2010年3月5日(金)付


別れと巣立ちの春
3月に入り、別れと巣立ちの卒業シーズン入りした。高校の卒業式や、小学校の6年生を送る会などがピークを迎えている。各地の公民館でも親子教室が修了を迎え、仲間たちと過ごした一年間を振り返っている。
トップ切り卒業式 大町高
 大北地域4校のトップを切って、大町市の県立大町高校(下坂一俊校長)は4日、第62回卒業証書授与式を同校体育館で開いた。普通科122人、理数科36人の3年生158人が、保護者や在校生の祝福の中で新たな門出の日を迎えた。各クラスの生徒たちは、担任の呼びかけに答えて起立。代表者が下坂校長から卒業証書を受け取った。卒業生らは涙をこらえた様子で、在校生や保護者が見送る拍手の中を退場した。
冬の木流川魅力体感 白馬の親しむ会が観察会
 白馬村と同村の有志でつくる「木流川と親しむ会」(浅香公夫会長)はこのほど、恒例の冬の観察会を開いた。人と自然の共生・環境保全に取り組みながら、地域住民と四季の自然を楽しむ企画。ことしは同村住民福祉課が実施している、村民対象の「冬のはつらつ健康講座」と共催で実施。同講座を受講している地域住民ら20人余が参加して、自然豊かな同川の雪原周辺をスノーシューで歩き、同川の冬の魅力を体感しながら健康な体づくりについて理解を深めた。 参加者はスノーシューのはき方を教えてもらったあと、同会のスタッフを先頭に、雪原をゆっくりと散策。積雪でグリーンシーズンと違って自然を見る目線が高くなり、夏には難しい、樹木の高所の観察や、雪原に生き物たちが残したさまざまなメッセージを感じ取ることができた。
古代ヒノキ風呂に一新 サンテインおたり営業再開
 リニューアル工事が進められていた小谷村の「下里瀬温泉サンテインおたり」でこのほど、工事が完了し、3月から営業を再開した。 同施設は国道148号沿いにある温泉施設。ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物温泉の泉質を持つかけ流しの天然温泉。神経痛や筋肉痛の緩和などに効能があり、美肌の湯としてもリピーターの支持を集めている。泡沫湯、寝湯、圧注湯、打たせ湯など6種類の風呂とサウナのほか、温水プールがあり、日帰り入浴、プール、食事が楽しめる設備充実のクアハウスとして人気が高い。 リニューアルは平成12年以来10年ぶり。今回の改修では浴室や宴会場のバリアフリー環境を強化させ、利用客のさらなる利便性と快適化をはかった。 男女の浴室には、これまでサウナ横に設置していた水風呂を一新。木曽の古代ヒノキをふんだんに使ったヒノキの浴槽に、同温泉の冷泉源泉を引湯した。あわせて寝湯の枕材も同じ素材のヒノキで作った。利用客からは「森林浴のようなヒノキの香りで心身ともに癒やされる」と好評だ。
思い伝える 送る会 大町東小
 大町市の大町東小学校(岡田誠校長)で4日、6年生を送る会が行われた。児童会を引き継いだ5年生が中心となり、卒業を目前に控えた6年生53人を前に各学年が趣向を凝らした歌やダンスなど手づくりの出し物を披露した。送る会は6年生が過ごした日々を記したスライドショーで幕開け。3年生は替え歌で6年生へメッセージを送り、5年生は応援団としてエールを送るなど、それぞれが6年生への思いを伝えた。卒業記念に「これからもたくさんの花≠咲かせて」と6年生にはパンジーの鉢植えが送られた。
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3月の一覧
配食ボラと利用者交流 松川 まめまめ交流会
松川村社会福祉協議会は4日、「まめまめ会食交流会」を、西原の温泉施設・すずむし荘で開いた。村社協の配食サービス「まめまめ弁当」を調理する村民ボランティアと、利用者のお年寄りたちが顔を合わせ、うどん作りで親ぼくを深めた。会場では、約30人が協力しながら、和気あいあいとうどんを打った。参加者がビニールで包んだ生地の上を一緒に足踏み。経験があるお年寄りが手際良く生地を延ばし、こつを教えていた。「まめまめ弁当」は、村内の女性たち手作りの食事を、独居高齢者や高齢者世帯などの希望者に配達。地産地消にもつなげようと、地元の野菜をふんだんに使い、栄養士の献立で健康的な調理を心掛けている。
交流深め修了 すくすく広場

 大町市大町公民館(勝野礼二館長)の親子教室「すくすく広場」は4日、同公民館で閉講式を行った。劇や手遊びなどのお楽しみ会や昼食会で交流を深め、28組の親子が修了証を受け取って1年間の活動を終えた。同教室はことし18回開催し、季節の行事などを通して親子同士の交流を深めてきた。