2009年12月8日付

市民に初披露「事業理解を」　モンキードッグ集い訓練
　大町市で平成17年から導入している、サルなどの有害鳥獣を追い払う犬「モンキードッグ」の初合同訓練とデモンストレーションが６日、市役所などで行われた。服従訓練や市内の行進で、訓練内容の維持や向上を図り、市民へ事業理解も求めた。同事業は大町市が全国で初めて導入し、サルの出没を抑制している。訓練は約５か月ほどで、現在同市では17頭のモンキードッグが活躍中。今年度末までには20頭になる予定。ことし２月に設立し、訓練を終了した犬が所属する、同市モンキードッグ育成サポートクラブの犬や現在訓練中の犬15頭と家族が参加。訓練士の安曇野市穂高・安曇ドッグスクール、磯本隆裕所長の指示で訓練が行われた。

陸稲収穫祝い交流　池田の陸郷地区
　池田町陸郷の登波離橋愛護会（藤松守会長）は３日、感謝祭を豊盛公民館で開いた。地域で育てた陸稲（おかぼ）や古代米でもちをつき、農業を通して地域の交流を深めた。会場には約20人ほどの住民が集まり、地域のお年寄りが中心となって、もちつきを指導。子どもたちも一緒になって触れ合った。会食では、地域で作くられた小豆を使ったおはぎや、きな粉などをもちにつけて味わった。陸稲はもち米の一種で、水分が少なくもっちりとした味わい。水稲で緑がかかった古代米はしっとりとよく伸び、それぞれの食感の違いを味わった。

松川　アスリートの姿勢学ぶ　元五輪代表千葉さん講演
　松川村体育協会主催のスポーツ講演会（村政制施行１２０周年記念）が５日、村すずの音ホールで開かれた。アトランタ五輪出場経験も持つマラソンランナーでスポーツコメンテーターの千葉真子さんによる講演が行われた。村内外から約２００人が集まり、競技に向き合うトップアスリートの姿勢に学び理解を深めた。　千葉さんは「命を輝かす人間」と題し、陸上を始めたきっかけや選手時代のエピソードを交えながら講演。「何か特別なことをしてきたわけではない。基本的なことの積み重ねが五輪や世界大会への出場につながった」と競技人生を振り返った。　「マラソンは『もう駄目だ』が一瞬でも頭をよぎると足が止まってしまう、心が大きく左右するスポーツ」とあきらめない気持ちと努力を続けることの大切さを伝えた。

新たな地区の拠点に　白馬　新飯田公民館が完成
　白馬村神城の新飯田公民館（飯田交流センター）がしゅん工した。白馬の景観に融合する木造で、バリアフリー整備も施した。横川勝男区長は「人づくり、仲間づくり、地域づくりの拠点となることを願う」と新公民館に期待を寄せる。　新公民館は、築50年以上が経過した旧公民館の老朽化に伴い、飯田神明社境内に新築。旧南部保育園を一部有効活用した。　県の「木の香る環境づくり総合推進事業」を活用し、村が事業主体となりことし７月に着工し、今月完成した。

10年節目　聖歌隊の声響く　大町　市民参加ゴスペルフェス
　大町市民や高校生が参加する「ゴスペルフェスティバルｉｎ　Ｏｍａｃｈｉ」(同実行委員会･市文化会館主催、大糸タイムスなど後援）は５日、大町市文化会館で開いた。きっかけとなったプロ歌手による大町北高でのコンサートから10年の節目に、あふれる歌への愛で集った市内外のクワイア（聖歌隊）が、生命感あふれる澄んだ歌声を響かせた＝写真。ステージ１では、市内外のアマチュアクワイアや、市民クワイアＯＢによる「ＢＬＥＳＳＥＤ」など、６団体が出演した。ステージ２ではゴスペルシンガー・亀渕友香とＶＯＪＡ（ボイス・オブ・ジャパン）が登場。拍手やコーラスで観客席を巻き込んだステージを展開した。最新アルバムから「ユール・ネバー・ウオーク・アローン」などを披露し、繊細で力強い歌声がホールに響いた。ことしは初めての試みとして、市内の子どもたちによるクワイア「シャイニング・キッズ」が共演し、元気にビートルズの名曲「オブラディ・オブラダ」を歌った。大人たちによる「大町シティ・クワイア」や大町北高生たちもＶＯＪＡと共演した。

イルミで地域盛り上げ　大町市白塩町の有志企画
　大町市白塩町のポケットパークに６日、７６００球のライトを使ったイルミネーションがともった。同地区の有志でつくる「塩満会」（戸谷勝盛会長・33人）が花などが少なくなる冬季の町を盛り上げようと企画した、ことし初の試み。ツリーや光の壁で雰囲気を盛り上げている。点灯式には、地区住民約20人が参加。イルミネーションがつくと、「いいじゃない」「きれい」と歓声があがった。黒いシートで明かりが映えるよう工夫したクリスマスツリーや動くトナカイ、滝のように流れる青いイルミネーションが街角を飾った。