2010年1月29日付

大町　薄井商店が〝埋蔵〟作業　〝雪中〟で地酒熟成
大町市の酒造会社・薄井商店は28日、雪の中で熟成させる日本酒「白馬錦　雪中埋蔵」を、市内の雪原に埋めた。昨年の雪不足から一転、十分な量が確保できたといい、１・８㍑瓶３８４０本が春までの約４か月間、雪中で眠る。「雪中埋蔵」は、地域の自然を生かした、特色ある酒造りとして、毎年行われている恒例行事。１度という雪中の安定した低温で、熟成できるという。日本酒は、大北地域で契約栽培された酒米・美山錦を１００㌫使った、純米吟醸無ろ過生原酒。なめらかで甘い口当たりとフルーツのような香りが特徴で、熟成させることでまろやかになり、コメのうまみが増すという。埋蔵作業は、同市の金森建設が協力し、関係者約20人が参加。パレットの上に積み上げられたケースが、クレーンを使ってつり上げられ、広さ約６×６㍍、深さ４㍍の穴に運び込まれた。ケースを板で保護したのち、雪で覆った。同社の松浦宏行杜氏は「ことしは天候に恵まれ雪が多く、思い通りの味になりそう。地元の方たちにぜひ味わってほしい」と話した。

クロカンで健康に　小谷公民館が教室
　小谷村公民館は26日から、「冬も体を動かそう」をテーマに、「クロスカントリー教室」と「脂肪燃焼教室・初級編」を開いている。中高年を中心に多くの村民が参加して、冬の運動不足解消をめざし、さわやかな汗を流している。　このうち、クロスカントリー教室は、同村栂池高原の前山クロスカントリーコースで開講した。アルベールビル冬季五輪に出場した、村内在住の猪又由美さんが講師となり、自身の培った歩くスキーのための、豊富なノウハウを余すところなく伝授。参加者は本格的な指導のもと、ゲレンデでは味わえない冬の自然の魅力を体感した。　初心者が多かったが、一流指導者のわかりやすいアドバイスで上達も早く、起伏のあるスキー場のコースを楽しみながら歩いたり滑ったりしていた。　同教室は豊かな自然あふれる同村で幅広い年代の村民にクロスカントリーの魅力を知ってもらい、健康増進につなげようと毎年開講している。

新名物〝白馬ガレット〟ＰＲ　公式ガイドブック完成
　白馬村の新風土食「白馬ガレット」をＰＲして観光客を誘致しようとこのほど、同村の公式ガイドブックとして「ＨＡＫＵＢＡガレットガイドブック」が完成した。　白馬ガレットは白馬産のそば粉をクレープ状に焼いた生地に地元産の食材をトッピングしたもの。そばの名産地として成長してきた同村では、独自認定によるガレット職人「白馬クレーピエ」を養成し、新名物として普及に努めている。

親子で救急法学ぶ　大町おはなクラブ
　大町市のゼロ歳児子育て支援教室「おはなクラブ」が28日、同市のはなのき保育園で開かれた。親子15組が参加し、北アルプス広域大町消防署の署員から「いざ」というときのための心肺蘇生（そせい）法や異物除去などの救急法を学んだ。母親らは、自動体外式除細動器（ＡＥＤ）は１歳以上の子どもにしか使えないことや、８歳以下の子どもと成人では救急法の処置が違うことなど、乳児、小児相手では対処法が違うことを学んだ。

地元米粉料理学ぶ　松川でしなの食大学
　長野県調理師会大北支部（北澤英明支部長）は27日、第５回しなの食大学を松川村多目的交流センターすずの音ホール調理室で開いた。大北各地から参加した支部員や一般参加者約30人が、米どころ松川の米を使ったおいしい調理法を学んだ。「米粉を使った安曇野の郷の料理」をテーマに、米の白玉粉を用いジャムなどをはさむクレープや、円形にこんがり焼いたご飯でハンバーグなどの具をはさむテリヤキライスバーガーの作り方を学んだ。講座は中牧美郎技能指導部長が講師を務め、和気あいあいと進んだ。食大学は、一般消費者や会員が食にまつわる地域の歴史や文化などの知識を身につけ、郷土の味を受け継ぎ地産地消につなげようと県内各支部で行われている。大北ではこれまで大町や白馬、小谷など各支部をめぐり、ソバなどの地域産食材を使った郷土食や行事食を学んできた。今回が今年度最終回で、来年度も行う予定。

全中スケート健闘誓う　高瀬中の児島さん　町長に報告
　池田町高瀬中学校３年生の児島朱夏さんは、30日から長野市のエムウェーブで開く全国中学校スケート大会のスピードスケート競技５００㍍、１０００㍍に出場する。27日、勝山隆之町長を表敬訪問し、出場を報告した。　児島さんは１月５日から７日にかけて松本市の浅間温泉国際スケートセンターで開いた県大会の５００㍍で９位に入賞し、２種目の出場権を得た。昨年は１０００㍍で惜しくも決勝進出に及ばなかったが、今回は決勝進出を目標にベストタイム更新を目指す。