2010年1月17日(日)付

初の中高美術部展 豊科近美で19日から
 安曇野市豊科近代美術館(吉田泰館長)で19日から始まる、市内中学、高校5校の美術部合同の「安曇野市中学高校美術部展」の準備が16、17の両日、同美術館で行われている。16日は豊科高校美術部生徒が展示当日に向けて絵を配置するなど準備を行った。同展示は未来を担うこどもたちに日ごろの活動発表の場として、美術館を身近に感じてほしいと同館初の企画。ポスターやチラシは高校生が、看板は中学生がデザインし手作りした。同高校美術部では約20人が制作に2か月近くかけてきた、20号から50号の油絵とアクリル画24点を展示。題材も風景や人、静物画とさまざまな作品を、配置を決めたりキャプションを張ったりと丁寧に飾り付けていった。中学校は堀金中、三郷中、豊科北中、豊科南中が参加。17日に、制作してきた水彩画やデッサンの展示準備をする。

最高峰Vプレーに歓声 大町で女子リーグ熱戦
 V・プレミアリーグ女子バレーボール大町大会は16日、大町市運動公園総合体育館で開かれた。全日本代表選手らを擁する強豪4チームがぶつかり合い、北アルプス山ろくを舞台に国内最高峰の大会が繰り広げられ、一流の技が会場を魅了した。 日本代表6人が所属するJTマーヴェラスはリーグ1位で大町大会を迎え、7位のパイオニア・レッドウィングスと激突。日本代表スパイカーの木村沙織が所属する2位東レ・アローズが8位トヨタ車体クインシーズと対戦した。会場では立ち見も含めて地元大北地区の住民などバレーボールファンでぎっしり。激しいラリーの応酬や鋭いサーブなどのプレーに歓声が沸き、ため息がもれていた。
地域の伝統文化再現 豊作願う「稲穂」作り 池田町
 池田町で、空き店舗を利用した農産物直売などに取り組む、「金の鈴農産物等生産組合まごころ会」(袖山光代組合長)は16日、正月の縁起物「稲穂」作りを、同町のスペースゼロで開いた。かつて、地域で盛んに行われた伝統文化を再現し、ことしの五穀豊穣や無病息災を願った。組合員らによると、「稲穂」は約60年前まで、町内の農家が豊作を願い、稲に見立てて行っていた行事。12か月にちなんだ12本のわらを束ね、1本1本に切り分けたもちを巻きつけて柳につるしていたという。会場では、組合員や住民たちが、町内で収穫されたもち米を使い、昔ながらの臼ときねでもちつき。訪れた子どもたちが、つきたてを小さく丸め、わらに巻きつけていった。
こだわりの味堪能「小谷杜氏の酒」試飲会
 小谷村の道の駅おたりで16、17の両日、「小谷杜氏の酒・大北の地酒の試飲会」が開かれている。 小谷杜氏は雪深い同村の男性が、冬期間の暮らしを支えるために県内外の酒蔵に出稼ぎに行き酒造りの技を磨き、その熟練された蔵人が酒造りの長・杜氏を数多く務めたことから、その名が知られるようになった。近年では高齢などの理由から現役杜氏が減少の傾向にあるが、各酒造では小谷杜氏の流れをくむ職人の育成に力を入れ、積極的に小谷杜氏の技の継承に取り組んでいる。試飲会は小谷杜氏のこだわりの酒の良さを知ってもらい、酒の消費拡大につなげようと、新酒が発売される冬シーズンに合わせ、毎年実施している。 今回は小谷杜氏やその流れをくむ大町市の3つの酒蔵を含む県内の9つの酒蔵から協力を得て、この時季しか味わえない、しぼりたてのにごり原酒や生原酒十数品を出品した。
ハンドル操作で滑走 栂池高原スキー場 スノーモト試乗会人気
 小谷村の栂池高原スキー場で今シーズン、雪上自転車「スノーモト」の試乗会が開かれ、県内外からの多くの来場者でにぎわっている=写真。
 スノーモトは、自転車のタイヤの代わりに2枚のスノーボードを取り付け、雪上をハンドル操作で滑走するアメリカ発祥の乗り物。マウンテンバイクやスノーモービルなど、ハンドル系スポーツ愛好家から人気が広がり、国内でもスキー、スノーボードに次ぐ新しいウインタースポーツとして注目されている。
鹿島槍に大型バッグ フリースタイル用日本初
 大町市のサンアルピナ鹿島槍スキー場は、日本初となるフリースタイルジャンプ用の大型クッション、「ビッグ・エア・バッグ」を設置した。15日から中綱ゲレンデで運用が始まり、来場者が安全性に優れた環境で、空中での大技を楽しんでいる。クッションは、オランダの「Big Air Bag」社製で、幅11b×長さ15b×高さ約2b。送風機で内部に風を送って膨らませ、利用者が着地した際の衝撃を吸収する。着地面は耐摩耗性に優れた素材を用い、スキー板やスノーボードなど、過酷な使用環境にも耐えられる。同スキー場を運営する日本スキー場開発は12月、Big社と製品の総代理店契約を締結。鹿島槍スキー場を第一歩に、全国での展開を目指す。同スキー場の向所和也・総支配人は「モーグルやスキークロスなど(のフリースタイル競技)は、オリンピックで注目を集めている。利用者の安全性を確保しながら、より難易度の高い技を楽しんでもらえれば」と話した。
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