2010年1月5日付

気持ち新たにスタート　大北各地　仕事始め式
　正月明けの４日、官公庁や企業の多くが仕事始めとなった。大町市など大北各地の自治体では仕事始め式が行われ、心新たに新年のスタートを切った。大町市では、市職員ら約２００人が出席し、仕事始めの式が市役所で行われた。牛越徹市長の年頭のあいさつや職員の永年勤続や優良運転者の表彰が行われ、新年の気持ちを新たにした。

初売りにぎわう　寄って停まつかわ
　大北地域各地で１日から、初売りが行われた。そのうち松川村の「道の駅安曇野松川　寄って停まつかわ」は２日、営業を始め、県内外の観光客らでにぎわった。店内には、土産品を買い求める人で込み合い、職員がレジや商品の補充に追われた。同施設によると、不況の影響でことしは昨年と比べると、入り込みが少なく出足も遅かったという。施設では、「信州」と銘打ったそばや、リンゴを使った菓子、野沢菜の漬物などが売れ筋という。初売りに合わせ、来店者に限定で、村内温泉施設の無料入浴券やリンゴのプレゼントも実施した。

〝寅年の魚〟展示　国営公園で特別展
　国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区は寅年の新春に合わせて31日まで「干支（えと）の名を持つ魚」、「赤と白のおめでたい色彩のエビの仲間」の特別展を開いている。冬休み中の子どもたちや家族連れなどに人気を集めている。　展示されている〝寅年の魚〟は、タイやマレーシアに分布している橙黄色の体に黒い横帯のトラ模様のシックスバー・タイガーフィッシュとアマゾン川の上中流に住むナマズの１種で暗褐色の体に黄白色のしま模様が入っているタイガー・プレコ、同じくアマゾン川の中下流域に住む人気の高い熱帯魚のタイガー・オスカー。いずれも名前に「タイガー」の文字が入っている。

　松川村の仕事始め式は役場で行われた。平林明人村長は全職員約１００人を前に「低迷する経済情勢のなか、ことにも大変な年になると思うが、ピンチをチャンスにと考え、全員の力を合わせ村のために、村民の幸せのために頑張ってもらいたい」と訓示した。

スキー場で新年楽しむ　白馬　いいもりゲレンデ
　大北各地のスキー場で31日から２日にかけて、年越しと新年を祝うイベントが開かれた。強い冬型の気圧配置の影響であいにくの大雪となったが、新年の幕開けをスキー場で迎えようと訪れた県内外の大勢のスキー客でにぎわった。　このうち白馬村の白馬五竜スキー場いいもりゲレンデでは、元日に「謹賀元日イベント」、２日に「謹賀新年スペシャルイベント」を開いた。来場者が昔ながらのうすときねを使ったもちつきや、屋根から菓子やもちを投げる「からこまき」と呼ばれる地域の伝統行事、たる酒の振る舞いなどを楽しんだ。　２日のもちつきでは、毎年東京都から駆けつけるというもちつき名人の常連が中心となって、小さな子どもたちやスキー客がもちつきを体験した。「よいしょ、よいしょ」のかけ声も勇ましく、重いきねをふりあげながら来場者は日本の伝統行事の魅力を存分に体感していた。