2010年2月27日付

わら工芸に挑戦　常盤公民館　円座、猫つぐら教室
　大町市常盤の常盤公民館（高橋敬治館長）で26日から、わらで作る座布団「円座」と猫の住まい「猫つぐら」作りの基礎講座が始まった。同公民館で初めての講座。市内外からの参加者16人がわらで作る温かみのある工芸品作りに挑戦した。円座はわらを厚めに丸く編みこんでいく座布団で、板の間で使うと保温性があり布製の座布団を敷くよりも温かいという。猫つぐらは円座を応用して作るもので、円座の部分から囲うようにして猫が入れる入れ物に仕上げていく。

白馬にも春の訪れ　フクジュソウ開花
　白馬村東部の幸田地区南向き斜面では、早春の花フクジュソウ（福寿草）が顔をのぞかせている。いまだ雪深かいなかにも、かれんな黄色い花がぽつぽつと姿を現し、本格的な春の訪れを告げている。　白馬村の25日正午の気温は12・４度と４月中旬並みの気温を記録した。平年と比べ10度ほど高く、穏やかな陽気に包まれた各所で、春を代表する花や山野草が芽を出し始めている幸田に入る村道沿いに見つけたフクジュソウ。柔らかな日差しの注ぐ場所を中心に、残雪を押しのけ、自身をアピールするかのように花を咲かせていた。

白馬　渡部、柏原選手に声援　大型画面で五輪複合観戦
　バンクーバー冬季五輪14日目の26日、白馬村出身のノルディック複合・渡部暁斗選手（21）と、クロスカントリー女子・柏原理子(みちこ)選手（18）がともに世界トップ10入りの活躍を見せた。応援会場の同村多目的ホールには住民らが駆けつけ、入賞まであと一歩に迫る好成績に歓喜した。　渡部選手は、ラージヒルと距離10㌔で争われるノルディック複合個人に、柏原選手は女子５㌔リレーに出場。ともに９位だった。大型スクリーンに映し出される両選手の力走に、健闘をたたえる声であふれた。

大町西小の力作並ぶ　ギャラリーいーずら学校展
　大町市の大町西小学校（幅下守校長）の児童作品展が１日まで、同市仁科町のギャラリーいーずらで行われている「市内学校展」で開かれている。同学校展の最終校。マグカップや迷路などの工作、版画など色とりどりの作品４１０点を見ることができる。１年生はクッキーの型などを使った型押し版画とコマなど工作を披露。２年生は段ボールををさまざまに使った迷路、絵本「スイミー」を紙版画に表現した。３年生は何色もの絵の具を使った版画、お面や立体人形を作った。４年生は習字やごんぎつねを題材にした版画を出展。５年生は好きな絵を描いたマグカップと児童が創作した物語、６年生は達筆な習字と木彫を施したオルゴールを展示している。さくら、あおぞら組はカレンダーを制作した。同校の担当教諭は「児童の心のこもった作品です。個性的な作品、こだわりの作品が出来上がったのでみなさんに見にきてほしい」と話した。

最終回会食楽しむ　池田ポレポレ閉講式
　池田町の未就園児とその親子を対象とした、家庭教育学級「ポレポレ」の、21年度閉講式が26日、活動拠点の同町公民館で行われた。１年間、元気よく活動に参加した証しにと、子どもたちに修了証が手渡され、最終回を惜しみながら会食を楽しんだ＝写真。75組の参加者は、親子のふれあいに重点においた、リズム遊びや体操、子どもたちの情緒豊かな成長につながる、絵本の読み聞かせなどのゆったりと過ごせる時間を設けるなど、基本的な生活習慣や生活能力などを学んできた。　子どもたちは、16回実施した活動やイベントで、あいさつや返事など日常的な習慣を身につけほかの親子との交流を楽しむ中で連帯感や親近感が芽生えた。

手作り紙芝居で防災学ぶ　小谷保育園に女性消防団員
　小谷村消防団女性部団員は25日、同団の活動の一環として小谷村保育園で防災指導を実施した。毎月行っている同園の定期避難訓練に合わせ、手作り紙芝居の公演と防災カルタなどの遊びを通じ、園児たちに団の活動や防災の大切さを伝えた。　団員３人が参加して年齢ごとのクラスに分かれ、年少児にはオリジナルストーリーの手作り紙芝居の読み聞かせ、ひらがなの読める年中・年長児には防災カルタで、園児の防災意識の啓発をはかった。　日ごろは読み聞かせグループなどに所属しているという団員は、子どもたちを飽きさせない工夫と、女性ならではのきめ細かな語り口で園児に接し、火遊びの危険性などを分かりやすく指導。団員が「大人のいないときには絶対に火を使わないでね」と呼びかけると、園児たちは「はーい」と声をそろえて力強い約束を交わしていた。　五十嵐康子班長は「小さなころから防災の意識を高め、子どもたちの将来に役立てるよう、これからも継続していきたい」と話していた。