2010年1月14日(木)付


強い冬型 大雪に注意 大北 交通機関に乱れ
ことし一番の寒気が流れ込んだ影響で大北地域は13日、北部を中心に降雪や強風に見舞われ、鉄道や道路など交通機関にも乱れが生じた。小谷村の小谷温泉では積雪が2bを超えた。長野地方気象台によると、今後さらに冬型の気圧配置が強まり、16日ころまで断続的に雪が降り続く見込みで、大雪とともに交通障害や雪崩に注意するよう呼び掛けている。大町署管内では同日、雪道でのスリップによるとみられる交通事故が、朝の通勤時間帯に集中して発生。正午現在で、物損と人身合わせて10件発生した。同署では、橋の上やトンネルの出入り口など路面が凍結しやすい場所に注意し、スピードを抑え車間距離を十分とって運転するよう呼び掛けている。
松川村図書館 発表前に特設コーナー 芥川賞、直木賞作品並ぶ
 日本文学振興会の平成21年度下半期第142回芥川龍之介賞・直木三十五賞は14日、受賞作が発表される。松川村図書館では発表を前に、両賞の候補作や過去の受賞作をまとめたコーナーを館内に設けた。国民読書年のことし、賞を機に読書に親しんでもらいたいとの願いが込められている。  ことし2010年(平成22年)は「国民読書年」と位置づけられ、文字・活字文化振興法制度から5年の節目に、読書離れが進む中で、読書の価値を見直し、意識の啓発を政官民の協力で行うと国会で決議されている。同館では、村民が読書に触れるきっかけをつくろうと、今回のコーナーを皮切りにさまざまな企画を練っている。
小中5校スキーで交流 池田・松川の特別支援学級
 大北南部の池田町・松川村の5小中学校の特別支援学級は13日、南部小中学校スキー交流会を大町市の爺ガ岳スキー場で開いた。約40人の児童や生徒がそれぞれに合わせそりやスキーで雪と親しんでいた=写真。キッズゲレンデでは、児童や生徒がそり遊びを楽しんだ。トロイカリフトや徒歩で斜面の上に向かい、いっきに滑り降りて雪上のスピード感を楽しみ、「きもちいい」と笑顔を見せていた。同日は雪が舞うあいにくの天候で、時折地吹雪のような強い風もあったが、子どもたちは寒さに負けず元気な様子で、何往復もそりを滑らせていた。普段交わらない他校の子どもたちとも打ち解け、楽しく遊んでいた。各校の特別支援学級同士の交流は毎年2回行われ、夏には小学校3校による交流会を開いている。中学も含めた5校がそろうのは今回のスキー交流会のみ。大北では雪の少ない池田・松川の児童・生徒だけに、安心して雪に親しむ絶好の機会となっている。
つきたてもち*。わう 安曇養護学校で恒例行事
 池田町の安曇養護学校(布山清保校長)中学部(生徒54人)は13日、きねと臼でつく「もちつき会」を行った。つきたてのもちにあんこなどをからめ、給食で味わった。きねを持つ順番を待ったり、相手の楽しみを尊重する意識を高めるとともに、日本の伝統行事で季節感を味わい楽しく過ごそうと取り組む、毎年恒例の行事。例年どおり、屋外での作業を予定していたが、寒さの影響から会場を屋内に変更し実施した。体育館に集まった生徒らは、昨年、高等部の仲間が育て収穫したもち米で3臼のもちをついた。きねを何度も振り下ろす姿に「よいしょ!」と掛け声を送り、ふかした米が白い塊になる様子を笑顔で見つめていた。
子ども10人雪山に登頂 小谷の冒険教育推進する会企画
 小谷村大網で、冒険活動を通じた青少年育成を目指す「冒険教育を推進する会」(本部・日本アウトワード・バウンド・スクール長野校・小谷村教育委員会など後援)はこのほど、2泊3日の日程で同会の活動プログラム「おたり森の子クラブ」の第7回目を開催した。 同プログラムは小谷の豊かな自然のなかで四季を通じた冒険体験を提供することで、子どもたちの心の中にある冒険心・好奇心・探究心を引き出し、本物の生きる力をはぐくんでもらうことを目的に、開かれている。今回は、プログラムの中でも最も過酷と言われる「雪の中に挑む@・雪上そり遠征」が実施された。 安曇野・大町・松本市内などから10人の子どもたちが参加。県境の戸土地区にベースキャンプを設営し、隣接する新潟県糸魚川市の戸倉山(975・5b)の登頂に挑戦した。
かるた遊び楽しむ 大町 りんどう幼稚園
 大町市平のりんどう幼稚園(西澤弥恵子園長・60人)で13日、毎年恒例のかるた会が開かれた。園児たちが生活かるたや絵かるたを使ってお正月行事に親しみ、日本の伝統文化の「言葉遊び」を楽しんだ。園児たちはクラス内で分かれた班ごとに札を並べ、担任教諭が読み上げる読み札の言葉を聞いて札を探した。  同園では、普段からかるたや囲碁などで、集中力を身に付けたり言葉や数を学んでいる。競い合うことにも意欲を燃やしてほしいと30年ほど前から新春行事としてかるた会を行っている。
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