心込め伝統の味おせちに 大町常盤で独居老人に贈る

 大町市のボランティア団体「ゆずりはの会」(常盤上一・中島節子会長)は30日、常盤地区内の一人暮らしのお年寄りに、おせち料理を届ける。明るく新年を迎えてほしいと、会員たちがそれぞれの家庭で、心がこもった地域伝統の味を準備している。
 田作りや黒豆といった定番のおせち料理のほか、たまご焼きやブリの煮つけなど、さまざまな料理を詰め合わせた。会員が制作したはし置きや手紙を同封し、各地域の民生児童委員を通じて届ける。
 おせちの配布は、10年以上にわたり続く行事で、地域のお年寄りたちからは好評という。ことしは97人分を準備した。

2009年12月30日(水)付


ことし最後の窯入れ 相道寺焼新年2日に完成

 池田町の相道寺焼(宮沢菊男窯元)は29日、ことし最後の窯入れを行った。宮沢窯元や県内の陶芸愛好家らの作品、200点余を収めた窯に火入れをした。新年1月2日に窯出しが行われ、完成した作品が姿を現す。
 作品は、町内の園児や小学生、宮沢窯元の陶芸教室の生徒などの、大小さまざまな花器や食器、人形などが並ぶ。約20時間かけ、最高約1200度の高温で本焼きを行い、ひびが入らないよう3日間かけて窯の中で冷ます。
生け花で華やかな新年を 大町 女性未来館で教室

 大町市女性未来館ピュア主催のお正月の生け花教室は26日、平公民館学習室で開かれた。同市内の20代から80代の女性16人が参加して、お正月の各家庭玄関を飾る花を生けて学び、華やかに新しい年を迎える準備を整えた。
 お正月の生け花教室は30年余続いている伝統行事で昨年から同市神栄町、真派青山流・三原豊子さんが講師を担当している。用意したのユリ、オンシジュウム、若松、ギンヤナギ、センリョウ、サンゴミヅキの6種類で、緑、黄、赤など彩り豊かな正月にふさわしいおめでたい花材をそろえた。
天然寒ブリで年越しを 年末に鮮魚店などにぎわう

 年の瀬も押し迫った29日、各地の鮮魚店やスーパーの魚コーナーには大みそかの年取り料理に欠かせない寒ブリやサケなどの食材が並んだ。大町市九日町の「一木宮坂商店」(宮坂陽一店主)では、前夜に届いたばかりの10`以上の生の天然ブリが店頭に並び、訪れた来店者が品定めをしていた。
 ブリは成長するごとに名前が変わる出世魚で、この時季のまるまると太ったブリは一番脂がのり、縁起物とされる。同店の寒ブリ店頭販売は大正元年の創業以来つづく恒例行事。店頭では切り身販売のため、店主自ら包丁を持って魚をさばいた。
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