2010年2月12日(金)付


トロバスの雪像製作 黒四管理事務所野口分室に
 大町市平の関西電力黒四管理事務所(木下健司所長)は8日、同市平野口地区の運輸課分室駐車場に、大きなトロリーバスの雪像を作った。駐車場を除雪する際に、雪像を設置する場所に雪を積み上げておいたもので、雪を削って形を整えるなど、社員約40人が携わり2時間余かけて制作した。大きさは幅約3b、長さ約15b、高さ約2・5b。屋根に集電ポールを取り付け、車体に赤や黒、青の色を付けた。同市の冬のイベント「おおまち雪まつり」に合わせて毎年設置している。一昨年は制服を着た運転手の雪像を作ったが、昨年は雪不足で作れず今回は2年ぶりの取り組み。
大町あめ市にぎわう 中央通りでイベント多彩
 大町市の中央通り商店街で11日、恒例の大町あめ市が開かれた。みぞれ交じりの雨のあいにくの空模様となったが、各商店会や自治会、有志グループなどが企画したさまざまな催しが行われ、塩の道のアーケード商店街はたくさんの市民らでにぎわった。 あめ市は戦国時代に武田信玄と上杉謙信が信濃国を舞台に戦ったとき、塩の供給を絶たれた信玄に敵謙信が塩を贈ったという故事に基づいた行事で古くは塩市だったが、塩がますをかたどったあめを売る行事に転じたとされる。大町市では1月30日から3月6日までおおまち雪まつりも開催中で、市街地では同イベントも合わせてにぎわいを見せた。
郷土食や伝統学ぶ 「おたり味な会」が豆腐作り
 小谷村の女性グループ「おたり味な会」は10日、同村役場調理室で料理講習会を開いた。同会は村に昔から伝わる伝統食・郷土食の研究や学習を通じ、地域の食文化を次世代に継承する活動を行っている。今回は、会員の宮沢貴子さんを講師に、地場産の大豆を使って豆腐と大豆料理に取り組んだ。 参加者は豆をミキサーで細かく砕いて煮詰めて「呉汁」を作り、袋でしぼっておからと豆乳に分け、にがりを打って型で固める一連の作業を体験。  かつて同村では手作り豆腐は冠婚葬祭や正月など、特別な場合に隣近所が集まって作るのが決まりだったという。昔を知る会員からは、ミキサーがない時代、豆をすりつぶすのが大変な作業だったこと、大きな型に入れて分け合ったなど懐かしい話が飛び出し、会員は昔の暮らしに思いをはせていた。
あめ市に巨大トラ 大黒町有志が雪像製作
 大町市中央通りの大黒町商店会(西沢範成会長)は10日、あめ市に合わせ、ことしの干支(えと)にちなんだトラの雪像を、同町ポケットパークに作った。体長約6bの迫力と、張り子をモチーフにした愛嬌(あいきょう)を備え、訪れた人たちを楽しませている。雪像は、同商店会や自治会、「大黒町町づくりの会」など住民団体の会員約20人がスコップを手に、組み立てた合板の上に雪を盛りつけ制作。同町内の木彫家・高橋貞夫さんがデザインを担当した。通りかかった小学生たちが雪像を見上げ、「すごい」と声をあげていた。大黒町では約10年前から、商店会を中心に住民らが、暮らしの負担となる雪を町のにぎわいにつなげようと、雪像づくりを実施している。
日ごろの努力たたえ おおまちの子97人を表彰
 大町市内小中学生の日ごろの努力などを表彰する「おおまちの子表彰式」が10日、同市役所で行われた。他の児童生徒の模範となる行動を認められ、小中学生97人がさまざまな努力の形をカタクリ、オオヤマザクラ、カモシカ、ライチョウの4つの賞で受賞した。カタクリ賞は社会奉仕などの善行をした人、オオヤマザクラ賞は文化、科学などに努力した人、カモシカ賞はスポーツに親しんでいる人、ライチョウ賞は勤労を尊ぶ人などが対象。 学校推薦や地域推薦で選ばれた子どもたち一人ひとりが、牛越徹市長から元気良く表彰状を受け取った。牛越市長は「みなさんががんばっている姿を周りの人が認めてくれた表彰。明日からも努力を続けてほしい」と激励した。
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2月の一覧
神秘的な贈り物を 国営公園で化石のアクセサリー
 2月14日の「バレンタインデー」まで目前となった11日、国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区で、チョコレートの色に似た藻類の化石「コレニア」を使ったアクセサリーづくり教室が開かれた。家族連れなどが参加し、大切な人へ想いを込めた神秘的なバレンタインデーの贈り物を作った。 コレニアは、地球上に初めて酸素を供給し動物が生息できる環境をつくったといわれる化石。参加者たちは太古のロマンに触れながら、サンドペーパーなどで光沢を出すなど、真剣な表情で世界に二つとないオリジナルアクセサリーを完成させていった。