2010年1月3日(日)付


雪かきで元旦迎える 大北に大雪 平年上回る
 低気圧の発達に伴い冬型の気圧配置が強まった影響で、大北地域では北部を中心に年末から2日未明にかけて断続的な大雪に見舞われた。国道などでは除雪のタイヤドーザーなどがフル稼働して交通を確保し、街中では年末年始を返上して雪かきなどに追われる住民の姿が目についた。
 長野地方気象台によると、31日の降雪量は大町市と白馬村で34a、小谷村で63aに達した。2日午前9時現在、積雪量は大町市37a(平年比411%)、白馬村60a(同240%)、小谷村112a(同273%)と、平年値の倍を上回る量を記録した。気象台は同日まで、大雪・着雪注意報を発令していた。大北地域での降雪は一段落したとみられるが、なだれ注意報は4日以降も継続の見込み。
新年祝い“初打ち” 池田でマレット大会

 池田町マレットゴルフ協会(中島睦会長)は2日、新春初打ち大会(大糸タイムス社など後援)を、同町アルプス広場で開いた。雪に覆われた北アルプス山ろくで、中信地域から出場した約120人が、競技を通じて新年を祝った。
一年の健康や安全祈る 各地で初詣でにぎわう

 大北地域の神社や寺院では大晦日から元旦にかけて、初詣でや二年参りに訪れる人でにぎわった。大町市の若一王子神社では、年が変わった午前零時過ぎころから境内に列ができ、社に参拝しことしの無病息災や安全を祈る姿が見られた。
 朝方も雪が深々と降り続くなか、神殿には厄除けの破魔矢やお守りを買い求め、1年の無事を祈る人が次々に訪れていた。おみくじを引いて家族連れや友人同士で一喜一憂するなど、正月ならではの風景が見られた。
健康願い「走り初め」 池田、松川で元旦マラソン

 池田町陸上クラブとIKEDAカモシカクラブは1日、同町南保育園周辺で元旦マラソンを開いた。参加者約60人が新年の「走り初め」を行い健康で一年間過ごせるよう願いながら、澄んだ空気のなかを駆け抜けた。
 松川村の第36回元旦マラソン(同村健走会主催・樋井治会長)が1日、村内のコースで開かれた。村民や近隣市町村から約150人が参加し、同村すずの音ホール前をスタートし、折り返し点の大和田神社で初詣をするなど正月の行事にも触れながらマラソンを楽しんだ。
写真=ラストスパートする参加者たち=松川村
年始のあいさつお届け 郵便局が年賀状配達

 郵便事業鰍ヘ1日から、年賀状の配達を開始した。大町市の大町支店(小林節生支店長)でも大雪が降る早朝から、職員ら約20人が仕分けやバイクなどでの配達作業に追われ、各家庭に年始のあいさつ状を届けた。同支店ではことし初めて、社員のみで年賀状などの郵便物の配達を行った。
 アルバイトを起用しない年賀状配達は、ことし信越地域で7支店が実施した。近年の仕分け機械の機能向上や学生アルバイトによる誤配の防止などがねらい。
相道寺焼 初窯出し 池田 愛好家ら集い親ぼく
 池田町会染の相道寺焼(宮沢菊男窯元)で2日、新年初窯出しが行われた。年末に窯入れされた作品が運び出され、県内の陶芸愛好家や窯元の生徒ら約20人が集まり、ことし最初の作品の出来栄えを確かめていた。
 作品は、花器やつぼ、湯のみ、町内の園児と小学生が制作した皿や人形など約400点。釉(ゆう)薬が溶け素朴な色合いになった食器や、照明用に細密な穴をあけた陶器など力作に、感嘆の声が上がった。
 参加者は作品を手にし、「満足のいくすばらしい出来」「陶芸は窯から出て来るまで、善し悪しが分からないから面白い」と感想を口にしていた。
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