロック長)は27日、葉ボタンやパンジーのプランター20鉢をJR大糸線信濃松川駅に設置した。駅の環境をきれいにし、非行や犯罪の起こりにくい安心安全な地域づくりを目指した。作業には協会員ら6人が参加。村内の「花が咲いている村づくりの会」から花の提供を受け、色づいた葉ボタンなどのプランターを並べた。色とりどりのパンジーは来年春の雪解け後、構内から駅前にプランターを移し、駅を美しい花で彩る。同会は大町署から委嘱を受け、地域の少年非行防止や啓発、防犯相談などに取り組んでいる。地域ふれあい活動として、同駅を利用する池田工業高校生徒と駅の清掃や花の整備などに取り組んでいる。