2009年12月31日(木)付


環境大臣に「山の日」要望 北アの連絡協 軽油免税も
 白馬村や大町市など北アルプス山ろくの関係市町村と山小屋経営者などでつくる、北ア山岳環境対策連絡協議会(会長=太田紘煕白馬村長)はこのほど、環境省を訪ね、小沢鋭仁環境大臣に登山道の改修などの環境対策を陳情した。新たな祝日「山の日」制定や山小屋トイレの発電用軽油の免税などを盛り込んだ。陳情は政権交代後では初めて。陳情内容は11月25日の総会で決めた内容。「山の日」は「海の日」に対し、山を考える休日として制定を提言。大型連休につながる祝日を制定することで観光消費の拡大も期待されるとした。山小屋でのし尿処理に用いられるディーゼル発電機用の軽油引取税の免税や、地域や登山関係者からの要望が強い猿倉白馬岳線や猿倉白馬鑓温泉線などの登山道復旧への国の支援も求めた。軽油引取税は道路整備の目的税として定められ、民主党の自動車関連税制の見直しのゆくえに注目している。 要望には太田村長や小林三郎小谷村長、大町市、安曇野市、松本市安曇支所、北ア北部山小屋組合、北ア山小屋友交会など各団体から9人が訪れた。下条みつ議員の案内で、小沢大臣や山田正彦農林水産副大臣、民主党幹事長室の一川保夫参院議員、青木愛衆院議員などに面会した。事務局は「『山の日』によって、国民に山に目を向けてもらうことにつながれば。民主党政権は環境施策が目玉で期待され、現場の声を届けることが大事。アピールしていかなければ」と話している。
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12月の一覧
心込めお年寄りに「おせち」 松川のボラ腕振るう
 松川村社会福祉協議会で活動するボランティアは30日、正月を一人で過ごすお年寄りに届ける、おせち料理づくりを村福祉プラザゆうあい館で行った。気持ちよく新年を迎えてもらおうと、地元食材をふんだんに使ったおせちに腕を振るった。 社協お弁当ボランティアに参加する住民約20人が、玉ねぎの黄金あげ、ぶりの照焼、にしんの昆布巻き、黒豆、なますなどを作った。彩り鮮やかな約40人分のおせちが出来上がり、社協職員らがお年寄りに届けられた。 ボランティアによるおせちづくりは、ヘルパーが訪問している一人暮らしのお年寄りを対象に毎年続いており、ことしで13年目を迎えた。楽しみにしているお年寄りが多く、年末の欠かせない行事として定着している。
国宝の四季描いた屏風展示 仁科神明宮で
 大町市の油絵家・田中春弥さんの弟子で松川村の野田真由美さんが田中さんの作品を再現し、油絵で描いた屏風(びょうぶ)「仁科神明宮の春夏秋冬」の一般公開は31日から1月15日まで同神明宮社務所で行われる。31日から来年1月1日までは越年で飾り、2年参りで訪れる善男善女の目をとめそうだ。 「仁科神明宮の春夏秋冬」は田中さんが13年前に製作して市に寄贈し、市文化会館ホワイエに展示している。これを屏風にして仁科神明宮にも寄贈するために野田さんが半年をかけて再現した。 作品は高さ1・8b、幅4・8bの一双。仁科神明宮の境内の荘厳な風景と四季の移り変わりを描いた。9日に田中さんと野田さんが神明宮を訪れて寄贈し、奉納奉告祭が行われた。
立ち寄りやすい商店街に  トイレと駐車場の案内板
 大町市下仲町を中心に中央商店街のまちづくりに取り組む市民有志「やれることからやろう会(矢口州一代表)」は28、29日の両日、中央通り商店街の上仲町と下仲町に駐車場や公衆トイレや案内する看板を設置した。これまでトイレなどが設置されていた施設を有効に利用し、立ち寄りやすい商店街にしようと、取り組んでいる。看板は上仲、下仲両商店街など駐車場6か所と、駐車場内や駅前、中心市街地多目的ホール下などの公衆トイレを案内する看板9か所を設置。既存の看板もリニューアルし、3か所に新設した。プラスチック製で、北アルプスをあしらったデザインとトイレや駐車場のPマークを組み合わせ、商店街を走る車からもわかりやすく視認しやすいものとした。10月に「大町水物語の会」で設置した、トイレを利用できる商店を案内する看板とデザインを合わせ、統一性のある標示とした。3年ほど前に市が行った商店街アンケート調査で、トイレや駐車場の場所がわかりにくいという指摘が多かったことを受けて実施。県の地域発元気づくり支援金の補助を受けて、道路を管理する県や警察に許可を得た。