2009年12月26日(土)付


2学期終え冬休み=@大町市内小中で終業式
 大町市内の小中学校8校で25日、2学期の終業式が行われた。26日から年末年始の冬休みに入る。美麻小中学校(塩島弘之校長)では、小学生66人、中学生45人が85日間の2学期登校日程を終えて、終業式を迎えた。小学1年生は、2学期の思い出を題材に国語の授業で作ったカルタを披露。運動会の思い出、焼きいもをしたこと、プールの授業など楽しかったこと、自らががんばったことを大きな声で発表し、2学期の出来事を振り返った。
白馬小谷で態勢強化 栂池に臨時派出所 大町署
 大町警察署(翠川幸二署長)は25日から、小谷村栂池高原スキー場の観光センターに臨時警備派出所を開所した。臨時派出所は、スキー客が多く訪れて混雑が見込まれる年末年始や連休に、近隣の警ら活動を重点的に行い、地域の治安に努める拠点として設置される。県内ではこの時期に設置される臨時派出所は栂池のみという。 今シーズンは管内の署員が2人ずつ交代で常駐し、29日から1月3日までの年末年始は24時間態勢、1月末までは土日・祝日の午前9時から午後6時まで、交通事故防止や遺失物受け付け、パトロールなどの業務にあたる。 25日は開所式が行われ、同署員や地元観光関係者、行政関係者など約20人が参加。臨時派出所の看板を掲げ、地域の守りを誓い合った。
冬の特産 雪中野菜出荷 北小谷 キャベツとニンジン「出来上々」
小谷村北小谷の「李平耕作組合」(小池利治代表)の共同畑で越冬キャベツ「雪中甘藍(かんらん)」と「雪中ニンジン」の収穫・出荷が始まった。収穫期を真冬にあわせて育て、雪から掘り出して収穫する同村の冬の特産品。雪中貯蔵により、雪の中で零度前後に保たれてうまみが増す。ことしは同会の共同畑の15eに3000株のキャベツ、5eにニンジンを栽培している。 栽培を始めるのは真夏。今夏は長雨による異常気象が苗の生育に悪影響を与えたといい、同じく雪中甘藍を作っている他地区の畑では、苗がうまく育たずに栽培を断念するという深刻な状況に陥ったという。 同組合の畑では、幸い大きな被害がなく、無事に収穫の日を迎えた。先週のまとまった降雪により、1b余ある畑の雪をスコップでかき分けると、みずみずしい色のキャベツや真っ赤なニンジンが顔をのぞかせた。しっかり締まった玉の重量感に会員は「夏の天候や冬の降雪の遅れに生育が心配だったが、ことしも出来は上々でほっとしました」と、顔をほころばせていた。
戦時下知る貴重な資料 大町文化財センター公開へ
 大町市文化財センターが整理を進めている旧美麻村の文書、図書から、強力な戦時体制確立のため第2次世界大戦前の昭和15年(1940)から20年まで存在した大政翼賛会が刊行した資料や「主婦之友」付録の「東郷元帥一代の記念写真帖」などが見つかった。戦時色濃い当時を知る貴重な資料として一般にも公開、閲覧をしていく方針だ。 大政翼賛会に関して見つかったのは、いずれも昭和15年刊行の「大政翼賛会の発足に當(あた)りて」、「生活新体制の心構へ(え)」、「農村と新体制」、「新体制と国防問題」、「文化の新体制」、「新体制と体育運動」。思想だけでなく、文化やふだんの生活にまで戦争体制強化を進めようとしていた当時の様子がうかがえる。
トラ見守り「おかげで健康」 寅年の平林さん宅にはく製

 大町市の農業・平林ちをりさんは、大正15年の寅(とら)年生まれ。来年の干支(えと)を控え、自宅ではトラのはく製がにらみを利かせている=写真。「この年まで健康に過ごしてこられたのは、トラが見守ってくれたおかげかも」と顔をほころばせる。
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12月の一覧
白馬で日本語と文化学ぶ 香港の社会人学生来村
 香港の香港大学専業進修学院の日本語課程で学ぶ、20代から50代の社会人学生9人が、日本語を学びながら日本文化に触れる海外研修で白馬村を訪れている。24日は白馬高校(六川雄一校長)を訪れ、生徒たちと国際交流を深めた。 香港の学生にとっては日ごろの学習の成果を試す機会となり、白馬高の生徒にとっては国際感覚をはぐくむ貴重な機会となることから、同大が白馬での研修を始めた4年前から、同校との交流が行われている。 社会人学生は同校で、生徒会メンバーを中心とした12人の生徒の歓迎を受けた。生徒会長の栗田祐弥さんが「楽しみながら有意義な交流会にしたいです」とあいさつ。学生はしっかりした日本語で自己紹介し、お互いが時に筆談も交えながら和やかにフリートークを楽しんだ。 両国の映画やスポーツなど身近な話題からそれぞれの歴史や文化まで話題は尽きることなく、国際親善を大いに深めたようすだった。